|
進む方向を見やれば、妙見ノ頭、熊沢山、そして、そこまでの雪の斜面が見え、気分良く進むことができる。
雪の尾根上につけられたトレースを辿る。
雪は良く踏まれており、本日はワカンも用意してきていたが、全く出番はなさそうである。
やがて、前方には
丹沢山塊が見えてくる
(写真)。
写真 中央 左の高い山が蛭ヶ岳。その左後方には丹沢山が見えている。
蛭ヶ岳から右に延びる稜線は臼ヶ岳を経てズングリした檜洞丸へと続いている。
また、写真では分かりにくいが、蛭ヶ岳と臼ヶ岳との間には塔ノ岳が見え、檜洞丸の右手前には
大室山が見えている。 |
雪の斜面を下る。
この尾根歩きはいつも気持ちが良い。
途中、大菩薩峠方面から登って来た方と擦れ違う。その方も本日の穏やかな天候、そして素晴らしい展望に感激されたようで、
しきりに乗鞍岳
まで見える素晴らしい展望を褒めておられた。
11時25分に標高 2,000mの標識前を通過。
振り返れば、雷岩、神部岩から下ってきた斜面が見える。 | |
|
先程まで大菩薩嶺
の斜面に隠れてしまっていた
八ヶ岳、
金峰山も姿を見せている。
雪の斜面を楽しみ、
富士山、
南アルプスの山々の展望を眺めながらユックリと下る。 |
11時46分に賽ノ河原にある休憩舎の横に到着。
素晴らしい展望に暫し空腹であることを忘れていたが、小屋から漂ってくるカップ麺らしき香りに、空腹であったことを思い出す。
そのため、小屋手前にあるケルン (前回ここで休憩) に腰掛けて食事にしようかと思ったのだが、
少し風が強いのでさらに先へと進む。
写真は、休憩舎の先にある登り斜面から賽ノ河原を振り返ったもの。
後方には、大菩薩嶺、
そして雷岩から下ってきた斜面が見える。 | |
|
上で述べたように、休憩舎の先からは登りとなる。
この斜面は、大菩薩峠側からやって来る人が多く、下る際に雪が崩れてしまうのであろう、
今までしっかりと踏まれていた雪の道がやや乱れ、少々登りにくい。
と言っても、ほんの一登りで親不知ノ頭に到着。時刻は 11時52分。 |
親不知ノ頭から少し下った所にある岩場で休憩とする。
下方には大菩薩峠、介山荘が見えている。
富士山、
南アルプスの眺めをおかずにしてノンビリと食事する。ここは風もあまり吹かず、日差しが暖かい。
20分程の大休止の後、大菩薩峠へと下る。
途中、左手(東)を見れば、奥多摩の大岳山、三頭山が見える。 | |
|
素晴らしき南アルプスの連なりを眺められるのもこれが最後と、写真を撮りまくりながら下り、大菩薩峠には 12時22分に到着する。
休憩したばかりなので、このまま介山荘前を通り、右に折れて上日川峠へと下る。
明るい日差しの中、良く踏まれた雪道を下り、
勝縁荘前を 12時41分に通過する。
勝縁荘は、小生の記憶に比べてかなり新しく、立派になっている。
リニューアルしたようである。 |