タイナロン

タイナロン岬。ラコニア最南端に位置する。

タウマス

ポントスとガイアの子。男神。妻はエレクトラ,ハルビュイアとイリスの父。

タクシアルコイ

アテナイの歩兵指揮官。十人いた。

タソス

エーゲ海北端の島。フェニキア人の植民市だったという伝説がある。金鉱山を中心に都市があった。タソス鉱山とスカプテ・ヒュレ鉱山を所有し,年平均200タラントン,多ければ300タラントンの金収入があったという。

タソス2

フェニキア人。タソス島にやってきた植民団の長で,島名は彼からとったものという。

タナトス

死神。ニュクスの子。

タミアイ

財務官。デロス同盟の財務官は「ヘラスの財務官(ヘレノタミアイ)」。

タユゲテ

ゼウスと交わってラケダイモンを産む。

タラッサ

タラッソを参照

タラッソ


タラッソクラツィア

制海権。

タラモーニ

大きな石のブロック数個で築かれた像。

タラモイ

部屋

タラントン

貨幣単位。アテナイでは60ムナで1タラントン。

タリア

タレイアとも。カリスの一柱。カリスを参照。

タルゲーリオーン

アテナイの11月。現在の5〜6月。30日間。アポロンとアルテミスを祭るタルゲーリア祭の月。

タルタロス

冥界。

タレイア

ムウサの一柱。ムウサを参照。

タレイア2

タリアを参照。

タレス

624頃〜546年。ミレトスの人。はじめ商人,のちに自然学者。七賢人の一人。日蝕を予言した最初のヘラス人。

タレス2

クレタの人。ゴルテュン人。抒情詩人,交易商政治家。リュクルゴスの友人。リュクルゴスのスパルタ帰国と憲法公布を準備した。

タレス3

カラティアの人。弁論家。気取った文体で書巻を書いたという。

タレス4

シキュオンの人。天才的な画家。

タレス5

詳細は不明。ホメロスやリュクルゴスと同年代の人。

タレタス

7世紀。クレタの人。音楽家,詩人。スパルタで活躍した。

タロボロイ

アタナイの老人達。

タンタロス

ゼウスとプルートの子。ペロプスの父。

ダイダロス

伝説上の建築家。ミノス王の迷宮を建てた。鋸,斧,マストの発明者とされる。

ダティス

メディアの人。第二次ペルシア戦争の司令官。490年マラトンで大敗を喫する。

ダドゥーコス

エレウシニア祭の役職。神聖な松明を持つ。古来よりエレウシスの祭司とみなされてきたエウモルピダイ家とケーリュケス家がこれを務めた。

ダナエー

アクリシオスの子。ゼウスと交わってペルセウスを産む。

ダナオス

伝説上の人物。リュビア王だったが兄弟アイギュプトスと争い,アテナイの忠告により国を捨て,アルゴスの王となった。

ダフネ

ニンフ。ペネイオスの娘。アポロンに言い寄られて逃げ出し,父に願って月桂樹に姿を変えた。

ダマゲトス

シキュオンの人。キロンの父。ラケダイモン人。

ダモクレス

4世紀。ディオニュシオス一世に仕えた。『ダモクレスの剣』の故事で有名。

ダモクレス2

『ダモクレスの剣』。ディオニュシオス一世に仕えるダモクレスが主人の幸福を称えたところ,ディオニュシオスは豪華な宴にダモクレスを招いたが,ダモクレスの席上には馬の毛一本で釣られた剣がぶらさがっていた。絶えず危険に脅かされていることの譬え。

ダモス

ミケーネの区または共同体。ヘラスでのデーモス。

ダモニデス

ダモンを参照

ダモン

アテナイの人。オイア区所属。別名ダモニデス。アガトクレスの弟子。音楽理論家にしてソフィスト。ペリクレスの師。独裁を企む者として陶片追放に処された。

ダルダノス

ゼウスとエレクトラの子。トロイア王家の祖。

チェニケス

人間一人が一日で消費する小麦の量をあらわす。4コティレス(1.08リットル)。

ティーモクラティア

財産評価政治

ティサペルネス

ペルシアの人。大臣。ペロポネソス戦争に際し,スパルタに肩入れした。

ティサメノス

エリスの人。プラタイアの戦いに参加する。

ティタン

ティタン(ティターン)神族。女性形ティタニス。ガイアとウラノスから生まれた神々のうち,クロノスの系統を除いた神々のこと。

ティテュオス

ゼウスとエラレの子。

ティトノス

伝説上の人物。神に長寿を願って与えられたものの,常若という条件を付けなかったため,老醜を延々と曝し続けた。

ティビオス

奴隷によくある名前。

ティマゴラス

ゲラの人。哲学者。ディアレクティコイ。初めテオプラストスに学び,のちスティルポンに師事した。

ティマルコス

アリストテレスに遺言の執行監督を頼まれた。

ティモクレオン

ロドスの人。抒情詩人。大食漢でも知られ,墓碑銘に「鯨飲馬食の毒舌家」と彫られた。

ティモテオス

447〜357年。ミレトスの人。音楽家。十一本の弦を持つキタラを使っていたが,スパルタで四本を切り取られた。テルパンドロスを参照

ティモテオス2

4世紀中頃。アテナイの人。コノンの末裔。将軍。アリュジアの海戦でスパルタを破った。道楽者のアリストフォーンに,「足るを知らぬ者は恥も知らぬ」。のち信用を失い,追放された。

