ホームズ彗星 その5

[1/(2^n・1)+1/(3^n・2)+・・]型Cos級数/Sin級数をさらに調べた。
[1/(2^3・1)+1/(3^3・2)+・・]型Cos級数の場合を求めた --> 3-ζ(2)-ζ(3)の積分表示
[1/(2^3・1)+1/(3^3・2)+・・]型Sin級数の場合を求めた --> 3-ζ(2)-ζ(3)の積分表示
Sin-Cos移動の法則を示した。
[1/(2^4・1)+1/(3^4・2)+・・]型Cos級数の場合を求めた --> 4-(2)-ζ(3)-ζ(4)の積分表示
[1/(2^5・1)+1/(3^5・2)+・・]型Cos級数の場合を求めた --> 5-(2)-ζ(3)-ζ(4)-ζ(5)の積分表示
[1/(2^6・1)+1/(3^6・2)+・・]型Cos級数の場合を求めた --> 6-(2)-ζ(3)-ζ(4)-ζ(5)-ζ(6)の積分表示


2008/6/7     <ζ(3)関連式を求める (1/(2^3・1)+1/(3^3・2)+・・)型Cos級数 >

 「その3で[1/(2^2・1)+1/(3^2・2)+・・]型Cos級数/Sin級数をフーリエシステムを用いて調べた。
これは[1/(2^n・1)+1/(3^n・2)+・・]型のn=2の場合であるから、ここではn=3,4の場合を調べてみることにする。
まずはn=3の場合を調べる。Cos級数から。

[3-ζ(2)-ζ(3) の積分表示の導出]
 1/(2^3・1) + 1/(3^3・2) + 1/(4^3・3) + 1/(5^3・4) + ・・・ =3 -ζ(2) - ζ(3)   -----@

という式を利用する。
 なぜこれが成り立つかを示す。
1/(2^3・1) + 1/(3^3・2) + 1/(4^3・3) + ・・・ 
=(1/2^2)・(1/(2・1)) + (1/3^2)・(1/(3・2)) + (1/4^2)・(1/(4・3)) + ・・・
=(1/2^2)・(1/1-1/2) + (1/3^2)・(1/2-1/3) + (1/4^2)・(1/3-1/4) + ・・・
={1/(2^2・1) + 1/(3^2・2) + 1/(4^2・3) + ・・・} - {1/2^3 + 1/3^3 + 1/4^3 +・・・}
={2-ζ(2)} - (ζ(3) - 1)
=3 -ζ(2) - ζ(3) 

 途中で「その3」で示した 1/(2^2・1) + 1/(3^2・2) + 1/(4^2・3) + ・・・ =2-ζ(2) を用いた。

さて、@の形から関数(フーリエ級数)
 f(x)=cos2x/(2^3・1) + cos3x/(3^3・2) + cos4x/(4^3・3) + cos5x/(5^3・4) + ・・・    ------A

を考える。
Aのコサイン級数の直交性を用いて、
 1/(2^3・1)=(2/π)∫(0〜π) f(x)・cos2x dx
 1/(3^3・2)=(2/π)∫(0〜π) f(x)・cos3x dx
 1/(4^3・3)=(2/π)∫(0〜π) f(x)・cos4x dx
   ・
   ・
となる。右辺を部分積分すると、f(x)はAであるから簡単な計算により次となる。
 1/(2^3・1)=(2/π)∫(0〜π) (sin2x/(2^2・1) + sin3x/(3^2・2) + sin4x/(4^2・3) + ・・)・(sin2x/2) dx
 1/(3^3・2)=(2/π)∫(0〜π) (sin2x/(2^2・1) + sin3x/(3^2・2) + sin4x/(4^2・3) + ・・)・(sin3x/3) dx
 1/(4^3・3)=(2/π)∫(0〜π) (sin2x/(2^2・1) + sin3x/(3^2・2) + sin4x/(4^2・3) + ・・)・(sin4x/4) dx
   ・
   ・
これらを縦に足し合わせて(左辺は@より)、
3 -ζ(2) - ζ(3)
=(2/π)∫(0〜π) {sin2x/(2^2・1) + sin3x/(3^2・2) + sin4x/(4^2・3) + ・・}{sin2x/2 + sin3x/3 + sin4x/4 + ・・}dx

さらに、もう1回部分積分を行うと、次を得る。
3 -ζ(2) - ζ(3)
=(2/π)∫(0〜π) {cos2x/(2・1) + cos3x/(3・2) + cos4x/(4・3) + ・・}{cos2x/2^2 + cos3x/3^2 + cos4x/4^2 + ・・}dx

