お笑いずっこけ体験辞典 や行i-mode版
LAST UPDATE 2008-07-24
すべてウソ偽りのない実話です。
あいうえお かきくけこ さしすせそ たちつてと なにぬねの
はひふへほ まみむめも やゆよ らりるれろ わをん TOP
や ゆ@ ゆA よ
や 首相官邸前派出所で
▼首相官邸前派出所を通りかかったとき、やはり職務質問をされた。野宿が続き、あまりに汚い格好だったからか、俺自身が怪しいからか。その聞き方にカチン!ときた。人を虫けらのように思っているのが、言葉にも態度にもありありだ。だいたい警視庁の警官とは相性が悪い、震災時に神戸で救援活動をしていても泥棒と間違われるし、野宿旅の東京ではやたらと職務質問をされた。他の地域では、優しい警官はたくさんいたのに何でだろう。関東の言葉は関西人にはキツク聞こえるためだけではないと思うのだが。その時も、「これが人が人に対する態度か!」と、頭に来たので、希望通り、派出署内で荷物を見せてやったのだ。唐草模様の風呂敷に、垢と汗にまみれたシャツとランパン、ひげと泥と草履のひもずれによる出血で無惨な出で立ちの俺は、署内の机に風呂敷をほどき、ひとつひとつ説明してやった。「これはパンツや! 1回しかはいてない。これは蚊取り線香や! これは靴下や!....。オイ、どっち向いてる!お前らが見たい言うから見せてんのや。よそ見せんと見んかい!」頭に来た俺は、最後まできっちりと荷物を紹介してやった。仕事のじゃまをしたかもしれないが、野宿生活者を排斥しようとするポリさんとは断固戦うぞ!
※多くの真面目なポリさんを侮辱しているわけではありません!
ゆ 願書提出危機一髪
▼提出期限日ギリギリに大学に入学願書を出しに行った。ところが、願書受付窓口で「調査書がないですよ」。しまった、家に忘れた!というわけで、近鉄特急であわてて帰り、さらに自宅まで片道2qを猛ダッシュで往復、ところがよく見ると、願書にはまだ何も記入していない。筆記用具も持っていなかったので、車掌さんにお願いしてボールペンを借り、近鉄特急のなかで願書に記入するがどうも書きにくい。ところが写真も貼ってない。もちろん写真なんか持ってない。そこで、大学最寄りの駅前の写真屋に入り、「とにかく即席で証明写真を撮ってくれ!」 しかし、大学の願書受付時間終了は午後4時なのに、すでに5時近い。でもまだあきらめない。当日消印有効のはずだ。タクシーに乗って、とにかく近くの郵便局へ。ところが夕方の帰宅ラッシュですごい交通渋滞。タクシーの運ちゃんにワケを言って、無理に降ろしてもらい。渋滞の車列の間を、向こうに見ゆる郵便局へ猛ダッシュ。郵便局に着いたら、5時きっかりだったが、ワケを言って、何とか今日の消印をお願いした。願書を書き終えたのは、5時5分、郵便局のカウンターだった。ちなみに、受験票は届いたが、別の大学にまさかの合格をしたので、試験当日は雨中のジョギングをした。
※こういうことを「人の好意を無にする」といいます。
ゆ 深夜の学校に出た!
▼深夜4時、学校の保健室の前に「赤い服を着た少女が立っている」という噂があった。実際に午前4時に保健室の前で待っていたのだが、そんな女の子は現れなかった。しかし、そんなkurochanも、さすがにドキっとしたことがある。高校1年の時だったと思うが、こっそりと学校に泊まったのだ。深夜、真っ暗な教室の床で一人、横になった。でも、どうも不思議な気配がする。誰かが教室にいるのだ。確かに誰かがいる気配がする。暗闇になれてきた目を凝らし、床に寝ころんだまま、机や椅子の脚の間から教室をゆっくりと眺めてみる。いた!!幽霊?? 暗闇に人影が浮き上がって見える。床に寝転がっているようにも見える。でも、落ち着いて考えてみれば、実際に人が寝ているのかもしれない。それはそれで恐ろしいのだが、おそるおそる近づいてみると、話はしたことがないが、同じ学年の男子生徒であった。彼もまた、おそるおそるこちらの気配をうかがっていたのだ。こっそりと夜の教室に忍び込んで寝ようとした生徒が二人、同じ夜に同じ教室で、互いを暗がりに感じ取ったという、世にも不思議な物語である。(08-7-24筆)
よ 長距離ランナーの悲劇
▼元陸上競技の長距離ランナーというものは、ジョギングをするとついついペースが上がってしまう。誰かが見ていると下手すれば1キロ3分ペースくらいまでアップしてしまい、どこかに曲がり角がないかと、慌てることもある。ある夜更け、俺もついついペースアップしてしまい、「はぁはぁ」とうなりながら走っていると、駅に続く暗く細い一本道で、前の方を行く若い女性が、突然振り向き、形相を変えて、ハイヒールにもかかわらず、ダッシュしたのだ。紙袋を持っているのがつらそうだったが、勘違いされた俺もつらかった。「期待」に応えるワケにもいかなしい、よく考えたら悔しいので、ぜひとも誤解を晴らそうと、さらにペースアップして、その女性が駅にたどり着くまでに抜き去ってやろうとするのだが、その女性は、声にならない悲鳴をあげているようだった。仕方がないので、すぐ横を、さっと走り抜け、ざまあみろと思ったのだが、俺が悪いのだろうか。