ティモニデス

ディオンの友。ディオンのシュラクサイ攻撃に参加した。

ティモパネス

4世紀。コリントスの僣主。ティモレオンの兄。スパルタの覇権が崩壊した365年頃から実権を握る。僣主制に反対の弟に殺された。

ティモラオス

キュジコスの人。プラトンの弟子。

ティモレオン

4世紀。コリントスの人。将軍。365年頃兄を殺害。ディオンを後援してシケリアのディオニュシオス二世を廃した。

ティモン

5世紀。アテナイの人。半ば伝説化した人間嫌い。友人に裏切られて遁世し,腰をくじいたのがもとで死んだ。

テュエステス

ペロプスの子。アトレウスの兄弟。

テュコン

一般的な奴隷の名前。

テュコン2

アリストテレスの奴隷。

テュコン3

プラトンの奴隷

テュコン4

僥倖,または「弓の巧み」

テュス

パプラゴニア王。アルタクセルクセスの虜となる。伝説的な大食漢で,虜囚になっても食事の質は落とさせなかったという。

テュデウス

オイネウスの子,ディオメデスの父。

テュポエウス

神話上の乱暴者。エキドナと交わってヒュドラ,ケルベロス,オルトスの父となる。

テュラス

テュラス川。現在のドニェストル川

テュラス2

テュラス市。テュラス川の河口に建設されたイオニア系の植民市。

テュランノス

僣主。

テュリタイ

テュラス市の周辺に住んでいた原住民。

テュルタイオス

7世紀。詩人。代表作は「良法」。第二次メッセニア戦争にも参加した。

テュロス

テルロスを参照。

テュンノンダス

エウボイアの人。選ばれて代表となり,のちに僣主に転じる。

テッサロス

アテナイの人。ラキアダイ区の人。キモンの子。

テーテス

労働者。大衆。ヘテモクロイを参照。

テーバイ

またはテーベ。伝説上の創建者はカドモスまたはアンピオン。

テーベ

テーバイを参照。日本語訳欄もテーバイで検索の事

テーベー

ゼウスとイオダマの子。

テーレウティケー

狩猟術

テアイテトス

エピグラム詩人。

テアゲネス

7世紀後半。メガラの僣主。位640〜620年頃。キュロンの義父。運河の開削など富国政策で民衆の支持を得た。キュロンのクーデターを支援した。

テアトロン

演劇の観客席。最前列を功績ある貴顕市民が占め,劇場によってはディオニュソス神官の専用席が用意されていた。

テアノ

女性の名前。

テアノ2

サテアノを参照。

テアリオン

アテナイの人。パン職人。高級菓子の上手な作り手として有名だった。

テイア

女神。ガイアとウラノスの子。ヒュペリオンの妻,ヘリオス,セレネ,エオスの母。

テウクロス

テラモンの子。アイアスの異母弟。キュプロスのサラミスを建設したという。

テウタメス

プリエネの人。ビアスの父。

テオクリトス

3世紀後半。シュラクサイの人。詩人。

テオクリネス

4世紀前半。アテナイの人。シュコファンテスとして有名。兄弟を殺した者から賂をうけ,訴訟を取り下げた。デモステネスに告発される。

テオクレス

スパルタの人。彫刻家。

テオグニス

アテナイの人。30人僣主に外国人資産の没収を進言し,実行した。

テオグニス2

570頃〜?。メガラの人。詩人。貴族の出で,平民との抗争により追放された。エレゲイア2巻(1389行)が残っている。ペシミスティックな詩句で有名。

テオゲイトン

メガラの人。プラタイアの戦いに参加。

テオドロス

キュレネの人。哲学者,数学者。「テアイテトス」(プラトン)に登場。

テオドロス10

ビュザンティオンの人。弁論家。アリストテレスがある書物の中で触れている。

テオドロス11

テーバイの人。彫刻家。

テオドロス12

画家。ポレモンが言及している。

テオドロス13

アテナイの人。画家。メノドトスによる小伝がある。

テオドロス14

エフェソスの人。画家。テオパネスによる言及がある。

テオドロス15

エピグラム詩人。

テオドロス16

著述家。詩人達について研究した。

テオドロス17

医者。アテナイオス2の弟子。

テオドロス18

キオスの人。哲学者。ストア派。

テオドロス19

ミレトスの人。哲学者。ストア派。

テオドロス2

哲学者。キュレネ派。アリスティッポス3の弟子。最初「無神論者(アテオス)」と呼ばれ,のち「神(テオス)」と呼ばれたという。キュレネを追放され,諸方を流浪する。プトレマイオスの食客。晩年にキュレネに帰る。