これにフーリエ級数の公式
 cosx/1^2 + cos2x/2^2 + cos3x/3^2 +・・=(x-π)^2/4 - π^2/12   (0 <x<2π) 
 cos2x/(2・1) + cos3x/(3・2) + cos4x/(4・3) + ・・=cosx - ((π-x)sinx)/2 + 2(sin(x/2))^2・log(2sin(x/2)) 
                                                         (0 <=x<= 2π)
を用いると、上式は次のようになる。

3 -ζ(2) - ζ(3)
=(2/π)∫(0〜π) {(x-π)^2/4-π^2/12-cosx}{cosx-((π-x)・sinx)/2+2(sin(x/2))^2・log(2sin(x/2))}dx

形を整えて、
3 -ζ(2) - ζ(3)
=(1/π)∫(0〜π) {(x-π)^2/4-π^2/12-cosx}{2cosx-(π-x)・sinx+(2sin(x/2))^2・log(2sin(x/2))}dx     ------B

3 -ζ(2)-ζ(3) の積分表示が求まった。
[終わり]
 Bの正しさは、フリーの計算ソフトBearGraphで検証済み。

フーリエシステムで求めた 3-ζ(2)-ζ(3) の積分表示

(1/(2^3・1)+1/(3^3・2)+・・)型Cos級数から導出

3 -ζ(2) - ζ(3)
 =(1/π)∫(0〜π) {(x-π)^2/4-π^2/12-cosx}{2cosx-(π-x)sinx+(2sin(x/2))^2・log(2sin(x/2))}dx




2008/6/7     <ζ(3)関連式を求める (1/(2^3・1)+1/(3^3・2)+・・)型Sin級数 >

 Cos級数の次は、1/(2^3・1)+1/(3^3・2)+・・]型のSin級数を調べる。

[3-ζ(2)-ζ(3) の積分表示の導出]
 1/(2^3・1) + 1/(3^3・2) + 1/(4^3・3) + 1/(5^3・4) + ・・・ =3 -ζ(2) - ζ(3)   -----@

という式を利用する。この式の成立理由は一つ上で示した。

さて、@の形から関数(フーリエ級数)
 f(x)=sin2x/(2^3・1) + sin3x/(3^3・2) + sin4x/(4^3・3) + sin5x/(5^3・4) + ・・・    ------A

を考える。
Aのサイン級数の直交性を用いて、
 1/(2^3・1)=(2/π)∫(0〜π) f(x)・sin2x dx
 1/(3^3・2)=(2/π)∫(0〜π) f(x)・sin3x dx
 1/(4^3・3)=(2/π)∫(0〜π) f(x)・sin4x dx
   ・
   ・
となる。右辺を部分積分すると、f(x)はAであるから簡単な計算により次となる。
 1/(2^3・1)=(2/π)∫(0〜π) (cos2x/(2^2・1) + cos3x/(3^2・2) + cos4x/(4^2・3) + ・・)・(cos2x/2) dx
 1/(3^3・2)=(2/π)∫(0〜π) (cos2x/(2^2・1) + cos3x/(3^2・2) + cos4x/(4^2・3) + ・・)・(cos3x/3) dx
 1/(4^3・3)=(2/π)∫(0〜π) (cos2x/(2^2・1) + cos3x/(3^2・2) + cos4x/(4^2・3) + ・・)・(cos4x/4) dx
   ・
   ・
これらを縦に足し合わせて(左辺は@より)、
3 -ζ(2) - ζ(3)
=(2/π)∫(0〜π) {cos2x/(2^2・1)+cos3x/(3^2・2)+cos4x/(4^2・3) + ・・}{cos2x/2+cos3x/3+cos4x/4+ ・・}dx  ----B

 ここで、一ひねりの変形を加える。
右辺の{cos2x/(2^2・1) + cos3x/(3^2・2) + cos4x/(4^2・3) + ・・}に関して変形を行う。
cos2x/(2^2・1) + cos3x/(3^2・2) + cos4x/(4^2・3) + ・・
=cos2x/(2・(2・1)) + cos3x/(3・(3・2)) + cos4x/(4・(4・3)) + ・・
=cos2x/(2・(2・1)) + cos3x/(3・(3・2)) + cos4x/(4・(4・3)) + ・・
=(cos2x/2)・(1/1 - 1/2) + (cos3x/3)・(1/2 - 1/3) + (cos4x/4)・(1/3 - 1/4) + ・・・
={cos2x/(2・1) + cos3x/(3・2) + cos4x/(4・3) + ・・} - {cos2x/2^2 + cos3x/3^2 + cos4x/4^2 + ・・}
={cosx - ((π-x)sinx)/2 + 2(sin(x/2))^2・log(2sin(x/2))} - {(x-π)^2/4 - π^2/12-cosx}
=2cosx - ((π-x)sinx)/2 + 2(sin(x/2))^2・log(2sin(x/2)) - (x-π)^2/4 + π^2/12           ------C

