韓国旅行その2
1998
11日〜13
日付内容行き先
動機+1998.03.09そしてまた韓国へ。ご近所(笑)
1日目1998.03.11カモカモN西君。明洞、梨泰院、ロッテ百貨店、南大門
2日目1998.03.12観光に目覚める。(前編)景福宮、安国(仁寺洞)
観光に目覚める。(後編)安国(仁寺洞)、?、ソウルタワー、漢江
3日目1998.03.13あれ?無くなってるっ!!帰国

「3/12(木)」朝の出来事

 朝8時にモーニングコールを仕掛けていたのだが、それより少し早く目覚める。また僕が1番早起きしてしまった。Pさんの言った通り、今日の天気は良い。2人を起すが、うだうだしてベッドから起きあがる気配を見せない。8時起床だったのでそれまでそっとしておく事にした。ヒマなのでTVを付け、韓国の番組を見る。言葉は判らないが珍しいので見入ってしまう。僕もベッドで横になる。それからトイレに行こうとすると、
N「うーん…トイレ、行かない方がいいっスよ」
ペ「何ーっ、お前まさか、便器壊したんじゃねーだろうな?(笑)」
N「壊してませんけど、その、赤いものが」

 ちょっと怖い考えが頭をよぎる。話によると、N西君は知らないうち(僕とI川君が寝ている間)にトイレで吐いていたらしい。昨日(もう、今日か?)の酒の量では納得できる。この部屋のトイレは風呂と一緒になっているのだが、N西君は便器にしこたま吐いた後、飛び散ってしまったのでシャワーで掃除していたそうだ。
N「でも、匂いが、ツーンて。(笑)」


 恐る恐るトイレへ。なるほど、昨日まで便座に敷いてあった「清掃済み」の紙がなくなってる。しかし言うほど匂いもなく、綺麗なものだ。今回もつるんと用を足したあと(痛みがなかったので慣れたことを実感)出て行くと、I川君が起きていた。I川君も苦しそうで、ナポレオンがぁっと言いながら何度もトイレに行って吐きにいく。もう何も出ないとも言う。苦しそうなので持参した胃腸薬を渡し、飲ませる。驚いた事に今回の旅行で事前に言っておいたにもかかわらず、薬を持ってきたのは僕だけだった。用意が悪くて山で遭難した人の話を思い出し、この2人と重なって見えた。しかし、今日は強行軍になること請け合いである。体力をつけるためにもきちんと朝食を取らねばならない。約束の時間に遅れるのも失礼なので、いいかげんに食べに行くことにした。

 最上階の和食と1階の洋食バイキング、2人のコンディションを考えると、いろいろなものから選べると言う事から1階のほうが良いであろう。食事券をもらっていなかったので支払いがどうなるのか心配。一応現金を持っていくことにする。その前にN西君も用を足しに。僕の使っているベッドは壁一枚隔ててトイレなのだが、そこから「うっ」とか「はぁっ」とか言う声が聞こえてきて、おかしくなってしまう。しかもガタン、ゴトンと何やら物音もするのでI川君といろいろ想像してウケる。ジャー。終わった様だ。ドアの開く音がすると、よろよろとベッドに向かい、突っ伏してしまう。

N「肛門が、限界です!ウニがーっ…!!」
絶命。
 あはははは、お前、朝から俺を殺す気かーーっ!I川君も爆笑。

 部屋を出ると通路にはメイドさんが掃除の準備のためか、何人かおられる。元気良く、「アニョハセヨーっ」と挨拶。I川君もつられるように挨拶。N西君も同じように挨拶したがその後小声で、
N「ペルシャさん、おはようは、アンニョンハシムニカじゃ無いんですか?」
本で読んだところによるとそうだという。僕も最初そう書いてあった本も見てはいたのだが、そんな風に言っている人に出会った事はない。少なくとも、今までは。僕の考えでは「おはようございます」と「おはよう」のように、正式(丁寧)な言い方と省略(口語体?)形の違いで、普段は「アニョハセヨ」を使っているのではないか、としているのでN西君にそう説明した。

