芋木ノドッケ、雲取山 ( 芋木ノドッケ:1,946m、雲取山:2,017.1m ) 2018.6.22 登山



【PHOTO & 記録 芋木ノドッケ、雲取山 6】

雲取山荘が近くなってきたことを感じつつ、 さらに緩やかに登っていけば、道は樹林を抜け、前方に雲取山荘の建物が見えてくる。

右手に 『 コケの国立公園 』『 有毒植物 』 といった環境省・埼玉県による 雲取山について説明した パネルが立ち並ぶ横を進んで、12時28分に雲取山荘に到着。

体調不良もあり、かなり疲れていたので、小屋前のベンチに倒れ込むようにして座り、 暫し休憩する。
昼時にも拘わらず、平日であるためかベンチには誰もいない。

暫し休憩した後、トイレをお借りし、さらには ベンチ横にある水場で顔を洗って気合いを入れ直して 12時43分に出発する。

階段を登った後、 登山道に入る前に田部重治 (たなべじゅうじ) 氏のレリーフに立ち寄る。
田部氏は大正から昭和時代の登山家・英文学者で、日本各地の山に登っており、この奥秩父の開拓者の一人でもあるとのこと。
そのレリーフにも 『 奥秩父先蹤者 (せんしょうしゃ) と刻まれている。

山道に戻って少し進むと、道が 2つに分かれる。
右の道は 雲取山へと通じ、 左の道は 雲取山の東側を巻いて小雲取山方面へと続くものである。

雲取山を目差しているので当然 右の道に入るのだが、 ここからは長い登りが待っており、それを考えると少し怯んでしまう。

と、その時、 雲取山荘の方から若い登山者が登ってきたので、これは先に行って貰うべく、少し寄り道して右手にあった祠を見に行く。

小さな祠で、木製の柱、羽目板、扉等はかなり古くなっているものの、 銅板葺 (どうばんぶき) の屋根はまだ葺き替えられてからそれ程経っていないのか、 銅色 (あかがねいろ) に輝いている。
しかし、この屋根も月日の流れる中、いずれ緑青に覆われることであろう。

若い登山者をやり過ごした後、 再び登山道に戻って斜面に取り付く。

道は明瞭であり、しかも植生保護のためなのか、道の両サイドにはロープが張られている。

しかし、傾斜はそれ程ではないものの、体調不良の身体にはキツイ。
さすがに眠くなることはなくなっているものの、相変わらず怠さを感じる。
先に行って貰った若者との距離がドンドン開いていくが、こればかりは致し方ない。
開き直って、いつもより多くの写真を撮りながら登る。

喘ぎつつ斜面を登る。
大きな倒木の下を潜って暫く進んでいくと、道は緩やかになり、少し余裕が出てくる。
道の周囲に見られるコケが美しい。

道がほぼ平らになると、周囲のコケは無くなってササ原が続くようになる。
陽も時々差し込むようになるが、山の上部にはまだガスが残っているようである。

ササ原はやがて終わりとなり、周囲には再びコケが見られるようになる。



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