途中でフーリエ級数の公式
 cosx/1^2 + cos2x/2^2 + cos3x/3^2 +・・=(x-π)^2/4 - π^2/12   (0 <x<2π)
 cos2x/(2・1) + cos3x/(3・2) + cos4x/(4・3) + ・・=cosx - ((π-x)sinx)/2 + 2(sin(x/2))^2・log(2sin(x/2)) 
                                                            (0 <=x<= 2π)
を用いた。
 フーリエ級数の公式
 cosx/1 + cos2x/2 + cos3x/3 +・・=-log(2sin(x/2))   (0 <x<2π)
とCを用いると、Bは結局、次のようになる。

3 -ζ(2) - ζ(3)
=(2/π)∫(0〜π) {-cosx-log(2sin(x/2)) }{2cosx-((π-x)sinx)/2+2(sin(x/2))^2・log(2sin(x/2))-(x-π)^2/4+π^2/12}dx

形を整えて、
3 -ζ(2) - ζ(3)
=(1/π)∫(0〜π) {cosx+log(2sin(x/2)) }{-4cosx+(π-x)sinx-(2sin(x/2))^2・log(2sin(x/2))+(x-π)^2/2-π^2/6}dx ---D

3 -ζ(2)-ζ(3)の積分表示が求まった。
[終わり]
 Bの正しさは、フリーの計算ソフトBearGraphで検証済み。
 Sin級数では途中で一つひねりの変形を加えねばならず、最終式も、Cos級数の結果に比べ、あまり美しくない。
 Sin級数の場合はなにかと苦労が多くなるのである。Cos級数の場合は、自然にきれいな結果が得られる。

 一つ上でのCos級数の結果と合わせて、まとめておく。
フーリエシステムで求めた 3-ζ(2)-ζ(3) の積分表示

(1/(2^3・1)+1/(3^3・2)+・・)型Cos級数から導出

3 -ζ(2) - ζ(3)
 =(1/π)∫(0〜π) {(x-π)^2/4-π^2/12-cosx}{2cosx-(π-x)sinx+(2sin(x/2))^2・log(2sin(x/2))}dx


(1/(2^3・1)+1/(3^3・2)+・・)型Sin級数から導出

3 -ζ(2) - ζ(3)
 =(1/π)∫(0〜π) {cosx+log(2sin(x/2)) }{-4cosx+(π-x)sinx-(2sin(x/2))^2・log(2sin(x/2))+(x-π)^2/2-π^2/6}dx




2008/6/10             <Sin-Cos移動の法則 >

 もし、ここまで手計算をされた読者がおられたら、ある法則性に気づかれているかもしれない。
 じつは、このフーリエシステムでは非常に面白い規則性が現れているのである。

例で説明しよう。冒頭のζ(3)を見ると、
****************
3 -ζ(2) - ζ(3)
=(2/π)∫(0〜π) {sin2x/(2^2・1) + sin3x/(3^2・2) + sin4x/(4^2・3) + ・・}{sin2x/2 + sin3x/3 + sin4x/4 + ・・}dx  ----@

右辺を1回部分積分すると、
3 -ζ(2) - ζ(3)
=(2/π)∫(0〜π) {cos2x/(2・1) + cos3x/(3・2) + cos4x/(4・3) + ・・}{cos2x/2^2 + cos3x/3^2 + cos4x/4^2+・・}dx --A
****************

 もう一例、「その4」<ζ(4)の式 (1/(1^4・2)+1/(2^4・3)+・・)型Cos級数の場合を見よう。
途中を省略せずに書くと、
*******************
ζ(4) - ζ(3) + ζ(2) - 1
=(2/π)∫(0〜π) (sinx/(1^3・2) + sin2x/(2^3・3) + sin3x/(3^3・4) + ・・)(sinx/1 + sin2x/2 + sin3x/3 + ・・) dx

 右辺を1回部分積分すると、
ζ(4) - ζ(3) + ζ(2) - 1
=(2/π)∫(0〜π) (cosx/(1^2・2) + cos2x/(2^2・3) + cos3x/(3^2・4) + ・・)(cosx/1^2 + cos2x/2^2 + cos3x/3^2 + ・・) dx

 右辺をさらに1回部分積分して、
ζ(4) - ζ(3) + ζ(2) - 1
=(2/π)∫(0〜π) (sinx/(1・2) + sin2x/(2・3) + sin3x/(3・4) + ・・)(sinx/1^3 + sin2x/2^3 + sin3x/3^3 + ・・) dx
*********************

 ここにある規則性が現れていることに気づかれることであろう。
 右辺は、分母の累乗が規則的に増減している。sinとcosは交代で変わっている。すなわち、この規則により
逐一部分積分をやらなくても機械的に変形していけるのである!