テオドロス20

悲劇作家。

テオドロス21

アテナイの人。イソクラテスの父。アルキビアデスとともにカリアスの姉妹を娶る。

テオドロス22

5世紀。アテナイの人。高位の神官。アルキビアデスに振り回された一人(プルタルコス「アルキビアデス伝」参照)。

テオドロス3

サモスの人。ロイコスの人。賢者。

テオドロス4

著述家。声の訓練について書物を著す。

テオドロス5

歌曲研究者。テルパンドロス以降の歌曲の作者について研究したという。

テオドロス6

哲学者。ストア派。

テオドロス7

歴史家。ローマ人の事績録を著す。

テオドロス8

シュラクサイの人。軍事研究家。戦術論を著す。

テオドロス9

ビュザンティオンの人。著名な弁論家。

テオフラストス

著述家。哲学者。作品に「王政論」,「人さまざま」。

テオプラストス2

370頃〜288年頃。哲学者。レスボスの人。アリストテレスの友人にして弟子。ペリパトス派の二代目学頭となる。プラクシパネスの師。作品に「植物誌」など。

テオプロピダイ

エレトリアの名門氏族。

テオポンポス

スパルタ王,ヘラクレス家。ポリュドロスと共にスパルタを統治する。民衆によって議案が骨抜きにされる事が多かったため,レトラ(スパルタの法)に王の廃案権限を書き加えた。エフォロイ制度を創始,初代エフォロイにエラトスらを任命する。

テオポンポス1

スパルタ美遺棄を自称する者に対して。「同国人びいきと呼ばれるほうが,汝にとっては良かったのだが」。「スパルタ人は支配者に相応しい王によって守られている」と言った外国人に対して,「むしろ進んで服従する市民によって(守られている)」。

