** Telephone Line:music by TM NETWORK / ブリーチ
何となく、寂しい夜。
彼女の声が聞きたくなって、電話する。
俺は携帯。
彼女は家電。
「もしもし〜?一護〜?織姫だったらねぇ〜」
同居人がいたって、聞きたい事には変わりない。
くっそっっ。
「あ、俺、黒崎だけど」
無難な出だしで始まる会話。
『[井上じゃないでしょ、織姫ですって言いなさい]』
『乱菊さん!!ごめんね、黒崎君、乱菊さんと冬獅郎君が〜』
井上は今、乱菊さんと冬獅郎と同居している。
一人じゃない井上は寂しくなさそうで、楽しそうで見てて楽しいけれど。
「いや、忙しいんだったら、また後で電話するけど…」
だからって、電話口まで邪魔されるのはたまらない。
っったって。
「一護、おぬしの番だぞ」
「番ってなんだ!!」
「遊子と夏梨から[じんせいげーむ]なるもの借りたぞ。これ面白いなぁ。死神版もあればよいだろうに…」
「…お前、隊長とやるつもりか?」
「楽しいではないか。なんなら恋次、お前も混ぜてやろう」
「た、隊長と[じんせいげーむ]かよ…。うーむ」
…元からいた同居人(ルキア)と一人増えた同居人(恋次)のせいでこっちだって騒がしい。
「お、姉さん!素早く一流大学卒業じゃないっすか!」
+おまけのぬいぐるみ。
……どうあがいても邪魔されてる。
『黒崎君の所何やってるの?』
『違うでしょ、織姫、今何やってるの?って聞きなさい!』
井上の背後で聞こえるのは演技指導か??
『えっと、』
「あぁ、恋次と、ルキアとコンで人生ゲーム。何が楽しいんだか3周目だよ」
『へぇ、人生ゲームっていろんな落とし穴があるからスリリングだよね。たつきちゃんと何度かやったことあるけれど、いっつも波瀾万丈、スリリングでドラマチックな人生送るの。楽しいよ。転落したり、浮上したり、大富豪から一気に破産したり、破産したのが一気に大富豪になったり』
「………へぇ」
井上のその浮き沈みの激しさに思わず驚く。
なんつーか、井上らしいというか。
…いや、井上が浮き沈みの激しい人生を送ってるって言うんじゃなくって。
突拍子もない事いいだすところが…まぁ。
「井上は?」
『あたし?、やりたいなぁ〜』
「ゲームの話じゃなくって、今、何やってたのかって」
別に用件ないし、聞くといったらそんなもので。
『織姫、りんかーんが始まる』
『え?ホントだそんな時間だ!』
井上の背後で聞こえたのは乱菊さんじゃなくって冬獅郎。
……っつーか、なんであいつ井上の事織姫って呼んでるんだよ。
未だに俺が「井上」なのに!!!
ちなみにリンカーンとは、今、旬のお笑い芸人が一堂に会するマニアックな番組だ。
『どうしよう』
「俺は別にいいよ。急に掛けたんだし」
ただ、声が聞きたかっただけだから。
とは、言えないけど。
『でも…(??)うん、そうする、乱菊さん』
ん?
少しの間があった後の井上の言葉。
どういう意味だろう。
「井上」
『えっへん。重大ニュースを発表します』
ニュースってなんだ?
