富士山 ( 富士山:3,775.6m ) 2013.6.9 登山



【PHOTO & 記録 富士山 2】

7時15分に元祖七合目を通過。
道は再びアンツーカのようなところを登っていくようになるが、すぐに冷え固まった溶岩流の道に変わる。
見上げれば、またまた小屋が見えるが、八合目の小屋である。
右手には雪渓、そしてその向こうの斜面後方に宝永山が見える。

この頃になると、先の方に青空が広がっており、今後のに期待が持てるようになる。ただ、後方には雲が多い。
従って、愛鷹山以外の山はあまり見えない。 先程、東の方に 駒ヶ岳、神山、金時山、明神岳といった箱根の山が、 雲の上に少し見えただけである。

7時43分、八合目に到着。
小屋横に看板が立っており、『 これより奥宮境内地 』 と書かれている。
富士山の山頂八合目以上にある登山道、 トイレ、測候所跡地などを除いた土地の所有権は、富士山本宮浅間大社にあることを思い出した。
少し休憩してノドを潤す。
小屋前から山頂方面を見上げれば、小屋のすぐ後方に朱色の防護柵が見える。雪崩あるいは落石の防護のためなのであろうが、 柵の後方を見ると、小屋が結構厳しい場所に建てられていることが分かる。

小屋前から下方を見やれば、赤茶けた砂礫の斜面、ジグザグに作られた登山道、 そしてそれを囲むロープが見える。
今の季節はまだよいが、炎天下、日の光を遮るもののない道の登りは、かなりきつそうである。夜間登山が行われるのも頷けるが、 それはそれで危ない気がする。

また、左方には宝永山がよく見える。
先程までは逆光気味のため、なかなか写真に撮り辛かったのだが、今はスッキリと見通すことができる。
帰りにあの山頂に立つと思うと、少し楽しみである。

5分程休憩した後、さらに上を目指す。すぐに本日初めて雪を踏むことになるが、量は少ない。
小屋からは、上の方に木の鳥居が見えていたが、登山道はその鳥居を潜らずに進む。
途中、溶岩の窪みに、赤い毛糸の帽子、赤い前垂れをつけた、お地蔵様が安置されていた。なかなか可愛い。周囲には小銭が置かれている。

足下は火山砂礫の上に、溶岩がゴロゴロしている道を進む。
高度を上げて振り返れば、先程の 木の鳥居が麓を睥睨するかのように 立っているのが見える。 ただ、その木肌は風雪でかなり傷んでいるようであり、睥睨するというよりは、傷つきながらも仁王立ちしている というべきか。

登山道の横の雪渓が、かなり接近してくる。
中には、わざわざ雪渓を登っている方もいるが、小生としては、このところ残雪の山を堪能しているとはいえ、 わざわざ雪渓に足を踏み入れる気にはならない。
赤茶けた溶岩の道を登る。やがて、鳥居の 2本の柱のみが残っている場所を通過する。残っている柱には、多くの硬貨が挟み込まれている。

上を見上げれば、次の山小屋が近づいてきた。九合目であろう。

8時15分、九合目の 萬年雪山荘に到着。ここではちゃんと山小屋の名前が記されている。
海抜は 3,460mと書かれているが、身体の方に変調はないので、本日は大丈夫であろう。
小屋のつっかい棒として斜めに設置された、太い丸太が印象的である。結構 吹き下ろしが凄いに違いない。

小屋をそのまま素通りして上部へと向かう。
すぐに写真のような鳥居を潜ることになる。鳥居の柱には、この鳥居の建立に関係した文字が刻まれているようだが、 風化が進んでいてあまり読み取れない。



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