テオポンポス2

著述家。「テミストクレス伝」を著す

テオポンポス3

410頃〜370頃。喜劇作家。アテナイの人。作品に「ヘデュカレス」

テオポンポス4

378頃〜?。キオスの人。イソクラテスの弟子。歴史家。作品に「ギリシア史」「ピリッポス史」

テオポンポス5

アテナイの人。411〜0年ナシロコスの後を継いでアルコン。

テオロイ

祭使。語源は「見物客」。他の町で行われる大祭に派遣され,供儀を行った。

テクトネス

大工

テクネー


テス

雇い人。水呑百姓。のちに「テーテス」となる。

テスピス

六世紀中頃。アテナイの人。アテナイの悲劇の創始者。

テスモテタイ

アテナイのアルコン職名。六人で構成され,掟(テスミア)を記録し,係争関係の解決に用いるため保存した。

テスモポリア

アテナイの祭典。男子禁制の祭儀。秋のピュアネプシオーン月の種蒔き時,3日間にわたって開催される。デメテルとコレーに捧げられたもので,ヘラス全土で執り行われた。。

テセイオン

アテナイの神殿の通称。ヘファイトス・アテナ神殿のこと。かつてテセウスの神殿と思われていたため。

テセウス

トロイゼンの人。伝説のアテナイの英雄。アイゲウスとアイトラの子,デーモフォンの父。

テティス

ネレウスとドリスの娘。ネレイスの一柱。ペレウスと結ばれてアキレウスを産む。

テテュス

女神。ガイアとウラノスの子。オケアノスの妻。クリュメネの母。

テミス

掟と正義の女神。ガイアとウラノスの子。ゼウスと交わってホーラとモイラを産む。アポロンの育ての親。

テミストクレス

528頃〜462年頃。アテナイの人。レオンティス族,フレアリオイ区,リュコミダイ氏族(名門である)所属。ネオクレスとハブロトノン(またはエウテルペ)の子。ムネシフィロスの弟子。パウサニアス,エピクラテスの友。アリステイデスの恋敵で終生の政敵。政治家。私費で氏族のフリュア秘儀堂を再建する。名将の象徴。妻はアルキッペ。ネオクレス,ディオクレス,アルケプトリス,イタリア,シュバリス,ニコマケ,ポリュエウクトス,ムネシプトレマ,クレオファントス,アシアの父。第三次ペルシア戦争に際しケイリオスの協力を得て全ヘラス一致体制を確立する。敵前逃亡をはかるエウリュビアデスに(ペラゴンが持参した)賄賂を贈って踏みとどまらせる。子供の時歌も演奏もできないと笑われて,「私はリュラの調子を合わせたり,プサルテリオンを弾いたりすることには疎いけど,名もない小さな国を引き受けて,誉れも高い大国に仕上げることは心得ていますよ」。マラトンの大勝利後,傍目にも落ち込んでいる理由を問われて,「ミルティアデスの戦勝碑が私を眠らせてくれないんだ」。見栄っ張りとして有名だった。まだ無名の時期,合唱隊奉仕者(出資者)になって合唱隊が優勝したが,フリュニコスの手になる記念碑にわざわざ「合唱隊奉仕者 フレアリオイ区のテミストクレス」と書き加えた。将軍だったとき不正工作を依頼されて,「調子っぱずれの歌うたいが立派な詩人になれないように,法を犯して便宜をはかるようでは,良い公職者になれはせぬ」。醜男のシモニデスをからかって,「まずい顔のくせにあちこち胸像建てて・・・それでよくコリント人を厚顔だなんて毒づけるものだ」。サラミスの海戦で活躍。海戦では消極的な司令官に「競技会では合図の前にスタートした者は杖で打つことになってるぞ」と言われて,「だが先を越された者に花冠を授けもせぬわ」。度を過ぎた積極策に手を上げられて,「打つなら打て,だが聞くだけは聞け」。極論をエレトリア人に非難されて,「お前達が戦争について何か言えるか,イカのように剣はあっても肝っ玉がないくせに」。サラミスの海戦後,クセルクセスに200タラントンの賞金をかけられる。アリステイデスを政争で破り,陶片追放に成功する。かつて懸想したアンティファネスが尻尾をふるのを見て,「若者よ,時すでに遅しだ。だがこれで,我ら共々正気にかえったわけだ」。民衆について,「連中は政治家をプラタナスの木か何かのように心得ている。嵐に遭ってはその庇護下に入るのに,天気が変われば葉をむしり枝を折る」。セリフォス人がテミストクレスの名声を妬んだので,「確かに私がセリフォスの人間だったら有名にならなかっただろうよ。でも君がアテナイ人だったとして,私のようになれたかは疑問だな」。娘を妻にと所望する男達を前に,「男に欠ける金より,金に欠ける男を選ぶぞ」。極度の見栄っ張りで冷酷な策謀家。嫉妬する民衆に向かって,「お前らは同一人物に恩恵を被ることがどうして嫌なのだ」。470(471?)年頃陶片追放に処され,アルゴスに出る。この時の資産80〜100タラントン。かつての30倍に達した。友の余波を受けて反逆罪で起訴,アルゴスに移る。アルゴスでは反スパルタの謀略を進めて失敗,468頃スパルタの復讐により故国で欠席裁判のうちに死刑を宣告され,財産を没収される。その後コルキュラ,エピルス,マケドニアなどを経てペルシア宮廷に逃れた。マグネシアの地方官に任命され,462年頃に死ぬ。

テミストクレス2

後1世紀後半。アテナイの人。プラトン派,哲学者。テミストクレスの後裔を名乗っていた。

テラ

エーゲ海の小島にあったポリス。現在のサンテリーニ島にあたる。創建者はテラス。

テラス

スパルタの人。テーバイ王家の血を引き,スパルタ王の後見として活躍した。王の自立後は植民者を率いて国外に出発,テラ植民市を拓いた。

テラポーン

召使い。複数形テラポンテス。

テラメネス

455頃〜404年。アテナイの人。ハグノンの子。412〜1年衆愚政治の打倒をもくろんで400人寡頭政の樹立を助けるが,のちに実権を奪って5000人による合議制を成立させる。アテナイのスパルタ降伏後,30人寡頭政の樹立にあって力を尽くしたがまたも反対者にまわり,クリティアスらによって危険視され,404年に殺された。

テラモン

サラミスの王。アイアスとテウクロスの父,ペレウスとアルキマケの兄弟。

テリッピデス

アテナイの人。デモステネス3の友人。デモステネス1の財産を横領し,訴えられた。

テルシテス

嫌な奴の代名詞

テルパンドロス

レスボス島はメテュムナ(またはアンティッサ)の人。詩人。8世紀終わり頃,第二次メッセニア戦争の時にスパルタ国家より正式に招聘され,市民の慰撫に活躍した。キタラの弦を四本から七本に改造した人物ともされる。

