サッフォー
612~不明。レスボス島,ミュティレネの人。女流詩人。別名「十番目のムウサ」。クレイスの母か。
サウリオス
カドゥイダスを参照。
サオ
ネレウスとドリスの娘。ネレイスの一柱
サテュロス
半神。尖った耳と山羊の下半身を持つ,ディオニュソスの僕。酒好きで好色。
サテュロス2
一般的な奴隷の名前。
サテュロス3
竪琴奏者。アリストン4の信奉者。
サテアノ
またはテアノ。5世紀。アテナイの人。アグリュレ区所属。メノンの娘。巫女。アルキビアデスを呪詛せよとの人民決議をうけ,「祈ることこそが私の本務です」と断った。
サトラペス
別名サトラップ。ペルシアの職名。知事。
サビノス
後2世紀前半。弁論家。弁論練習用の入門書「練習用資料集」4巻を著した。
サモス
カリアの東に浮かぶエーゲ海の島。
サラミス
アソポスの娘。
サラロス
プリエネの人。ビアスのライバル。
サランボス
プラタイアの人。有名な酒屋。
サルビンクテース
ラッパ吹き
サルピンクス
トランペットの原形となった笛。
サルペドン
ゼウスとエウロペの子。
サルペドン2
ゼウスとラオダメイアの子。
サンダケ
ペルシアの人。クセルクセスの姉妹。アルタユクテスの妻。サラミスで子供を処刑される。
ザレウコス
650年頃。ノモテタイの一人。イタリアのロクリスの人。その法は峻烈厳酷をもって知られる。
シュアグロス
ホメロスの生前に好敵手と見なされた者。
シュコファンテス
またはシュコパンテス。公訴狂い。希望者による訴追が認められている事を利用して,国家からの報酬や被告の支払った罰金の一部を手に入れることを職業とした。毒蛇や蠍に例えられ,忌み嫌われた。
シュノイキア
アテナ・シュノイキア。「まとめの女神」アテナ。アテナイの統合を記念して奉納された祭りの名前でもある。
シュノイスキモス
集住と訳される。複数の集落が,一つのポリスに統合されること。
シュバリス
アテナイの人。レオンティス族,フレアリオイ区,リュコミダイ氏族(名門である)所属。テミストクレスとアルキッペの娘。ニコデモスに嫁ぐ。
シュバリス2
イタリアの都市。食い倒れの町
シュムポシオン
饗宴,宴会。
シュラクサイ
734年建設さる。母市はコリントス。5世紀にはシケリア全土に加えて南イタリアの一部も版図に加える精強を誇ったが,カルタゴやローマとの抗争に衰退し,ついに211年にローマの支配下に下った。
シュロス
シュリア出身の奴隷の一般的な名前。
シュロソン
サモスの人。ポリュクラテスの弟。兄の死後に実権を握ったマイアンドリオスを,ペルシアの後援をうけて追い払った。
シュンポリテイア
政権統合または政治的統合と訳される。アテナイで行われたポリス成立への過程をあらわす言葉。複数の共同体を,交渉の繰り返しによって一個のポリスにまとめあげた事から
シュンマキア
攻守同盟
シーシュポス
伝説上のコリントス王。グラウコスの父。
シートビュラケス
アテナイの穀物監督員。アテナイとピレエフスに五人ずつ置かれ,穀物,大麦粉,小麦粉,パンの価格が正当であるように監督した。
シキンノス
ペルシアの人。奴隷にされてアテナイに送られたが,テミストクレスに気に入られ,その子らの教育係となる。サラミスの海戦で密使としてクセルクセスに面会する。
シテーシス
アテナイの厚生制度。功績者に,公費による扶養を約束したもの。特にオリュンピアの優勝者に与えられた。
シトナイ
穀物委員。シトフュラケースを参照
シトフュラケース
穀物監督官。食糧不足の折に設けられた非常職。富裕な市民が一人から数名任じられ,輸入の手当てや公平な分配の監視などにあたった。
シビュレ
巫女。アポロンに言い寄られて贈り物として長寿を受け取るも,交情を拒否したため,怒ったアポロンに蝉にさせられた。
シフノス
ポリスの名前。530年デルフォイに宝庫を建立した。
シミアス
シュラクサイの人。哲学者。ディアレクティコイ。スティルポンの娘婿。初めアリストテレス3に学び,のちスティルポンに師事する。
シミアス2
