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道の方は、前方樹林越しに大きな高みが見え、あれが
大菩薩嶺かと思って進んで行くと、
道はその高みの北側斜面を巻いて、さらに先にまた高みが見えるといったパターンが続き、結構長い。
また、徐々に空腹感を覚え始める。
そして、時間が経つに連れて空腹感は益々募ってくるようになり、足の進みが鈍くなる。休憩して何か口にしようかと思ったのだが、
どうせなら日当たりと展望の良い場所で休みたいところである。
空腹を我慢し、少しヘロヘロになりながら先へと進む。 |
先に述べたように、
左手樹林越しに奥秩父の山々が見えている。
木の枝が邪魔をしてなかなか見通すことができないのだが、それでも、断片的ではあるが、
羽を広げたような北奥千丈岳・国師ヶ岳、
その後方の金峰山、
そして木賊山、破風山、雁坂嶺、
飛竜山、
雲取山などを確認することができる。
特に目を引くのが、飛竜山と雲取山。
飛竜山の方は、2週間前に
雲取山から見た姿とは全く異なり、
おむすびのような形をしている (写真)。 | |
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こちらは、木賊山方面。
写真 左から 1/3程のところにある大きな山が木賊山。その左後方に水師が見えている。
また、写真を拡大しないと分からないが、木賊山の頂上 左後方に、
甲武信ヶ岳
の頂上が僅かに見えているのが確認でき、頂上 右後方には三宝山が少しだけ顔を出している。
木賊山の右に見える台形の山は破風山で、
台形の上底 左側が西破風山、右側が東破風山ということになる。
そして、木賊山と破風山との鞍部後方に見えているのは、三宝山から十文字峠へと至る尾根上にある
武信白岩山と思われるが どうであろう。 |
さらに進んで行くと、
北奥千丈岳・国師ヶ岳
から南に延びる尾根の後方に、
金峰山と並んで
八ヶ岳も少し顔を見せるようになる (写真)。
左に下るなだらかな斜面を持つ高みが
編笠山。
そして、編笠山の右には三ツ頭、
権現岳、
旭岳が続いている。 | |
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そして、何よりも驚いたのは、その
八ヶ岳の左斜面後方に、
乗鞍岳が見えたことである。
目視では白い山というだけであるが、写真を拡大すると、大日岳、剣ヶ峰、摩利支天岳などを確認することができる。 |
そして、こちらは
雲取山。
先日登ったばかりの山であるだけに、見えたことが殊の外嬉しい。
ただ、雲取山はその山容よりも、防火帯となっている石尾根の方に目が惹き付けられてしまう。
防火帯に積もっている雪の白が目立ち、黒い山容に真っ白なストライプが入っているかのようである。 | |