テルプシコレー

ムウサの一柱。ムウサを参照。

テルロス

表音はテ?ロス。ディオゲネス・ラエルティオスによればテュロス。アテナイの人。ソロンに幸福な人と呼ばれた。

テレウス

伝説上のトラキア王。妻はプロクネ。淫虐の気があり,妻の妹を犯したため妻に逃げられた。

テレクレイデス

喜劇作家。作品に「隣保同盟」など。

テレステーリオン

エレウシスにあったデメテル神殿の列柱堂。「入信の場所」の意。

テレマコス

オデュッセウスとペネロペの子。ナウシカアと結婚した。

テロン

5世紀初頭。アクラガスの僣主。アイネシデモスの子。480年,ヒメラの海戦でカルタゴのハミルカルを破る。

テンペ

峡谷。

ディアイオス

2世紀中頃。アカイア同盟末期の指導者。乱暴者だったらしい。

ディアイタ

生活。

ディアドコイ

後継者。アレクサンドロス死後2年,321年から始まった,側近による後継者争い。後継者を名乗った者にはアンティゴノス,アンティパトロス,カッサンドロス,リュシマコス,プトレマイオス,セレウコスなどがいる。

ディアネイラ

ヘラクレスの妻。ネッソスに騙され,夫を殺すことになった。

ディアレクティケー

弁証論。

ディアレクティコイ

エウクレイデスを祖とするメガラ派の後裔。ディオニュシオス3の命名による。意味は「問答競技家たち」。議論を問いと答えの形に並べたことによる。

ディアロゴス

対話。アテナイ人の趣味であり,人生の道。

ディオクレス

アテナイの人。レオンティス族,フレアリオイ区,リュコミダイ氏族(名門である)所属。テミストクレスとアルキッペの子。母方の祖父リュサンドロスの養子となった。

ディオクレス2

5世紀頃。シュラクサイの立法にたずさわり,死後は半神として崇められ神殿を奉献された。

ディオゲネス

404〜323年。シノペーの人。キュニコス派の哲学者。クラテスの師。樽に住んだという。アレクサンドロスとの故事で有名。

ディオスクロイ

「双子神」。ゼウスの双生児カストルとポリュデケウスを示す。戦争に優れた。ローマ名アナケース

ディオスコリデス

イソクラテスの弟子。「ラコニアの国制」を著す。

ディオスコリデス2

後1世紀。博物者。著作に「ギリシア本草学」

ディオテレス

アリストテレスに遺言の執行監督を頼まれた。

ディオドトス

アテナイの人。428年のミュティレネ離反に際し,ミュティレネ抹殺を唱えるクレオンに反対して寛容論を唱えた。

ディオドトス・トリフォン

シリア王。位前142〜138年。アレクサンドロス・バラスに仕え,主の敗死後アンティオコス六世を擁して戦争を続行し,後に王座を奪う。前142年ヨナタン3の風見鶏的な態度を警戒し,プトレマイスで捕殺する。

ディオドロス

1世紀。シケリアの人。地誌家。作品は「記念碑論」「世界史」。通称ディオドロス・シクルス。

ディオドロス2

クセノフォンの子。グリュロスの兄弟。

ディオドロス3

イアソスの人。アメイニアスの哲子。学者。ディアレクティコイ。アポロニオスの弟子。師に倣って「クロノス(老いぼれ)」と渾名された。詭弁家として有名だが,スティルポンと論争して破れ,失意のうちに生涯を終えた。

ディオドロス4

著述家。作品に「覚書」

ディオニュシア

ディオニュシア祭。ディオニュソス神のための祭儀。毎春,都市部と農村部でそれぞれ執り行われた。酒神の絵を山車に乗せて町を引き回す。芝居のコンテストで有名。

ディオニュシオス

プラトンの奴隷。

ディオニュシオス2

ディオニュシオス一世。430頃〜367年頃。ヘルモクラテスの子,ディオニュシオス二世,アポロクラテース,ソプロシュネ,アレテの父。ディオンの義兄。シュラクサイの僣主。執事はシモス。プラトンの言葉に怒って彼を奴隷に落とした。

ディオニュシオス3

カルケドンの人。哲学者。ディアレクティコイ。

ディオニュシオス4

プラトンの読み書きの教師。

ディオニュシオス5

ディオニュシオス二世。位367〜357年。ディオニュシオス一世の子,ディオンの甥。ディオンの傀儡となる事を拒否,叔父により追放される。後に復辟するもティモレオンらに廃位された。プラトンに革命の嫌疑をかけた。

ディオニュシオス6

1世紀頃。ハリカルナッソスの人。歴史家,修辞学者。作品に「ローマ古代史」「古典期弁論家論」「ツキディデス論」など。

ディオニュソス

オリュンポス十二神の一柱。ゼウスとセメレの子。アタマスとイノに育てられる。テーバイ王家の一人。ローマ名バッコス。酒と祭りと乱交の神。主に農村で崇められていた。毎年3月,春の到来を祝って大祭が奉納された。別称に「黒山羊の皮衣の〜」「かがり火の〜」「〜・リュシオス(解放神〜)」「花の盛りを育む〜」「山羊屠る〜」「〜・バッケイオス(狂乱の〜)」「〜・パレイン(男根〜)」

