|
高度を上げるに連れ、
富士山の姿も徐々に迫り上がり始め、
またその輪郭も次第にクッキリとし始める。
この辺は日当たりが良く、雪がほとんど無い状態が続く。 |
反対側の奥秩父方面では、
国師ヶ岳・北奥千丈岳
が大きな姿を見せてくれるようになる (写真)。
そして、その北奥千丈岳、国師ヶ岳から南に延びる尾根の後方に見えている
金峰山も先程より迫り上がり、
頂上の五丈岩も確認できるようになる。 | |
|
やがて、落石の恐れがあるとのことで、新たに作り直された道を登ることになる。
そして、再び元の登山道に戻ると、その少し先から道はほぼ平坦になるとともに、足下の雪の量がグッと増すようになる。
この辺の標高は 1,650m前後であろうか、この高さから上は完全に雪の世界である。
道はほぼ平坦、雪の中に溝状に作られた道を進む。
灌木帯を抜けると、周囲はグッと開け、左右に植生保護のためのロープが張られた中を進むようになる。
丸川峠はもうすぐである。 |
そして、8時59分、
丸川峠にある丸川荘前に到着。
辿ってきた方角を振り返れば、
富士山の姿が青空に映えている。
ここではノドを潤すだけにして、食物を口にしなかったのだが、これが失敗であった。
結局、大菩薩嶺頂上まで雪の道が続き、
休むのに適した場所がなかったので、途中、何も食べることができず、そのため、結構バテてしまったからである。
読みが甘かった。 | |
|
今後のことを考え、小屋前にて軽アイゼンを装着した後、小屋の裏手に回って、いつものように木彫りの地蔵尊を写真に収める。
前回地蔵尊を見た時は (3年前)、地蔵尊のみ よだれかけをしていたのだが、今回は地蔵尊の足下にいる旅の僧 ? にも よだれかけ
(というか、大きすぎて袈裟のようだが) がかけられている。
9時9分、丸川荘前を出発し、
大菩薩嶺へと向かう。 |
雪の斜面を登る。
雪の量は結構多いが、足下は良く踏まれているため、全く問題ない。
道の左右は、植生保護地域となっていて、ロープが張られている。
従って、全く人の入った跡のない雪の斜面が美しい。 | |