テーバイの人。ソクラテスの弟子。作品に「知恵について」「推理について」「音楽について」「叙事詩について」「勇気について」「哲学について」「真理について」「文字について」「教えることについて」「技術について」「役職に就くことについて」「適わしいことについて」「望ましきものと避けるべきものについて」「友人について」「知ることについて」「魂について」「よく生きることについて」「可能なことについて」「金銭について」「生命について」「美とは何か」「世話について」「恋について」など(すべて対話篇)
シモス
プリュギアの人。僣主ディオニュシオスの執事。悪党だった。主君の威を借りて豪壮な邸宅を築くほどの財貨を貯め込んだ。
シモニデス
556頃~468年。ケオス島はイウリスの人。バキュリデスの叔父。著述家で高名な抒情詩人。アッティカ,テッサリア,シケリアなど各地を放浪した。ティモクレオンの墓碑銘を献じた。
シモニデス2
ケオスの人。将軍だったテミストクレスに不正な頼み事をして拒否された。以後,事あるごとにからかわれた。
シモン
アリストテレスの親族。若干の遺産を譲られる。
シモン2
アテナイの人。靴工。ソクラテスの弟子。ソクラテスの話を何から何まで書き留めて,彼の対話篇は「靴屋風」と呼ばれた。ソクラテスの対話篇の創始者はこのシモンと言われている。近世に入って,アゴラ南西の一区画に住居跡が発掘された。作品に「神々について」「善について」「美とは何か」「正について第一,第二」「徳について,それは教えられないこと」「勇気について第一,第二,第三」「法律について」「民衆の指導について」「名誉について」「創作について」「安楽について」「恋について」「哲学について」「知識について」「音楽について」「美について」「対話(問答)について」「判定について」「存在について」「数について」「世話について」「働くことについて」「利得欲について」「自惚れについて」「美について」「熟考する事について」「理性について,あるいは有用性について」「悪行について」(すべて対話篇)などがある。
シモン3
弁論家。弁論術に関して書を著した。
シモン4
医者。セレウコス・ニカノルの代の人。
シモン5
彫刻家。
シラニオン
彫刻家。ミトラダテスの依頼によりプラトンの彫像を彫った。
シルフィオン
薬用植物
スーサ
またはスサ。ペルシアの首都。
スカプテ・ヒュレ
タソス所有の金鉱山。年平均80タラントンの金が採れたという。のちにアテナイに狙われ,アテナイとの抗争が起こる。
スキュタレー
スパルタの暗号システム。スキュタレーそのものはただの棒で,細長い皮をそれに巻き付け,縦に文字を書くことで公文書の秘密を守った。読み解く者は,あらかじめ打ち合わせておいた同じ太さの棒に巻き付けて読む
スキュテース
靴屋
スキュテス
シケリアの人。僣主。ゲラのヒッポクラテスによりザンクレの僣主に任じられるも,494年に解任される。イニュクスに追放され,のちダレイオス一世に仕えた。
スキュフォス
スキュポスを参照
スキュポス
またはスキュフォス。個人用の碗,杯。エウボイア産のものが有名。
スキュレス
スキュティアの廃王。アリアペイテスの子。オクタマサゲス,オリコスの兄弟。ギリシア文化にかぶれたのを同胞に疎まれ,オクタマサゲスに廃立される。トラキアに亡命したが故国に引き戻され,斬首された。
スキュロス
イリアスに登場する島
スキュロドプサイ
革なめし。皮革工。
スキトポリス
正しくはスキュトポリスか。ヘレニズム風の都市。旧ベト・シャン。
スキノス
タマネギ。
スキラディオン
スキラディオン岬。サラミス島南岸にあり,アテナ・スキラスとエニュアリオスの社があった。
スキロポリオーン
アテナイの12月。現在の6~7月。29日間。スキロポリア祭(女神に日傘をかける)の月。
スケーネ
演劇場の楽屋。ロゲイオン(舞台)の裏手にあり,壁はそのまま劇の書き割りに用いられていた。
スケリア
オデュッセイアに登場する架空の島。パイアケス人が住むとされる。
スコパス
テッサリアの人。クレオン2の子。スコパスの一族はクラノン及びパラロス一帯の有力者だった。
スコパス2
プトレマイオス五世に仕えた将軍。アンティオコス三世と戦い,198年パネイオンにて敗北する。
スコリオン
アテナイの宴会でよく歌われた演歌。
スタシス
内乱
スタティラ
ペルシアの人。ダレイオス三世の娘。母国の滅亡後,アレクサンドロスに嫁ぐ。
スタテル
重量単位。1スタテルは約800グラム。
スタディオン