ディオニュソドロス

有名な笛吹き。

ディオネ

ネレウスとドリスの娘。ネレイスの一柱

ディオファントス

アテナイの人。アンフィトロペ区所属。悪名高いシュコファンテス(告訴狂い)。アリステイデスを収賄で起訴したとされる。

ディオメデス

「イリアス」第五書の主人公。テュデウスとデイピュレの子。ギリシア側の勇将。イタリアの多くの都市が,彼を創建者にたてた。

ディオン

408〜354年。シケリア島,シュラクサイの人。アリストマケーの兄,妻はアレテ。ディオニュシオス一世の義弟,ディオニュシオス二世の叔父。プラトンの友。シラクサの改革を企てる。ディオニュシオス一世から80タラントンもの贈与を受けたという。甥に追放されたが逆襲に転じ,シケリアの支配者となるも,ただちに暗殺された。

ディオン2

後1世紀。プルサの人。政治家,哲学家

ディオン3

後40〜112年頃。雄弁家。通称クリュストモス(金の舌)。

ディカイアルコス

300年頃。シケリアはメッセネの人。哲学者。作品に「スパルタ人の国制」など。現存する完全な作品は皆無。

ディカイオゲネス

アテナイの人。悪名高い乱暴者。ハルモディオスの末裔を名乗った。プリュタネイオンでの供応特権を拒んだという。

ディカスティコン

アテナイにおける,陪審員への裁判手当。

ディクタムノス

クレタのディクテ山に産する花ハッカの一種。矢傷の特効薬とされた。

ディテュランボス

祭祀で神に捧げられた歌。物語性が強く,ここからギリシア悲劇が生まれたとされる。

ディデュモス

文献学者。

ディノス

足洗い用の,胴部が丸く口の広い壺。

ディノン

著述家。ペルシアについての書物を著す。

ディピュロン

アテナイ北西の城門。ピュロン(門)が二つのアーチによって支えられていた。

ディピロス

ボスポロスの人。哲学者。エウパントスの子。スティルポンに問答を挑んで打ち任され,その熱心な信奉者になる。

ディフィリデス

アテナイの人。馬飼い。テミストクレスに仔馬の提供を断って脅迫される。

ディプノン

夕食。または主食。「貪る」の意。別名ドルポン

ディンデュメ

キュベレ女神の別名。聖地ディンデュモン山に由来する。

ディンデュモン

ミュシア地方の山。キュベレ信仰の聖地。

デュスノミア

「不法」。エリスの子。

デュナメネ

ネレウスとドリスの娘。ネレイスの一柱

デュマン

アイギミオスの子。パムピュロスの兄弟

デュミナス

働き

デーマゴーゴス

民衆指導者。「煽動家」すなわちデマゴーグとして知られる。

デーマデース

著述家。

デーマルコス

アテナイの区長。デーモスの代表者。

デーミウールゴイ

職人

デーモス

デモスを参照

デイアクリオイ

アテナイ初期の党派。山地党と呼ばれる。ラウレイオン鉱山の坑夫か。

デイニカ

アルキダモス三世の妻。

デイノン

著述家

デイピュレ

ディオメデスの母。

デウカリオン

プロメテウスとクリュメネの子。妻はピュラ。ヘレン,アンピクテュオン,プロトゲネイア,メラントンの父。彼の代に大洪水が起こり人類が全滅。デウカリオンが全人類の祖となったという。アイオロス王家の祖。

デカテ

アンフィドゥロミアを参照。

デケレイア

アテナイの区。アテナイ市街地の東北方にある交通の要衝。

デスポティケー

奴隷を使役すること

デマデス

アッティカの人。弁論家。スパルタのアギス三世を嘲弄して逆襲される。

デマラトス

スパルタの人。愚かなくせに舌の回る人間が「ラケダイモンで誰が最も優れているか」と問われて,「お前に一番似てない者だな」。

デマラトス2

元,スパルタ王。490年頃同僚のクレオメネスに逐われ,ダレイオスのもとに亡命した。クセルクセスの遠征に同行し,数々の助言を行った。

デマラトス3

ロドスの人。スパルトンの兄弟。サルデイスの獄舎につながれた。

デマルコス

デモスの長。

デマレトス

アテナイの人。5世紀末。人徳,財産兼ね備えた人物。30人僭主後の混乱期に殺害された。

デメテル

オリュンポス十二神の一柱。クロノスとレアの子。地母神。豊穣と農業と結婚の女神。別名「テスモポロス(理を与える)」のデメテル。森羅万象(テスモス)を司ったから。ゼウスと交わってペルセポネを産む。

