** By Myself:music by hitomi / 銀魂
ちょっとしたことでも、どれだけくだらない事でも泣いたのはずいぶん前のことです。
そして初めて見たモノは綺麗なものではありませんでした。
水が入ったガラス玉の様なモノだと知ったのは、ずいぶん後の事でした。
それまで、ずっとひとりぼっちでした。
エセさわやかの新八が万事屋へとやってくる。
新八は、眼鏡かけて、さわやかに挨拶すればそれがさわやかなのだと思ってる。
「ねぇ、神楽ちゃん。さっきから何ぶつぶつ言ってるの?」
私の言葉を聞きとがめたのだろう、新八は問いかけてくる。
「別に僕はさわやかぶってないよ。眼鏡は姉上の卵料理のせいっ。それに普通、朝はさわやかに挨拶するもんなんだよ」
つばを飛ばしながら叫ぶ新八。
さすがつっこみに命かけてるだけあるアル。
「あ、アルが戻ったアル」
「って…消えるモノなの?」
小さく新八がつっこむけどこの際無視するアル。
「それより、新八、朝はさわやかに挨拶するもの。そう言い張るけど、そうさわやかに挨拶しない奴ちゃんといるアル」
「って話戻るの?って、誰だよ!」
「それは決まってるアル」
そう言った瞬間、ふすまが開いて、体をかきながらマダオが出てきた。
「おはようさん」
まだその目は眠そうだ。
ジャンプ抱えて、なんかい読み直せば気が済むんだ。
テレビのリモコン抱えてついてなかったテレビをつけて、結野アナがでてる天気予報を見てる。
「これこそさわやかじゃない人間アルよ」
「………銀さんに関しては僕も言うことがないけどね…。朝ご飯、用意してきます」
そう言って新八は台所へと消える。
ソファでテレビ見てる銀ちゃんはまだ眠そうだ。
「銀ちゃん、眠いアルか?」
「そりゃ、神楽ちゃん、昨日あんだけやったら眠くなるでしょう」
「そんなにやったアルか?」
「………なに、意味深なこと言ってるんですか、ちゃんと主語つけてください。テレビゲームやってたんでしょう?『ファミコンジャンプ!』読んでる人が誤解するから!!」
台所からつっこみが飛んでくる。
さすが、新八、侮れないアルよ。
「ちょ、ねみ」
「寝てもいいアル。なんだったら膝枕ぐらいしてあげてもいいアルよ」
「…………」
結構、勇気がいる事を言った気がするけど…。
銀ちゃんは気にしてないみたいだ。
「神楽、ちょいちょい」
銀ちゃんが新八の方を気にしながら呼ぶ。
「どうしたアルか」
「枕」
そう言って、私は抱え込まれる。
………これが、新八の様子気にする必要あるアルか?
どのみち、新八が突っ込んでくるアル。
「起こしてくれんでしょ?」
なんてくぐもった声が耳に心地いい。
銀ちゃんの体温は冷たいようで暖かい。
最初、触ったとき髪の毛の色と同じで冷たいのかと思った。
雪色の銀色の髪。
「銀ちゃん…」
銀ちゃんとくっついてると、一人じゃないって気がする。
万事屋にいるときは、一人じゃないのに一人の気がした。
新八も銀ちゃんも、定春もいるのに。
でも、でもね…。
「朝ご飯出来ましたよ…って。なんで二人してくっついてるの?これって二度寝?っつーか僕だけなんでこんな疎外感…」
眠るときは一人なのに、銀ちゃんがいる。
だから一人じゃないって気がする。
でも、もっともっと、一人じゃないこと、教えて欲しいって思ってるアル。
これ、銀ちゃんには内緒ネ。
そして初めて見たモノは綺麗なものではありませんでした。
水が入ったガラス玉の様なモノだと知ったのは、ずいぶん後の事でした。
それまで、ずっとひとりぼっちでした。
******
「おはよう、神楽ちゃん」エセさわやかの新八が万事屋へとやってくる。
新八は、眼鏡かけて、さわやかに挨拶すればそれがさわやかなのだと思ってる。
「ねぇ、神楽ちゃん。さっきから何ぶつぶつ言ってるの?」
私の言葉を聞きとがめたのだろう、新八は問いかけてくる。
「別に僕はさわやかぶってないよ。眼鏡は姉上の卵料理のせいっ。それに普通、朝はさわやかに挨拶するもんなんだよ」
つばを飛ばしながら叫ぶ新八。
さすがつっこみに命かけてるだけあるアル。
「あ、アルが戻ったアル」
「って…消えるモノなの?」
小さく新八がつっこむけどこの際無視するアル。
「それより、新八、朝はさわやかに挨拶するもの。そう言い張るけど、そうさわやかに挨拶しない奴ちゃんといるアル」
「って話戻るの?って、誰だよ!」
「それは決まってるアル」
そう言った瞬間、ふすまが開いて、体をかきながらマダオが出てきた。
「おはようさん」
まだその目は眠そうだ。
ジャンプ抱えて、なんかい読み直せば気が済むんだ。
テレビのリモコン抱えてついてなかったテレビをつけて、結野アナがでてる天気予報を見てる。
「これこそさわやかじゃない人間アルよ」
「………銀さんに関しては僕も言うことがないけどね…。朝ご飯、用意してきます」
そう言って新八は台所へと消える。
ソファでテレビ見てる銀ちゃんはまだ眠そうだ。
「銀ちゃん、眠いアルか?」
「そりゃ、神楽ちゃん、昨日あんだけやったら眠くなるでしょう」
「そんなにやったアルか?」
「………なに、意味深なこと言ってるんですか、ちゃんと主語つけてください。テレビゲームやってたんでしょう?『ファミコンジャンプ!』読んでる人が誤解するから!!」
台所からつっこみが飛んでくる。
さすが、新八、侮れないアルよ。
「ちょ、ねみ」
「寝てもいいアル。なんだったら膝枕ぐらいしてあげてもいいアルよ」
「…………」
結構、勇気がいる事を言った気がするけど…。
銀ちゃんは気にしてないみたいだ。
「神楽、ちょいちょい」
銀ちゃんが新八の方を気にしながら呼ぶ。
「どうしたアルか」
「枕」
そう言って、私は抱え込まれる。
………これが、新八の様子気にする必要あるアルか?
どのみち、新八が突っ込んでくるアル。
「起こしてくれんでしょ?」
なんてくぐもった声が耳に心地いい。
銀ちゃんの体温は冷たいようで暖かい。
最初、触ったとき髪の毛の色と同じで冷たいのかと思った。
雪色の銀色の髪。
「銀ちゃん…」
銀ちゃんとくっついてると、一人じゃないって気がする。
万事屋にいるときは、一人じゃないのに一人の気がした。
新八も銀ちゃんも、定春もいるのに。
でも、でもね…。
「朝ご飯出来ましたよ…って。なんで二人してくっついてるの?これって二度寝?っつーか僕だけなんでこんな疎外感…」
眠るときは一人なのに、銀ちゃんがいる。
だから一人じゃないって気がする。
でも、もっともっと、一人じゃないこと、教えて欲しいって思ってるアル。
これ、銀ちゃんには内緒ネ。
**後書き:銀神、くっつき寸前?
抱きしめあったり、膝枕は普通にあるけれど、他はないみたいな。
抱きしめあったり、膝枕は普通にあるけれど、他はないみたいな。