ヘラスの距離単位。1スタディオンは約192メートル。
スタムノス
水差し,ワイン差し。
スティルポン
イストモス近くのメガラの人。哲学者。ディアレクティコイ。機転がきき,人望があることで有名だった。イクテュアスの知友。ニカレテの愛人。シミアスの舅。娘は身持ちの悪さで有名になる。プトレマイオス一世,デメトリオスらに寵愛された。メトロドロス,ティマゴス,クレイタルコス,シミアス,パイオネイオス,ディピロス,ミュルメクス,プラシデモス,アルキモス,クラテス,ゼノン2ら,非常に多くの者の師となった。舌戦の巧みさから,「スティルポンの栓」(相手の口を封じる論議)という諺が生まれた。作品に「モスコス」「アリスティッポスあるいはカリアス」「プトレマイオス」「カイレクラテス」「メトロクレス」「アナクシメネス」「エピゲネス」「わが娘に」「アリストテレス」(すべて対話篇)がある。冷ややかな文体だったという。
ステュクス
三途の川。冥河。
ステュクス2
女神。パラスの妻。ゼロス,ニケ,クラトス,ビアらの母。
ステュラ
エウボイアの人。著述家。対話篇を発明したとされる候補者の一人。
ステュルモン
ケーンの人。ミュソンの父。
ステシラオス
ケオスの人。素晴らしい美少年で,テミストクレスとアリステイデスの両方から懸想され,二人の不和の原因となる。
ステシンブロトス
著述家。「テミストクレス伝」を著す。
ステパノス
4世紀前半。アテナイの人。シュコファンテスとして有名。愛人はネアイラ。デモステネスに美人局で生計を立てていると非難された。
ステラ
墓碑
ステロペス
一つ目巨人。ガイアとウラノスの子。同族にブロンテス,アルゲスがいる。
ステンノ
ポルキュスとケトの子。ゴルゴの一人。不老不死。
ストア・ポイキレー
アテナイの壁画付き柱廊。
ストバイオス
後5世紀。作家。著作に「名句名言集」
ストラテゴス
アテナイの軍事長官。10人いて,アテナイ10部族の10連隊(1隊1000人)を率いた。
ストラトロゲイン
募兵。
ストラボン
1~後1世紀。地誌家。著作に「地誌」
スニオン
スニオン岬。ポセイドン神殿(444~440年にかけて建立)で有名。
スパイロス
3世紀後半。哲学者。ストア派。ゼノンの弟子。クレオメネス三世の相談役。
スパルガペイテス
スキュティア王。リュコスの父。
スパルタ
伝説的な軍事国家。別名ラケダイモン。逆L字型のしるしでヘラス各国の軍隊を震え上がらせた。ドーリア系の異民族が打ち立てた。
スパルトイ
『播かれた者達』。テーバイ創建期の貴族。カドモスによって倒された竜の牙から生じたという。
スパルトン
ロドスの人。デマラトス3の兄弟。サルデイスの獄舎につながれた。
スファイロス
ポリュステネスの人。哲学者。ゼノンの弟子。「ラコニアの国制について」,「リュクルゴスとソクラテスについて」を著す。
スフィンクス
ピックスを参照。
スペイオ
ネレウスとドリスの娘。ネレイスの一柱
スペウシッポス
400~339年。アテナイの人。コリュットス区所属。ポトネの子。プラトンの甥。哲学者。プラトンの遺言受託人。アカデメイアの二代目学頭。激しやすく哲学者向きではなかった。子犬を井戸に放り込んだとか,宴会に出るためにわざわざマケドニアに赴いたなどといわれる。作品に「プラトンの会葬者への供応」「キュレネのアリスティッポス」「富について」「快楽について」「正義について」「哲学について」「友愛について」「神々に衝いて」「哲学者」「ケパロスに答える」「ケパロス」「クレイノマコスまたはリュシアス」「市民」「魂について」「グリュロスに答える」「諸技術の批判」「回想形式の対話」「技術に関すること」「分割,ならびに類似するものに関する研究」「もろもろの事例の類と種について」「無名氏の著作に答える」「プラトンへの頌詩」「ディオン,ディオニュシオス,ピリッポス宛書巻」「立法について」「数学者」「マンドロボロス」「リュシアス」「定義集」「覚書目録」など
スペウシッポス2
アレクサンドリアの人。ヘロピロス派の医者。
スペンドン
スパルタの人。詩人。
スポドリアス
スパルタの人。4世紀前半。アゲシラオスの政敵の一人。ポイピダスの向こうをはってピレエフス奇襲を計画,実行したが大失敗に終わった。
スポンダイ