デメトリオス

345頃〜285年。アテナイの人。ファレロン区所属。309〜8年アルコン。318年から総督カサンドロスによりアテナイ統治を命じられる。彼が行ったアッティカ住民の人口調査は有名。「ソクラテス」を著す。売りにかけられたクセノクラテスを救う。

デメトリオス2

デメトリオス一世ポリオルケーテース,すなわち攻城者。336〜283年。アンティゴノスの子。マケドニア王。位294〜287年。アンティゴノス朝マケドニア王国を開く。

デメトリオス3

アンピポリスの人。プラトンの弟子で遺言受託人の一人。

デメトリオス4

デメトリオス一世ソーテール。セレウコス朝のシリア王。位前162〜150年。セレウコス四世の子,デメトリオス5の父。人質としてローマにあったが,父王の死と母国の混乱を聞いて脱出。アンティオコス五世を倒して王座に就く。前150年アンティオキアでアレクサンドロス・バラスに敗れ,戦死。

デメトリオス5

デメトリオス五世ニカトル。セレウコス朝シリアの王。位前145〜138,129〜125年。デメトリオス4の子,アンティオコス七世の兄。前145年アレクサンドロス・バラスを破って父の仇を討つ。パルティア遠征で捕虜となる。

デメトリオス6

デメトリオス三世。シリア王。前1世紀初頭。前88年シケム近郊でヨナタン4を破る。

デモカレス

アテナイの人。4世紀半ば。テオプラストスを嘲弄した。

デモクラティア

民主主義

デモクリトス

460頃〜不明。アブデラの人。哲学者。原子論者,唯物論者として知られる。プロタゴラスの師か。論文執筆のために親の遺産を食い潰したので,法廷に召喚された。著作に「小宇宙体系論」「冥界における事柄について」

デモクリトス2

ニコメディアの人。

デモケイデス

?〜394年? コリントスの海戦で戦死した。アテネの考古学博物館に墓碑が残っている。

デモケデス

6世紀。クロトンの人。医師。はじめポリュクラテスに仕える。のちに国を逐われ,ダレイオス一世に仕えた。ペルシア戦争の一回目の侵入を画策した。

デモス

アテナイの区のこと。全部で139あったとされる。クレイステネスによって制定され,政治の基本単位となった。区長はデマルコスと呼ばれる。

デモステネス

384〜322年。アテナイの人。デモステネスの子。イサイオスの弟子。政治家,雄弁家。7歳で父を喪う。保護者に財産を横領され,364年成人すると同時にその保護者を訴えた。フィリッポス二世に対抗しようとした。351年「フィリッピカ(第一反フィリッポス演説)」を発表。リュクルゴス4の息子たちを弁護した。アレクサンドロスの死を受けてラミア戦争を開始するも敗北,失意のうちに自殺した。作品に「テオクリネス弾劾」「ネアイラ弾劾」「アリストゲイトン弾劾」「アリストクラテス弾劾」など。

デモステネス2

アテナイの人。413年のシケレア遠征第二陣の将軍。シュラクサイに大敗を喫し,部下6000と共に降伏。のちに処刑された。

デモステネス3

不明〜377。アテナイの人。デモステネス1の。父

デモドコス

伝説の詩人。「オデュッセイア」でオデュッセウスに木馬の計り事を吟じて涙させた。

デモナクス

6世紀。マンティネイアの人。キュレネのバットス三世により,国制改革者として招かれた。

デモポン

アテナイの人。デモステネス3の甥,デモステネス1の叔父。デモステネス3の死後,デモステネス1の妹を娶る。遺産を横領したため,デモステネス1に起訴された。

デモポン2

テセウスの子。アイペイア植民市を築く。

デモン

アテナイの人。デモステネス3の兄弟。アポボスの父。デモステネス1の叔父。

デルキュリダス

スパルタの人。将軍。411〜394年にアシアを転戦した。結婚しなかったため若者に侮られ(当然譲るべき椅子を譲られず),「あなたは私に席を譲る者を生んでいないじゃありませんか」と言われた。

デルフォイ

神託所として有名だが,植民者が植民出発を宣言し,成功を報告する場だったから,むしろ情報センターの役目が強かった。守護神はアポロン。

デルフォス

ポセイドンとメラントンの子。デルフォイの名祖。

デロ

ネレウスとドリスの娘。ネレイスの一柱

デロス

デロス島。デロス同盟の金庫が置かれた。アポロン並びにアルテミスの誕生地とされ,イオニア人の聖地として8世紀頃から賑わっていた。デロス島は石材の産出地としても有名だったが,後には奴隷市場のほうが知られるようになった。

デロス2

デロス同盟。478年,アテナイが主魁となって結成されたポリスの同盟体。デロスのアポロン神殿に金庫が置かれた事から名付けられた。のちに金庫はアテナイに移される(454年)。金庫番はヘレノタミアイと呼ばれた。