例えば、分母が[1/(1^n・2) + 1/(2^n・3) +・・]型Cos級数の場合を一般的に書けば、右辺の積分部分は次の
ようになる。

 ∫(0〜π) (sinx/(1^(n-1)・2) + sin2x/(2^(n-1)・3) + sin3x/(3^(n-1)・4) + ・・)(sinx/1 + sin2x/2 + sin3x/3 + ・・) dx
=∫(0〜π) (cosx/(1^(n-2)・2) + cos2x/(2^(n-2)・3) + cos3x/(3^(n-2)・4) + ・・)(cosx/1^2 + cos2x/2^2 + cos3x/3^2+・・)dx
=∫(0〜π) (sinx/(1^(n-3)・2) + sin2x/(2^(n-3)・3) + sin3x/(3^(n-3)・4) + ・・)(sinx/1^3 + sin2x/2^3 + sin3x/3^3+・・)dx
=∫(0〜π) (cosx/(1^(n-4)・2) + cos2x/(2^(n-4)・3) + cos3x/(3^(n-4)・4) + ・・)(cosx/1^4 + cos2x/2^4 + cos3x/3^4+・・)dx


と、規則的に変わっていくのである!

 今後は面倒な部分積分をやらなくても、この法則を用いて機械的にどんどん式変形していけばよい。計算量を大幅に減ら
すことができ便利である。
 これをフーリエシステムにおけるSin-Cos移動の法則と名づけ、今後大いに利用していくことにする。




2008/6/12     <ζ(4)関連式を求める (1/(2^4・1)+1/(3^4・2)+・・)型Cos級数 >

次は、[1/(2^n・1)+1/(3^n・2)+・・]型のn=4の場合を調べてみることにする。
ここからSin-Cos移動の法則を用いていく。まずはCos級数から。

[4-ζ(2)-ζ(3)-ζ(4) の積分表示の導出]
 1/(2^4・1) + 1/(3^4・2) + 1/(4^4・3) + 1/(5^4・4) + ・・・ =4 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4)  -----@

という式を利用する。
 なぜこれが成り立つかを示す。
1/(2^4・1) + 1/(3^4・2) + 1/(4^4・3) + ・・・ 
=(1/2^3)・(1/(2・1)) + (1/3^3)・(1/(3・2)) + (1/4^3)・(1/(4・3)) + ・・・
=(1/2^3)・(1/1-1/2) + (1/3^3)・(1/2-1/3) + (1/4^3)・(1/3-1/4) + ・・・
={1/(2^3・1) + 1/(3^3・2) + 1/(4^3・3) + ・・・} - {1/2^4 + 1/3^4 + 1/4^4 +・・・}
={3-ζ(2)-ζ(3)} - (ζ(4) - 1)
=4 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4)

 本頁の冒頭で示した 1/(2^3・1) + 1/(3^3・2) + 1/(4^3・3) + ・・・ =3-ζ(2)-ζ(3) を用いた。

さて、@の形から関数(フーリエ級数)
 f(x)=cos2x/(2^4・1) + cos3x/(3^4・2) + cos4x/(4^4・3) + cos5x/(5^4・4) + ・・・    ------A

を考える。
Aのコサイン級数の直交性を用いて、
 1/(2^4・1)=(2/π)∫(0〜π) f(x)・cos2x dx
 1/(3^4・2)=(2/π)∫(0〜π) f(x)・cos3x dx
 1/(4^4・3)=(2/π)∫(0〜π) f(x)・cos4x dx
   ・
   ・
となる。右辺を部分積分すると、f(x)はAであるから簡単な計算により次となる。
 1/(2^4・1)=(2/π)∫(0〜π) (sin2x/(2^3・1) + sin3x/(3^3・2) + sin4x/(4^3・3) + ・・)・(sin2x/2) dx
 1/(3^4・2)=(2/π)∫(0〜π) (sin2x/(2^3・1) + sin3x/(3^3・2) + sin4x/(4^3・3) + ・・)・(sin3x/3) dx
 1/(4^4・3)=(2/π)∫(0〜π) (sin2x/(2^3・1) + sin3x/(3^3・2) + sin4x/(4^3・3) + ・・)・(sin4x/4) dx
   ・
   ・
これらを縦に足し合わせて(左辺は@より)、
4 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4)
=(2/π)∫(0〜π) {sin2x/(2^3・1) + sin3x/(3^3・2) + sin4x/(4^3・3) + ・・}{sin2x/2 + sin3x/3 + sin4x/4 + ・・}dx  ---B