条約締結などの際に酌み交わす酒。
スポンドボロイ
軍使,外交官。
スミンガース・ポイオーン
鍬造り
セイサクティア
ソロンの有名な「重荷おろし」。利子の引き下げと貨幣価値の切り下げによって負債の軽減を
セイリオス
天狼星。
セゲスタ
シケリア西部の都市。
セバストス
アウグストゥスのヘラス名
セムナイテアイ
アテナイの祠。「畏敬すべき女神たち」に奉納されている。
セメレ
テーベの王女。カドモスとハルモニアの娘。ディオニュソスの母。彼女の元に現れたゼウスの光(雷)が強かったため死んでしまった。
セモニデス
7世紀頃。ナクソス近くのアモルゴス島の人。詩人。厭世観の強い作風が特徴。断片が40ほど現存するのみ。
セリヌース
651年に創建された,シケリア西部のポリス。母市はメガラ・ヒュブライア。
セリノン
セロリの事。セリヌースの名はここに由来する。
セレウコス
セレウコス一世ニカトル。アレクサンドロスの将軍。ディアドコイを名乗る。シリア王。位305~280年。別名「征服者」。305年セレウコス朝シリア王国を開く。カッサンドロス,リュシマコスと組み,301年イプソスの戦いでアンティゴノスを殺す。299年,アンティオキアに遷都。288年,リュシマコス,プトレマイオスらと対マケドニア同盟を締結。
セレウコス2
後1世紀頃。文書学者。アレキサンドリアの人。ティベリウスに仕えた事がある。ギリシア詩人の注釈書やギリシア語の文体研究,哲学史,伝記など多くの書物を著した。
セレウコス3
セレウコス二世カリニコス。シリア王。位前246~226年。アンティオコス二世とラオディケの子。
セレウコス4
セレウコス四世フィロパトル。シリア王。位前187~175年。アンティオコス三世の子,アンティオコス四世の兄,デメトリオス一世の父。前175年臣下に暗殺される。
セレネ
月。ヒュペリオンとテイアの子。
ゼートス
ゼウスとアンティオペの子。
ゼウギータイ
アテナイの平民。単数形ゼウギテス。穀物二百メディムノス以上を生産できる人々。
ゼウギテス
ゼウギータイを参照
ゼウクシッポス
ゼウクシスの愛称。
ゼウクシス
5世紀。ヘラクレイアの人。イオニア派の有名な画家。エフェソスを中心に活躍した。
ゼウス
オリュンポス十二神の一柱。万神の父。クロノスとレアの子。妻はヘラ。ヘラにヘベ,アレス,エイレイテュイアを産ませる。レトと交わってアポロンとアルテミスを産ませる。メティスと交わってアテナをはらませ,呑み込む。テミスと交わってホーラとモイラを産ませる。エウリュノメと交わってカリスを産ませる。デメテルと交わってペルセポネを産ませる。ムネモシュネと交わってムウサを産ませる。
カリストを犯してアルカスを産ませる。アイギーナと交わってアイアコスとイアシオンを産ませる。マイアと交わってヘルメスを産ませる。プルートと交わってタンタロスを産ませる。タユゲテと交わってラケダイモンを産ませる。アンティオペと交わってアンピオンとゼートスを産ませる。ダナエと交わってペルセウスを産ませる。エウロペと交わってミノス,ラダマンテュス,サルペドンらを産ませる。イオと交わってエバポスを産む。アルクメネを犯してヘラクレスを産ませる。ラオダメイアと交わってサルペドンを産ませる。レダを誘拐して犯し,ヘレネ,ポリュデケウス,カストルらを産ませる。セメレと交わってディオニュソスを産ませる。プロトゲネイアと交わってアエトリオスを産ませる。イオダマと交わってテーベーを産ませる。エラレと交わってティテュオスを産ませる。
ゼウス・クテーシオス
財産を守る者。保全者の権能を与えられたゼウス。
ゼノドトス
哲学者。アナクサゴラス4の師。
ゼノン
490頃~不明。キティオンの人。哲学者。スパイロスの師。
ゼノン2
エレアの人。対話篇を発明したとされる候補者の一人。
ゼノン3
335~263年。キュプロスの人。哲学者。ストア派の祖。アカデメイア派とキュニコス派の影響を受け,ストア・ポイキレーで講じた。
ゼノン4
哲学者。著書に「ポリテイア」。ゼノン3と同一人物か
ゼノン5
アポロニオス3の家臣。前3世紀半ば。パレスチナ各地を調査し,「ゼノン・パピルス」で知られる報告書を残す。
ゼピュロス
「西風」。男神。アストライオスとエオスの子。
ゼロス
