ブレ(3)・まとめ

第四章までブレについては言及してきませんでした。
フラッシュ光メインの撮影の場合、フラッシュ光がブレを止めてくれます。通常の撮影ではブレは意識する必要は無いと思います。青被せでさえ、陸上の撮影に比べればブレは少ないのです。

しかし、第五章では、アクセントライト・ライト撮りなど、フラッシュ光比率が低い撮影・フラッシュを使わない撮影が出てきます。この様な撮影では、ブレが、濃く、長くなります。ブレについて真剣に考える必要があります。

定常光比率とブレ・SSとブレ

●定常光比率とブレの濃さ関係
青い自然光であれ、水中ライトであれ、定常光比率の高い写真では、ブレが濃くなります。写真に明確に写ります。エッジがブレで滲んでしまい、鈍い、眠い写真になってしまいます。青多い写真の場合、必ずブレは濃くなります。

●SSとブレの長さの関係
第三章まではSSとブレについての関係はあまり考えてきませんでした。しかし、定常光が多くなりブレが濃くなると、ブレを短くする必要が出てきます。しかし、SSは青多い写真を作るために遅くします。青多い写真の場合、必ずブレは長くなります。

ブレの対処・ISO感度固定

●SSが遅くなると、ブレが長くなります。SSを速くする事で、ブレを短く出来ます。しかし、それでは絵コンテ崩壊です。自然光が青いため、青い自然光の定常光比率が下がってしまいます。絵コンテが崩壊しないブレへの対処はありません。SSで対処出来る陸上の撮影との大きな差です。
手ブレは固定して軽減します。被写体ブレは、諦めるか?絵コンテ変える必要があります。
●定常光比率が高くなるとブレは濃くなります。青い自然光が多すぎる場合は、SSを速くするまたはF値を絞る事により青い自然光を減らせば、ブレを薄く出来ます。しかし、それでは絵コンテ崩壊です。絵コンテが崩壊しないブレへの対処はありません。SSで対処できる陸上とでの撮影との大きな差です。自然光が青いためです。
手ブレは固定して軽減します。被写体ブレは、諦めるか?絵コンテ変える必要があります。
●定常光比率が高くなるとブレは濃くなります。水中ライト光が多すぎる場合は、水中ライトを弱くして、フラッシュ光を増やすことにより、色の変化など無しに絵コンテを守ったまま、ブレを薄く出来ます。対処可能です。水中ライトについてはカメラマンのミスですから対処できます。


ISO感度固定では、絵コンテを変えずにブレ対処出来ません。デメリットの無い取引など無いのです。

ブレの対処・ISO感度運用

第五章では、ISO感度について学びます。
ISO感度とブレの関連についても出てきます。
ISO感度を運用すればデメリットの少ないブレの対処が出来ます。

今この時点で、ブレについての理解が曖昧だと第五章に進むと混乱します。
しっかりご確認下さいね。

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