さて、ここで一つ上で示したSin-Cos移動の法則を使うと、次の3式が簡単に生み出せる。

4 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4)
=(2/π)∫(0〜π) {sin2x/(2^3・1) + sin3x/(3^3・2) + sin4x/(4^3・3) + ・・}{sin2x/2 + sin3x/3 + sin4x/4 + ・・}dx 

4 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4)
=(2/π)∫(0〜π) {cos2x/(2^2・1) + cos3x/(3^2・2) + cos4x/(4^2・3)+ ・・}{cos2x/2^2 + cos3x/3^2 + cos4x/4^2+・・}dx 

4 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4)
=(2/π)∫(0〜π) {sin2x/(2・1) + sin3x/(3・2) + sin4x/(4・3) + ・・}{sin2x/2^3 + sin3x/3^3 + sin4x/4^3 + ・・}dx 

 上から下に簡潔な規則に則って右辺式が生み出されていることを見ていただきたい。
 この3式の内、利用できるのは2番目と3番目である。

まず3番目の式に注目しよう。フーリエ級数の公式
sinx/1^3 + sin2x/2^3 + sin3x/3^3 + ・・={π^3 - π^2・x + (x-π)^3}/12   (0 <=x<= 2π) 
sin2x/(2・1) + sin3x/(3・2) + sin4x/(4・3) + ・・=sinx-(π-x)・(sin(x/2))^2 - sinx・log(2sin(x/2)) (0 <=x<= 2π)  
を用いて整理すると、3番目の式は次のようになる。

4 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4)
=(1/π)∫(0〜π) {sinx-(π-x)・(sin(x/2))^2 - sinx・log(2sin(x/2))}{(π^3-π^2・x+(x-π)^3)/6-2sinx}dx 

次に、2番目に式(cosの式)に着目する。
これにフーリエ級数の公式
 cosx/1^2 + cos2x/2^2 + cos3x/3^2 +・・=(x-π)^2/4 - π^2/12   (0 <=x<=2π)
ζ(3)を求める (1/(2^3・1)+1/(3^3・2)+・・)型Sin級数 で示した次式を用いる。
cos2x/(2^2・1) + cos3x/(3^2・2) + cos4x/(4^2・3) + ・・
 =2cosx - ((π-x)sinx)/2 + 2(sin(x/2))^2・log(2sin(x/2)) - (x-π)^2/4 + π^2/12
これらを用いて整理すると、2番目の式は次のようになる。

4 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4)
=(1/π)∫(0〜π) {4cosx-(π-x)sinx+(2sin(x/2))^2・log(2sin(x/2))-(x-π)^2/2+π^2/6}{(x-π)^2/4-π^2/12-cosx}dx 

以上より、4-ζ(2)-ζ(3)-ζ(4) の2種類の積分表示が求まった。
[終わり]
 導出した式の正しさは、フリーの計算ソフトBearGraphで検証済み。

フーリエシステムで求めた2種類の 4-ζ(2)-ζ(3)-ζ(4) の積分表示

(1/(2^4・1)+1/(3^4・2)+・・)型Cos級数から導出

4 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4)
 =(1/π)∫(0〜π) {sinx-(π-x)・(sin(x/2))^2-sinx・log(2sin(x/2))}{(π^3-π^2・x+(x-π)^3)/6-2sinx}dx 


4 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4)
 =(1/π)∫(0〜π) {4cosx-(π-x)sinx+(2sin(x/2))^2・log(2sin(x/2))-(x-π)^2/2+π^2/6}{(x-π)^2/4-π^2/12-cosx}dx


ζ(4)の場合、Sin級数ではきれな結果にはならないので略す。



2008/6/15     <ζ(5)関連式を求める (1/(2^5・1)+1/(3^5・2)+・・)型Cos級数 >

次に、[1/(2^n・1)+1/(3^n・2)+・・]型のn=5の場合を調べる。
Sin級数ではきれいな結果がでないので、Cos級数の場合のみ調べる。

[5-ζ(2)-ζ(3)-ζ(4)-ζ(5) の積分表示の導出]
 1/(2^5・1) + 1/(3^5・2) + 1/(4^5・3) + 1/(5^5・4) + ・・・ =5 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4)- ζ(5)  -----@

という式を利用する。
 なぜこれが成り立つかを示す。
1/(2^5・1) + 1/(3^5・2) + 1/(4^5・3) + ・・・ 
=(1/2^4)・(1/(2・1)) + (1/3^4)・(1/(3・2)) + (1/4^4)・(1/(4・3)) + ・・・
=(1/2^4)・(1/1-1/2) + (1/3^4)・(1/2-1/3) + (1/4^4)・(1/3-1/4) + ・・・
={1/(2^4・1) + 1/(3^4・2) + 1/(4^4・3) + ・・・} - {1/2^5 + 1/3^5 + 1/4^5 +・・・}
={4 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4)} - (ζ(5) - 1)
=5 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5)

