富士山 ( 富士山:3,775.6m ) 2013.6.9 登山



【PHOTO & 記録 富士山 3】

やがて、雪渓は登山道とクロスし始めるが、九合五勺にある山小屋まで、 夏道を進むことができる。
その九合五勺にある山小屋には、8時41分に到着。
小屋の裏手に進むと、写真のように雪渓が上方に広がり、ルートは雪渓の上を進むことになる。
ここで、アイゼンを装着すべきかどうか迷ったが、安全を考え 装着することにする。軽アイゼンで十分と思われたが、 ザックには 10本爪のアイゼンしか入っておらず、10本爪アイゼンを装着。ちょっと装着に手間取る。

雪渓を登る。
雪はほどほどに締まってはいるが、所々で踏み抜きもある。
雪渓登りに慣れていない方もおられるので、人のあまり通っていない、雪渓の右手寄りを登る。
順調に登っていくと、上方に鳥居の笠木・島木らしきものがチラチラ見えるようになる。頂上も間近のようである。
しかし、このまま雪渓が頂上まで続いていれば良かったのだが、夏道が出始める。
アイゼンを外すのが面倒だったため、雪の斜面を選びながら登っていったものの、それも限界がある。仕方なく、 アイゼンを外す。

夏道に戻り、火山岩塊の道を登っていくと、 やがて下から見えた木の鳥居潜ることになる。
その鳥居からほんの少し進めば、頂上浅間大社奥宮の前に登り着いたのだった。時刻は 9時25分。
石垣に囲まれたようになっているこの神社前には、多くの人が憩っていたが、小生は先に進むことにする。
鳥居の手前、左手を見ると、雪の原の向こうに剣ヶ峰が見える。ただ、そちら方面から吹き込む風が意外に冷たかったので、 ここで風除けに使用している使い古したレインウェアを着る。
浅間神社奥宮を後にして、剣ヶ峰へと進む。

剣ヶ峰の上にある測候所 (2004年の閉鎖以降は、 富士山特別地域気象観測所として、自動気象観測装置による気象観測を行っているとのこと) を見ると、 富士山レーダードームがないことに違和感を覚える。前回の登山 (2001年) では、レーダードームは健在であった。

三菱電機がこのレーダー設置を請け負い、ドームに組み上げた上で、 ヘリコプターにて山頂まで運んだということは、確か、当時 (1964年) 見ていた 日本プロレス中継と ディスニーランドの 隔週放送のコマーシャルで知った気がする (スポンサーは三菱電機 1社だったはず)
小学生であったが、凄いと思った記憶があるが、その後にドキュメント番組でも見たかもしれないので、この辺は少々曖昧である。

剣ヶ峰に登る前に、少し火口の縁に寄り道して火口を眺める。
前回は雨で視界が利かなかったため、火口を眺めるのは 24年ぶりということになる。
火口は白い雪と黒や茶色の岩のみ、まさにモノクロに近い世界である。
正面に見えている饅頭型の高みは白山岳。本日はその頂上にも登るつもりである。
一方、火口の底は深い。大内院と呼ばれ、底の標高は 3,537m。富士宮口で言うと、九合目より少し上部ということになる。
ここをスキーにて滑り降りている方がいたが、それなりの腕前が必要であろう。 但し、大内院は本来 禁足地のはずだが・・・。

そして剣ヶ峰を見上げる。
やはりレーダードームがないとしっくりこない。

馬ノ背を進み、剣ヶ峰に登る。
急ではあるが、さしてアルバイトをすることなく、すぐに頂上が近づいてきた。足下の雪も疎ら。
但し、登り詰めていくと、最後 ミニ渋滞が起こった。人数が少ないので、すぐに解消されたが、 山開き後は大変であろう。



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