富士山 ( 富士山:3,775.6m ) 2013.6.9 登山



【PHOTO & 記録 富士山 4】

9時48分、剣ヶ峰頂上に到着。
『 日本最高峰富士山剣ヶ峰 』 と彫られた石柱の周りでは、記念写真を撮る人たちで賑わっている。
従って、石柱を撮影するのは後回しにして、三角点の撮影、そして測候所の建物を撮影する。

なお、測候所の建屋に隣接する展望台があったが、 冬場は立ち入り禁止のようである。何人か登っていたが、小生としてはここは自制。

少し高い位置から火口を眺める。
火口の周りには 8つの峰があり、八神峰と呼ばれているらしい。
富士山本宮浅間大社のホームページでは、この八神峰を剣ヶ峰、白山岳、 久須志岳、成就岳、朝日岳、浅間岳、駒ヶ岳、三島岳としていて、伊豆ヶ岳が入っていない。
他のデータでは、駒ヶ岳 = 浅間岳として、伊豆ヶ岳を入れて 八神峰としているが、どちらが正しいのであろう。

なお、手元の地図 (2005年版 山と高原地図) には、 火口周辺の峰に関し、上記のうち 浅間岳、駒ヶ岳が掲載されておらず、上記にはない大日岳の記述がある。 しかし、どうやらその後、大日岳が成就岳、成就岳が朝日岳に改名されたらしい。

混み合っていた石柱の周りの人が漸くいなくなったので、 石柱、三角点を写真に納める。
三角点は 二等三角点。日本一高い山なのに意外な気がするが、どうやら明治中期の一等三角測量では、 富士山は三角網に入らなかったらしい。 富士山はその高さ故、経済的な理由もあったようである。

また、剣ヶ峰には電子基準点も設置されており、 この三角点とは少し離れた場所に、胡椒の瓶のような形をして立っている。無論、日本一高い所にある基準点である。
ちなみに、電子基準点とは、GPSを利用して位置を正確に連続して測定するための基準点である。

9時56分、剣ヶ峰を後にしてお鉢巡りに出発する。
ルートとしては、 そのまま岩場を突き進む道もあるようだが、 ここは一旦剣ヶ峰から少し戻って下の道を進む (写真)

途中で急斜面をほぼ垂直に下降することになる。ほんの 10m程だが、 アイゼン無しで下り始めたものの、途中でそのまま下る自信が急に無くなり、平らな場所に戻ってアイゼンを装着することにする。
その際、後続の方に迷惑を掛けてしまったが、急に自信がなくなったのは、今思うと、 三ノ沢岳や千畳敷カールにおける急斜面の下降で アイゼンにお世話になったため、アイゼン依存症 ?? に陥ってしまったためのような気がする。

後は何の問題も無く進む。
振り返ると、剣ヶ峰から下った後に擦れ違った若いカップルが、剣ヶ峰に向かって登っている。
小生が少しびびった斜面の直登では、足下の雪が崩れて苦労しているようである。

こちらから見る剣ヶ峰は、先程述べた展望台がよく目立つ。

途中、土が露出している場所もあるが、道を外れて雪の上を進む。
稜線を進んでいくと、南アルプスの山々が見え始める。
南アルプスのほとんどの山を見ることができるが、やはり目が行くのは北岳間ノ岳農鳥岳と続く白根三山、そしてその左に続く塩見岳、 荒川三山、赤石岳聖岳である。
また、農鳥岳と塩見岳を結ぶ稜線 (本当は繋がっていないが) の後方には、 中央アルプスを見ることができる。

前に目を移せば、全くのモノクロの世界が広がる。真ん中の高き峰は白山岳、 そしてその左手前の高みに横たわる大きな岩は雷岩 (イカズチイワ) である。 この方角から強い雷雲がくることからこう呼ばれているらしい。



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