トゥキュディデス

471頃(460?)〜395。アテナイの人。オロロスの子。将軍,歴史家。「戦史」で有名。「歴史学の父」と呼ばれる。424年,将軍としてアンフィポリスに向かうも使命を果たせず,亡命を余儀なくされる。404年アテナイに帰国。

トゥキュディデス2

アテナイの人。アロペケ区所属。メレシアスの子。政治家。ペリクレスの不倶戴天の政敵。442年春陶片追放。

トゥリア

アテナイの区。

トーラコポーレース

鎧売り

トクセウス

オイネウスとアルタイアの子。メレアグロス,クリュメノスの兄弟。

トクソタイ

アテナイの警察官。弓持ちと訳される。デーモシオイであって,スキュティア人が多かった。

トラゴーディア

悲劇。

トラシュブーロス

6世紀初頭。ミレトスの僣主。ペリアンドロスの友。

トラシュブーロス2

アテナイの人。サモス駐留アテナイ軍の三段楷船長。民主派。サモスの300人僣主に対抗して亡命者を組織する。404年30人僭主により追放刑。403年アテナイの30人僣主に抗してムニキアにて勝利する。ピレエフス海港を占拠し,民主制復活の足がかりを作った。

トラシュマコス

コリントスの人。哲学者。イクテュアスの知友。

トラシッポス

プラトンの遺言受託人。

トリュゴン

雉鳩

トリアカス

アテナイの四十九日。ただしアテナイでは30日だったが。トリアカスの儀式が終わると服喪期間が開けた。

トリトン

ポセイドンの子。半人半漁の姿をとり,イルカにまたがって父に附き従う。

トリプトレモス

伝説上のアッティカ,エレウシスの王。デメテルによって麦の栽培法を授けられたという。

トリボン

スパルタの外交の象徴。使節が着用した,着古しの上衣。

トレッサントン・アンドロン

臆病者。

トレサンテス

おののいた者。スパルタでは戦列から逃げ出した者をこう呼び,市民権は剥奪,公衆の中で侮辱された。

トロアス

ネオプトレモスの娘。

トロイア

有名な古代都市。別名イリオン。

トロイゼン

ペロポネソス半島の小都市。テセウスの生まれ故郷とされ,アテナイと深い関係があった。

トロイロス

アポロンとヘカベの子。

トロス

アテネの公共建築物。円形の建物で,500人議会の議長50人の内,常に3分の1が昼夜を問わず詰めていた。

トロパイオン

勝利の証し。トロフィーの語源。戦勝地に戦利品から柱を建てたもの。

ドゥールス

奴隷。複数形ドゥーロイ。奴隷は性別や能力によって50ドラクマ〜500ドラクマで取引された。ニキアスは鉱山監督の奴隷を6000ドラクマで買っている。同義語にオイケタース,アンドラポダなど。

ドゥモーエス

奴隷。古語

ドーマ

居館。

ドーロン

贈り物。

ドキマシア

アテナイの審査制度。徴兵年齢に達した市民の子弟はデーモスの集会に引き出され,嫡出子の息子かどうかを確認される。ドキマシアに合格した者は盾と槍を授けられた。

ドト

ネレウスとドリスの娘。ネレイスの一柱

ドドナ

ギリシア最古のゼウス神託所。風にそよぐ樫の葉によって神託を下したという。エペイロス山中にあった。

ドモエス

奴隷。

ドラクマ

貨幣単位。アテナイでは6オボロスで1ドラクマ。100ドラクマで1ムナとなる。1ドラクマが平均的な家族一日分の食費と等しい。

ドラコン

貴族出身のアルコン(執政官)。651年に最初の成文法を制定する。後世に「インクではなく血で法律を書き上げた」と言われた。大部分の犯罪に対する罰が死刑なのは何故かと問われて,「小さな罪でも死罪にあたると考えたからで,大きな罪にはこれ以上の罰がない」。あまりにも過酷な法だったので,後にソロンにより徹底的に改廃された。

ドラコン2

「ウワバミ」を意味する。貪欲な男のこと。

ドラコンティデス

アテナイの人。バテ区所属。リュシクレスとリュシマケの父。

ドラコンティデス2

アテナイの人。アピドナ区所属。405〜4年頃30人僭主制の樹立に際し,提案者となった。30人僭主の一人。

ドリュクソス

槍研ぎ師

ドリュクレイダス

スパルタの人。彫刻家

ドリス

オケアノスの娘。ネレウスの妻。

ドルポン

ディプノンを参照。

ドレパヌールゴス

鎌造り

ドロス

ドーリス人の祖とされる。オルセイスとヘレンの子。アイギミオスの父。

ドロピデス

クリティアスの曾祖父。ソロンの親族。プラトンの伝説上の祖先。

ドロモン

奴隷によくある名前。