■独立行政法人 海洋研究開発機構 海洋調査船 「かいよう」
■船種:海洋調査船
■撮影日時:2011.01.28
■撮影場所:横浜港
■船舶説明:「かいよう」1985年に建造され、深海飽和潜水実験「ニューシートピア計画」における海中作業実験船として、
1990年まで精度のたかい水中作業を支えてきました。
現在は海洋調査船として、主に海底下深部構造探査に従事しています。
半没水型双胴船
SWATH(スワス)型と呼ばれる半没水型双胴船です。
そのため、波の影響を受けにくく、船上作業を安全かつ効率的に行うことができます。
さらに作業スペースを十分に確保でき、より多くの観測実験機器を搭載することができます。
自動船位保持装置(DPS Dynamic Positioning System)
波や風、潮流によって船体が移動すると、
GPSや音響トランスポンダからの情報をもとに、自動的に自船の位置を定点に保つことができます。
0.3〜0.5ノットでの曳航が必要な「ディープ・トウ」や海水温度や塩分測定の機器・CTDの展開、
水深6,000mの海水あるいは水深各層ごとの海水採取などにDPSは威力を発揮します。
「海底地震計屈折法システム」を搭載
エアガンで人工地震波を起こし、
プレート内部の各地層で屈折・反射した波を海底地震計でとらえて地下構造を解析する
「海底地震計屈折法システム」を搭載しています。得られたデータを解析することで、
海底下数十kmまでの地殻構造を詳細に把握することが可能です。
ニューシートピア計画
1985年に始まった潜水実験です。
1988年にはダイバーによる300mの潜水実験に成功し、1990年の最終潜水実験までに潜水技術の開発と、
水深300mもの厳しい条件下における海中作業技術・潜水システムを確立し、「環境圧潜水」というジャンルに大きな貢献を果たしました。
全長 |
61.5m |
幅 |
28.0m |
深さ |
10.6m |
喫水 |
6.3m |
国際総トン数 |
3,350トン |
航海速力 |
約13ノット |
航続距離 |
約6,200マイル |
定員 |
60名(乗組員29名、研究者等31名) |
主発電機関 |
ディーゼル機関 1,250kw 4基 |
主推進機関 |
誘導電動機 860kw 4基 |
主推進方式 |
可変ピッチプロペラ 2軸 |