 一つ上で示した 1/(2^4・1) + 1/(3^4・2) + 1/(4^4・3) + ・・・ =4 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) を用いた。

さて、@の形から関数(フーリエ級数)
 f(x)=cos2x/(2^5・1) + cos3x/(3^5・2) + cos4x/(4^5・3) + cos5x/(5^5・4) + ・・・    ------A

を考える。
Aのコサイン級数の直交性を用いて、
 1/(2^5・1)=(2/π)∫(0〜π) f(x)・cos2x dx
 1/(3^5・2)=(2/π)∫(0〜π) f(x)・cos3x dx
 1/(4^5・3)=(2/π)∫(0〜π) f(x)・cos4x dx
   ・
   ・
となる。右辺を部分積分すると、f(x)はAであるから簡単な計算により次となる。
 1/(2^5・1)=(2/π)∫(0〜π) (sin2x/(2^4・1) + sin3x/(3^4・2) + sin4x/(4^4・3) + ・・)・(sin2x/2) dx
 1/(3^5・2)=(2/π)∫(0〜π) (sin2x/(2^4・1) + sin3x/(3^4・2) + sin4x/(4^4・3) + ・・)・(sin3x/3) dx
 1/(4^5・3)=(2/π)∫(0〜π) (sin2x/(2^4・1) + sin3x/(3^4・2) + sin4x/(4^4・3) + ・・)・(sin4x/4) dx
   ・
   ・
これらを縦に足し合わせて(左辺は@より)、
5 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5)
=(2/π)∫(0〜π) {sin2x/(2^4・1) + sin3x/(3^4・2) + sin4x/(4^4・3) + ・・}{sin2x/2 + sin3x/3 + sin4x/4 + ・・}dx  ---B

 ここでSin-Cos移動の法則を使うと、次の4式が出る(一番上はBそのもの)。

5 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5)
=(2/π)∫(0〜π) {sin2x/(2^4・1) + sin3x/(3^4・2) + sin4x/(4^4・3) + ・・}{sin2x/2 + sin3x/3 + sin4x/4 + ・・}dx 

5 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5)
=(2/π)∫(0〜π) {cos2x/(2^3・1) + cos3x/(3^3・2) + cos4x/(4^3・3)+ ・・}{cos2x/2^2 + cos3x/3^2 + cos4x/4^2+・・}dx 

5 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5)
=(2/π)∫(0〜π) {sin2x/(2^2・1) + sin3x/(3^2・2) + sin4x/(4^2・3) + ・・}{sin2x/2^3 + sin3x/3^3 + sin4x/4^3 + ・・}dx 

5 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5)
=(2/π)∫(0〜π) {cos2x/(2・1) + cos3x/(3・2) + cos4x/(4・3)+ ・・}{cos2x/2^4 + cos3x/3^4 + cos4x/4^4+・・}dx

 上から下に簡潔な規則に則って式が生み出されていることを見ていただきたい。
 この4式の内、利用できるのは4番目のみである。(なぜなら、適当な次式のようなフーリエ級数が利用できるのが
これのみであるから)
ここで、フーリエ級数の公式
 cosx/1^4 + cos2x/2^4 + cos3x/3^4 +・・={2π^2・(x-π)^2 - (x-π)^4 - 7π^4/15}/48   (0 <x<2π)
 cos2x/(2・1) + cos3x/(3・2) + cos4x/(4・3) + ・・=cosx - ((π-x)sinx)/2 + 2(sin(x/2))^2・log(2sin(x/2)) 
                                                            (0 <=x<= 2π)
を用いて整理すると、4番目の式は次のようになる。

5 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5)
=(1/π)∫(0〜π) {(2π^2・(x-π)^2-(x-π)^4-7π^4/15)/48-cosx}{2cosx-(π-x)sinx+ (2sin(x/2))^2・log(2sin(x/2))}dx

以上より、5-ζ(2)-ζ(3)-ζ(4)-ζ(5) の積分表示が求まった。
[終わり]

フーリエシステムで求めた 5-ζ(2)-ζ(3)-ζ(4)-ζ(5) の積分表示

(1/(2^5・1)+1/(3^5・2)+・・)型Cos級数から導出

5 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5)
 =(1/π)∫(0〜π) {(2π^2・(x-π)^2-(x-π)^4-7π^4/15)/48-cosx}{2cosx-(π-x)sinx+ (2sin(x/2))^2・log(2sin(x/2))}dx




2008/6/28     <ζ(6)関連式を求める (1/(2^6・1)+1/(3^6・2)+・・)型Cos級数 >

 次に[1/(2^n・1)+1/(3^n・2)+・・]型のn=6の場合を調べる。Cos級数の場合のみ求めた。

[6-ζ(2)-ζ(3)-ζ(4)-ζ(5)-ζ(6) の積分表示の導出]
 1/(2^6・1) + 1/(3^6・2) + 1/(4^6・3) + 1/(5^6・4) + ・・・=6 - ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5) - ζ(6)  -----@

