富士山 ( 富士山:3,775.6m ) 2013.6.9 登山



【PHOTO & 記録 富士山 8】

やがて宝永山山頂に到着。時刻は 13時22分。
宝永山は土手のような道の突き当たりにあり、そこには大きな方向指示盤が地面に設置されていて、その真ん中に宝永山の石柱が立っている。
この頂上には幼い女の子を連れた若いご夫婦がおられたがすぐに下山。先の 2人が到着するまで頂上独占と言いたいところだが、 ガスで全く視界が利かない。小生もすぐに下山すべく来た道を戻る。

先程の馬の背まで登り返さねばならないのかと思っていたら、先に下山した幼い女の子連れのご夫婦が、 途中から左の斜面を下って行くではないか。これはラッキー。このガスの中、その女の子を連れたご夫婦がいなければ、 間違いなく馬の背まで戻ってしまったはずである。

ここからの下山路は砂走りのような状況。
数人と擦れ違った後、先の方には誰もいないようなので、砂にかかとを突っ込むようにして後方に体重を掛けながら駆け下りる。
やがて下り着いた所は公園のようになっており、ベンチもあって宝永山第一火口とある。

道の方は、そこからまた火口壁に登り返さねばならず、距離は短いものの疲れた身体には些かキツイ。
登り着いた所は丁字路になっており、ここにはキチンとした標識が立っている。どちらに進んでも富士宮口に戻れるのだが、 右の六合目経由の方がかなり時間的に短いようである。

後はガスの中を黙々と道を進むのみ。
やがて先の方に、六合目の小屋がガスの中に浮かび上がってきた。これで今朝のルートに合流である。
六合目には 13時56分に到着。

後はユックリと下るのみである。
左下方には駐車場も見える。
そして、標高 2,400mと書かれた登山口には 14時5分に戻り着く。

ここからは人が一気に増えて驚かされる。
この時間、登山者は少なくなっており、観光客が目立つ。
車道を進み、途中から石段を使って 下の駐車場に下る。14時8分、車のところに戻り着く。
途中、かなり緊張を強いられ、御殿場口への下山も覚悟した中、こうして無事に戻ってこられたことが嬉しい。

御殿場口下山途中に出会った 2人の登山者、 現在地を確認出来たバイオトイレの存在、神がかり的な一瞬のガスの切れ間、珍しく字が残っていた標示板 等々、 こうした幸運が重ならなければ、今頃 御殿場口でアタフタしていたかもしれない。
宝永山への道に入ることが出来ず、そのまま御殿場口に下山していたら、タクシーを呼ぶことができたのか ということも含め、 考えると恐ろしい。

世界遺産登録とのことだが、標示板の文字が見えないなどの不備 (実際は この冬の厳しさで、 標示板が傷んだらしいが・・・)、小屋の名前が全く分からないという状況等、まだまだ足りないものがあるような気がする。
個人的にはスリル満点で、山の恐ろしさを知り、またそれをどこか楽しんだ自分が居た山行でもあった。



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