244戦隊3式戦の塗装とマークについて
07.10.27
まえがき
戦隊史出版後、読者諸氏から寄せられた反響の大半が、実は塗装とマークに関する問い合わせでした。私は、模型は中学ぐらいで卒業してしまったので、これには正直、驚きました。
しかし、塗装等に関する情報・証言は極めて少なく、断定できるだけの情報量に欠けるのが現実であり、詳しく書こうとすれば、想像に頼らざるを得ない部分が多く生じてしまいます。
よく、「誰々乗機は何号機?(またはその逆)」といった質問も受けますが、答えようのない例が多いのです。私の経験では、操縦・整備に拘わらず、飛行機の番号や塗装等を明確に記憶していた人はおりません。
例えば、当事者のアルバムに「我が愛機」などとコメントがあったとしても、これは「言葉の綾」でしかないことも多く、特定の1機と長く付き合う例の多い大型機や民間機とは違い、代替わりの激しい戦闘機は、いわば消耗品に近い感覚だったと思います。
このように実際、難しい面が多いのですが、少なくとも虚説だけは正す必要があると判断し、敢えて塗装についてのページを作りました。塗装例については、塗装参考図をご覧下さい。但し、各図は便宜上同じもの(1型丁)を使用していますのでご注意下さい。
本稿および参考図の内容は、あくまで筆者個人が、戦隊史の観点から蓋然性が総合的に高いと判断した結果でしかなく、色調等もあくまで想像です。その点を十分留意の上、詳細については各自が判断して下さい。
なお、市販出版物に見られる実機と模型を混同したようなピント外れの内容に違和感を感じるのは、私だけではないようです。日々戦闘に明け暮れる実施部隊では、塗装になど誰一人関心を払っていない、と言って過言ではないのです。