という式を利用する。
 なぜこれが成り立つかを示す。
1/(2^6・1) + 1/(3^6・2) + 1/(4^6・3) + ・・・ 
=(1/2^5)・(1/(2・1)) + (1/3^5)・(1/(3・2)) + (1/4^5)・(1/(4・3)) + ・・・
=(1/2^5)・(1/1-1/2) + (1/3^5)・(1/2-1/3) + (1/4^5)・(1/3-1/4) + ・・・
={1/(2^5・1) + 1/(3^5・2) + 1/(4^5・3) + ・・・} - {1/2^6 + 1/3^6 + 1/4^6 +・・・}
={5 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5)} - (ζ(6) - 1)
=6 - ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5) - ζ(6)

 一つ上で示した 1/(2^5・1) + 1/(3^5・2) + 1/(4^5・3) + 1/(5^5・4) + ・・・=5 -ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5) を用いた。

さて、@の形から関数(フーリエ級数)
 f(x)=cos2x/(2^6・1) + cos3x/(3^6・2) + cos4x/(4^6・3) + cos5x/(5^6・4) + ・・・    ------A

を考える。
Aのコサイン級数の直交性を用いて、
 1/(2^6・1)=(2/π)∫(0〜π) f(x)・cos2x dx
 1/(3^6・2)=(2/π)∫(0〜π) f(x)・cos3x dx
 1/(4^6・3)=(2/π)∫(0〜π) f(x)・cos4x dx
   ・
   ・
となる。右辺を部分積分すると、f(x)はAであるから簡単な計算により次となる。
 1/(2^6・1)=(2/π)∫(0〜π) (sin2x/(2^5・1) + sin3x/(3^5・2) + sin4x/(4^5・3) + ・・)・(sin2x/2) dx
 1/(3^6・2)=(2/π)∫(0〜π) (sin2x/(2^5・1) + sin3x/(3^5・2) + sin4x/(4^5・3) + ・・)・(sin3x/3) dx
 1/(4^6・3)=(2/π)∫(0〜π) (sin2x/(2^5・1) + sin3x/(3^5・2) + sin4x/(4^5・3) + ・・)・(sin4x/4) dx
   ・
   ・
これらを縦に足し合わせて(左辺は@より)、
6 - ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5) - ζ(6)
=(2/π)∫(0〜π) {sin2x/(2^5・1) + sin3x/(3^5・2) + sin4x/(4^5・3) + ・・}{sin2x/2 + sin3x/3 + sin4x/4 + ・・}dx  ---B

 ここでSin-Cos移動の法則を使うと、次の5式が出る(一番上はBそのもの)。

6 - ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5) - ζ(6)
=(2/π)∫(0〜π) {sin2x/(2^5・1) + sin3x/(3^5・2) + sin4x/(4^5・3) + ・・}{sin2x/2 + sin3x/3 + sin4x/4 + ・・}dx 

6 - ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5) - ζ(6)
=(2/π)∫(0〜π) {cos2x/(2^4・1) + cos3x/(3^4・2) + cos4x/(4^4・3)+ ・・}{cos2x/2^2 + cos3x/3^2 + cos4x/4^2+・・}dx 

6 - ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5) - ζ(6)
=(2/π)∫(0〜π) {sin2x/(2^3・1) + sin3x/(3^3・2) + sin4x/(4^3・3) + ・・}{sin2x/2^3 + sin3x/3^3 + sin4x/4^3 + ・・}dx 

6 - ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5) - ζ(6)
=(2/π)∫(0〜π) {cos2x/(2^2・1) + cos3x/(3^2・2) + cos4x/(4^2・3)+ ・・}{cos2x/2^4 + cos3x/3^4 + cos4x/4^4+・・}dx

6 - ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5) - ζ(6)
=(2/π)∫(0〜π) {sin2x/(2・1) + sin3x/(3・2) + sin4x/(4・3) + ・・}{sin2x/2^5 + sin3x/3^5 + sin4x/4^5 + ・・}dx 

 上から下に簡潔な規則に則って式が生み出されていることを見ていただきたい。
5式の内、利用できるのは下の二つ、すなわち、4番目と5番目の式のみである。(なぜなら、適当な次式のようなフーリエ
級数が利用できるのがこれらのみであるから)

5番目の式から見よう。
6 - ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5) - ζ(6)
=(2/π)∫(0〜π) {sin2x/(2・1) + sin3x/(3・2) + sin4x/(4・3) + ・・}{sin2x/2^5 + sin3x/3^5 + sin4x/4^5 + ・・}dx 