『録画することに決定しました!!だから黒崎君とまだ話せるよ。たくさんの芸人にダウンタウンがつっこむ所見たいけれど、それは後でのお楽しみにするし』
「わりぃ。な」
『気にしなくてもいいよ。平気だから』
そう言って井上は笑う。
こっちではルキア達が騒いでいる。
電話の向こうでも、乱菊さんたちが笑ってる。
機械越しはすごく近いのに距離はある電話の不思議は、携帯になっても変わらない。
『電話がどこでもドアだったらすぐに行けるのにね』
そう言った井上の言葉に俺は少しだけ切なくなった。
彼女の声が聞きたくなって、電話する。
俺は携帯。
彼女は家電。
「もしもし〜?一護〜?織姫だったらねぇ〜」
同居人がいたって、聞きたい事には変わりない。
くっそっっ。
******
『もしもし、井上です』「あ、俺、黒崎だけど」
無難な出だしで始まる会話。
『[井上じゃないでしょ、織姫ですって言いなさい]』
『乱菊さん!!ごめんね、黒崎君、乱菊さんと冬獅郎君が〜』
井上は今、乱菊さんと冬獅郎と同居している。
一人じゃない井上は寂しくなさそうで、楽しそうで見てて楽しいけれど。
「いや、忙しいんだったら、また後で電話するけど…」
だからって、電話口まで邪魔されるのはたまらない。
っったって。
「一護、おぬしの番だぞ」
「番ってなんだ!!」
「遊子と夏梨から[じんせいげーむ]なるもの借りたぞ。これ面白いなぁ。死神版もあればよいだろうに…」
「…お前、隊長とやるつもりか?」
「楽しいではないか。なんなら恋次、お前も混ぜてやろう」
「た、隊長と[じんせいげーむ]かよ…。うーむ」
…元からいた同居人(ルキア)と一人増えた同居人(恋次)のせいでこっちだって騒がしい。
「お、姉さん!素早く一流大学卒業じゃないっすか!」
+おまけのぬいぐるみ。
……どうあがいても邪魔されてる。
『黒崎君の所何やってるの?』
『違うでしょ、織姫、今何やってるの?って聞きなさい!』
井上の背後で聞こえるのは演技指導か??
『えっと、』
「あぁ、恋次と、ルキアとコンで人生ゲーム。何が楽しいんだか3周目だよ」
『へぇ、人生ゲームっていろんな落とし穴があるからスリリングだよね。たつきちゃんと何度かやったことあるけれど、いっつも波瀾万丈、スリリングでドラマチックな人生送るの。楽しいよ。転落したり、浮上したり、大富豪から一気に破産したり、破産したのが一気に大富豪になったり』
「………へぇ」
井上のその浮き沈みの激しさに思わず驚く。
なんつーか、井上らしいというか。
…いや、井上が浮き沈みの激しい人生を送ってるって言うんじゃなくって。
突拍子もない事いいだすところが…まぁ。
「井上は?」
『あたし?、やりたいなぁ〜』
「ゲームの話じゃなくって、今、何やってたのかって」
別に用件ないし、聞くといったらそんなもので。
『織姫、りんかーんが始まる』
『え?ホントだそんな時間だ!』
井上の背後で聞こえたのは乱菊さんじゃなくって冬獅郎。
……っつーか、なんであいつ井上の事織姫って呼んでるんだよ。
未だに俺が「井上」なのに!!!
ちなみにリンカーンとは、今、旬のお笑い芸人が一堂に会するマニアックな番組だ。
『どうしよう』
「俺は別にいいよ。急に掛けたんだし」
ただ、声が聞きたかっただけだから。
とは、言えないけど。
『でも…(??)うん、そうする、乱菊さん』
ん?
少しの間があった後の井上の言葉。
どういう意味だろう。
「井上」
『えっへん。重大ニュースを発表します』
ニュースってなんだ?
『録画することに決定しました!!だから黒崎君とまだ話せるよ。たくさんの芸人にダウンタウンがつっこむ所見たいけれど、それは後でのお楽しみにするし』
「わりぃ。な」
『気にしなくてもいいよ。平気だから』
そう言って井上は笑う。
こっちではルキア達が騒いでいる。
電話の向こうでも、乱菊さんたちが笑ってる。
機械越しはすごく近いのに距離はある電話の不思議は、携帯になっても変わらない。
『電話がどこでもドアだったらすぐに行けるのにね』
そう言った井上の言葉に俺は少しだけ切なくなった。
**後書き:うぉ、結構案外いい感じにできたんじゃね?
面白井上さんにしようかと思ったのですが、最後まで頑張ったのですが、無理矢理する必要も無いのかなぁと思いました。
面白井上さんにしようかと思ったのですが、最後まで頑張ったのですが、無理矢理する必要も無いのかなぁと思いました。