「栄光」。男神。パラスとステュクスの子。
ソオス
スパルタ王,ヘラクレス家。ラコニアの征服者。プロクレスの子,エウリュポンの父。ヘイロータイを奴隷化し,アルカディアを攻めて土地を奪った。
ソクラテス
469~399。アテナイの人。哲学者。石工ソプロニスコスと産婆パイナレテの子。アルケラオスの弟子。プラトンの師。妻はクサンティッペ。詭弁的な問答法を用いて教育を行った。論客の象徴。アニュトス,メレトスらに告発され,涜神罪で死罪となる。他の敵対者にアンティロコス,アンティポンなど。プラトン,クセノフォン,アンティステネス,アイスキネス,パイドン,エウクレイデス,アリスティッポス,クリトン,シモン,グラウコン,シミアス2,ケベスらの師。
ソクラテス2
歴史家。アルゴス地方の地誌を著す。
ソクラテス3
哲学者。逍遥学派。ビュティニアの人。
ソクラテス4
エピグラム詩人。
ソクラテス5
コスの人。著述家。神々の名前について著す。
ソクレス
アテナイの人。ペリア区所属。サラミスの海戦で,アメニアスとともに勇将アリアメネスを殺す。
ソシビオス
前3世紀頃。スパルタの人。
ソシビオス2
5世紀頃。アナクサゴラスのライバル。
ソストラトス
アイギーナの人。ラオダマスの子。伝説的な大金持ち。
ソフィア
知恵。ソフィストの語源とも言われる。術(すべ)。
ソフィスト
雄弁術の教師。プロタゴラスが有名。語源は「上手に話す」という意味の「ソフィゼスタイ」。
ソフォクレス
497~406年。アテナイの人。コロノス地区出身。三大悲劇詩人。富裕な武器屋の子。ヘロドトスの友。443~2年デロス同盟財務官。413年プロブーロス。悲劇コンクールで24回優勝,強い意志を持った人間を描いた。
ソフォクレス1.2
医神アスクレピオスを自宅で饗応したと信じられ,その死後,デクシオン(もてなす人)という名の半神として崇められた。代表作は「オイディプス王」,「エレクトラ」「トラキアの女たち」,「アンティゴネー」「ピロクテテス(409年)」「コロノスのオイディプス」など。
ソフォニデス
ソポニデスを参照
ソプロシュネ
シュラクサイの人。ディオニュシオス一世の子。
ソプロニスコス
アテナイの人。石工。ソクラテスの父。
ソプロニスタイ
エフェボイの教育係。
ソプロン
5世紀後半。シュラクサイの人。劇作家。猥雑な物まね芝居を文学の域に高めたとして,プラトンに激賞された。
ソポニデス
またはソフォニデス。エピアルテスの父。
ソロイ
旧名アイペイア。フイロキュプロス王の代に改名された。アイペイアとフィロキュプロスを参照。
ソロン
630~560年頃。アテナイの人。コドロスの末裔なる貴族の出身。エクセケスティデス(またはエウフォリオン)の子。ペイシストラトスのはとこで政敵。七賢人の一人。。「立法者(ノモテタイ)」と呼ばれる。594年,市民を4つの階級に分け,400人評議会を創設する。ペイシストラトスが僣主となっても逃亡せず,抗議の声を発し続けた。サラミス島を攻め,メガラ人から奪った。「重荷おろし(セイサクティア)」で有名。だがクレオコピダイ三人衆に裏切られる。ドロピデスの親戚。友人に向かって,「僣主は心地よい地位であるが,そこから降りる道がない」。アテナイ人のために最良の法を起草したのかと訊ねられて,「彼らが受け入れられ得る中での最良のを」。最も住み良いポリスはどれかと訊かれて,「被害のなかった者が加害者を告訴して懲罰するようなポリスだ」。法律を施行して,「大きな事業において万人の気に入るのは難しい」。ペイシストラトスの策略に騙されているアテナイ市民に,「言葉巧みな男の舌と言葉に汝らは目を奪われておる。汝ら一人一人は狐の足どり(注意深く賢いという例え)で歩いているのに,一緒になると頭が空っぽになる」。年老い閑暇の楽しみを述べて,「今はキュプロスの女神(キュプロイ-アフロディテ)とディオニュソス(酒)とムーサイの業(わざ)が我の楽しみ。それは人に喜びをもたらすからな」。ペイシストラトスの専制に断固反対して人々に「そのうち殺されますよ。何があなたの理性を狂わせたんですか」と問われて,「老齢(とし)かな」。
ソンキス
サイスの人。神官。ソロンにアトランティスの話を伝えた。
ゾピュロス
奴隷。アルキビアデスのパイダゴゴス。