これにフーリエ級数の公式
sinx/1^5 + sin2x/2^5 + sin3x/3^5 + ・・=x{8π^4-20π^2・x^2+15πx^3-3x^4}/720   (0 <=x<= 2π) 
sin2x/(2・1) + sin3x/(3・2) + sin4x/(4・3) + ・・=sinx-(π-x)・(sin(x/2))^2 - sinx・log(2sin(x/2)) (0 <=x<= 2π)  

を代入して整理すると、結局、5番目の式は次式となる。
6 - ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5) - ζ(6)
=(1/π)∫(0〜π) {x(8π^4-20π^2・x^2+15πx^3-3x^4)/360-2sinx }{sinx-(π-x)・(sin(x/2))^2 - sinx・log(2sin(x/2))}dx 

次に4番目の式を見る。
6 - ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5) - ζ(6)
=(2/π)∫(0〜π) {cos2x/(2^2・1) + cos3x/(3^2・2) + cos4x/(4^2・3)+ ・・}{cos2x/2^4 + cos3x/3^4 + cos4x/4^4+・・}dx

 さて、右辺の∫内の第一番目の{}の関数をAとおく。
 A=cos2x/(2^2・1) + cos3x/(3^2・2) + cos4x/(4^2・3)+ ・・
すると、 次のように式変形できる。
A=cos2x/(2^2・1) + cos3x/(3^2・2) + cos4x/(4^2・3)+ ・・
=(cos2x/2)(1/(2・1)) + (cos3x/3)(1/(3・2)) + (cos4x/4)(1/(4・3))+ ・・
=(cos2x/2)(1/1-1/2) + (cos3x/3)(1/2-1/3) + (cos4x/4)(1/3-1/4)+ ・・
=cos2x/(2・1) - cos2x/2^2 + cos3x/(3・2) - cos3x/3^2 + cos4x/(4・3) - cos4x/4^2 + ・・
={cos2x/(2・1) + cos3x/(3・2) + cos4x/(4・3) + ・・}-{cos2x/2^2 + cos3x/3^2 + cos4x/4^2+ ・・}   ----C

ここでフーリエ級数の公式
cosx/1^2 + cos2x/2^2 + cos3x/3^2 +・・=(x-π)^2/4 - π^2/12   (0 <x<2π)
cos2x/(2・1) + cos3x/(3・2) + cos4x/(4・3) + ・・=cosx - ((π-x)sinx)/2 + 2(sin(x/2))^2・log(2sin(x/2)) 
                                                            (0 <=x<= 2π)
をCに代入すると、
A={cosx - ((π-x)sinx)/2 + 2(sin(x/2))^2・log(2sin(x/2))} - {(x-π)^2/4 - π^2/12-cosx}
=2cosx - ((π-x)sinx)/2 + 2(sin(x/2))^2・log(2sin(x/2)) - (x-π)^2/4 + π^2/12     ------D

フーリエ級数の公式
cosx/1^4 + cos2x/2^4 + cos3x/3^4 +・・={2π^2・(x-π)^2 - (x-π)^4 - 7π^4/15}/48   (0 <x<2π)
と、Dを4番目の式の∫のそれぞれの{}に代入して整理すると、結局4番目の式は、次のようになる。

6 - ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5) - ζ(6)=(1/π)∫(0〜π) A・Bdx
ここに、
  A=4cosx - (π-x)sinx + (2sin(x/2))^2・log(2sin(x/2)) - (x-π)^2/2 + π^2/6
  B={2π^2・(x-π)^2 - (x-π)^4 - 7π^4/15}/48 - cosx

以上より、6-ζ(2)-ζ(3)-ζ(4)-ζ(5)-ζ(6) の積分表示が二つ求まった。

[終わり]

フーリエシステムで求めた2種類の 6-ζ(2)-ζ(3)-ζ(4)-ζ(5)-ζ(6) の積分表示 

(1/(2^6・1)+1/(3^6・2)+・・)型Cos級数から導出

6 - ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5) - ζ(6)
 =(1/π)∫(0〜π) {x(8π^4-20π^2・x^2+15πx^3-3x^4)/360-2sinx }{sinx-(π-x)(sin(x/2))^2 - sinx・log(2sin(x/2))}dx



6 - ζ(2) - ζ(3) - ζ(4) - ζ(5) - ζ(6)=(1/π)∫(0〜π) A・Bdx
  ここに、
    A=4cosx - (π-x)sinx + (2sin(x/2))^2・log(2sin(x/2)) - (x-π)^2/2 + π^2/6
    B={2π^2・(x-π)^2 - (x-π)^4 - 7π^4/15}/48 - cosx





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ゼータ系の彗星群

数学の研究