静岡県浜松市西区にある「株式会社田町梅月」が昭和32年から製造している、北海道十勝産の小豆を炊き上げた錦玉羹とこし餡の浮島、それに卵白を泡立てた淡雪の三層からなる御用菓子「布橋の雪」
(北海道十勝産小豆)(錦玉羹)(羊羹)(浮島)(卵・玉子)(淡雪羹)(メレンゲ)(米)(餅)(寒天)(水飴)(手亡豆)(田町梅月)(浜松市)(静岡県)(武田信玄)(徳川家康)(サンド)
2019(平成31)年1月10日改訂
今回は、静岡県浜松市西区にある「株式会社田町梅月」が昭和32年から製造している、御用菓子「布橋の雪」をご紹介します。
「布橋の雪」は、昭和32年に昭和天皇皇后浜松行幸の際献上するために創作したお菓子で、昭和天皇皇后が東京への帰途にあたり再度所望された御用菓子とのことです。
武田信玄と徳川家康が激突した浜松市にある古戦場「三方ヶ原」が有名です。
そして、1573(元亀3)年12月末徳川、武田両軍が対峙した「犀ヶ崖」に大雪が降り、徳川方寡兵8千が、折からの雪に乗じて崖に白布を引き雪橋に模し、その上で徳川軍が武田軍に夜襲をかけて、武田勢3万余兵の多くに白布を橋と誤らせて崖に落下させ一挙に退陣させたといわれています。
以来この地を「布橋」と呼んでいるようです。
「布橋の雪」は、布橋に見立てた浜松にゆかりのある逸品菓子です。
「布橋の雪」は、以下のような製法です。
北海道十勝産の低農薬有機栽培の小豆を丁寧に炊き上げ艶やかに仕上げた小豆の食感が心地よい「錦玉羹」、
同じ小豆から炊き上げた風味豊かなこし餡と卵白を混ぜしっとり蒸し上げた淡い小豆色の「浮島」、
そして、その間に新鮮な卵白で仕上げた「淡雪羹」を挟んだ(サンドした)三層からなるしっとりした上品な甘さの棹菓子です。
一口食べると小豆のふくよかな香りが口に広がります。
濃淡の小豆色と白い線が造形的にも美しいお菓子です。
なお、「錦玉羹」は、
一般的には、寒天と砂糖を加えて容器に入れ冷やして固めたものです。
「布橋の雪」では、艶やかに炊き上げた小豆を「錦玉羹」に入れています。
また、「浮島」は、
餡が主な材料で、卵や上新粉や小麦粉などを加えて蒸したものです。食感はスポンジケーキのようにふわっとしていますが、あんこによりしっとりした食感になっています。
そして、「淡雪」は、
卵白を泡立ててつくったメレンゲ、またそれを利用した料理に冠する言葉です。
「布橋の雪」の原材料は、
砂糖、小豆、卵、米粉(国産)、小麦粉、餅米(国産)、寒天、水飴、手亡豆
です。
「布橋の雪」は、1本648円です。
購入しました場所は、
JR浜松駅に近接した遠鉄百貨店(電話番号053ー457ー0001)地下1階食料品売場です。
製造者は、静岡県浜松市西区にある「株式会社田町梅月」(電話番号053ー447ー0181)です。
なお、「小豆」に関しては、
でご紹介しています。
因(ちな)みに、「羊羹」に関しては、
でご紹介しています。
また、「卵・玉子」、及び「手亡豆」に関しては、
でご紹介しています。
そして、卵白を泡立てた「メレンゲ」に関しては、
でご紹介しています。
更に、「米」に関しては、
でご紹介しています。
また、「餅」に関しては、
でご紹介しています。
そして、「寒天」に関しては、
でご紹介しています。
更に、「水飴」、「浜松市」、「静岡県」に関しては、
でご紹介しています。
なお、「武田信玄」に関しては、
でご紹介しています。
また、「徳川家康」、ないし「徳川家」に関しては、
2012(平成24)年1月2日浜松の徳川家康ゆかりの地名「小豆餅(あずきもち)」と「銭取(ぜにとり)」、浜松銘菓「小豆餅(あずきもち)」
でご紹介しています。