 バイキングは前回よりも種類が減っていて、寂しい感じがした。不況の影響だろうか?3人で窓際のテーブルに陣取る。I川君、食欲がない。N西君も最初食欲がないようであったが、僕ががつがつ食べているのを見ると彼も食欲が戻ったのか、食べ始める。それも2度3度とお代わりに行くようになったので、本当に体調が悪いんかいっ、と思った。I川君は最初、良く食べられるね、と僕らの事を見ていたがそのうち少しずつだが食べ始めた。朝食を済ませ、支払いに行く。僕はこのレストラン出口のレジできちんと支払う事が出来たのだが、2人は上手く行かなくて、伝票にサインだけで済んでしまった。ただ食いか?と、最初思ったのだが、部屋のツケになったらしい。いったん部屋に戻り、ビデオカメラと一眼レフ、三脚を用意。I川君、あちゃーっ、と言ってる。昨日バッテリーを充電したつもりだったのだが、されていなかったらしい。今日1日持つのか、I川君は失敗を悔やんでる。仕方ないので当初考えていた「撮りっぱなしで、後で美味しい部分だけを編集」と言うのはあきらめて、要所要所でビデオカメラを使う事にした。

 準備が整ったので、枕の下にチップを置いて出かけようとすると、N西君が「えっ、チップあげるんですか?」と不満顔。いや、習慣があるそうだから、と納得させる。2人は僕にいくら置いたら良いかと聞いてきた。相場は判らないが、僕は前回の反省の意味もこめて(全く同じメイドさんでないとは思っていましたが、自分の気が済まなかったので)5,000W置く事にし、2人には3,000Wぐらいで良いのでは?と言った。ところがN西君、「そんなにあげるんスか!なんか、もったいないです」と駄々をこねたので、
I「何せこいこと言っとあん(言ってるんだ)よ!お前、300円やじゃ」とたしなめられる。僕も300円くらいでせこいこと言ってる、と思っていたがお金の単位の桁が違うので高く感じるのも無理はない。僕とI川君に言われてしぶしぶチップを置くN西君。ガレージ・キットにはあんなにお金を使うくせに、N西君の意外な一面を見たような気がする。

 午前9時。ロビーにてPさんを待つ。約束の時間なのに姿が見えないので、二日酔いで寝こんでいるのではないか、と心配になる。Pさん、30分遅れで到着。約束通り、家の近所にある模型店の電話番号は調べてきてくれたそうだ。ところがまず、観光に行くという。意外な感じである。大体、僕達の主な目的は買い物であるとI川君のお父さんから伝えてもらっていたはずなので、観光と言うのも酒の上の冗談だと半分思っていた。連絡が上手く伝わっていなかったのか、と思ったりもする。また、行くにしても僕の頭の中ではまず模型店へ行って買い物を済ませてから、観光と思っていたので時間が気になって仕方ない。ゆっくり見れないのではないか?そして昨日知った「S」店に行く時間があるのか、心配になる。でもせっかくなのでPさんに任せる事にし、時間があれば「S」店とロッテ百貨店へ行ってもらおうと思う。

観光に目覚める

 やら、延々と続く塀が見えてくる。

 模範タクシーで、景福宮(キョンボックン)へ。景福宮という名称は帰ってから判ったもので、このときはどこへ向かっているのか、さっぱり判らなくて不安だった。

 中に入る。タクシーの中から見えた塀の長さから見て、大きさを想像していたが、その通り広い。PさんとN西君が先に歩き、一眼レフを構えた僕が後に続き、1番最後にI川君が僕達全員をビデオカメラに捕らえながらという順番。見るもの全てが珍しい、僕はI川君に「撮っているか?」と確認しながら、自分でも要所となるところはシャッターを切る。五重塔のようなものが見えてきた。すごいすごいといいながら歩く。
「五重塔」の根元に到着。
景福宮、入り口。中は広そうだが…。

N「…つーか、上のほう撮って、バックがーっと差してくる…」
ペ「下から、がーっと撮って、PANだPAN!」
N「いや、違いますよ。最初、上のほう撮ってそれから戻ってくるんですよ」
 
興奮して、I川君に撮影の指示を出すが、2人とも擬音が多くて何言ってるのか判らない。I川君、僕達のやり取りを見て笑ってる。ここで4人で記念撮影。その後五重塔の土台にあたる建物の中に入る。ここは博物館になっていたのだ。

国立民族博物館
受付の女の人が、かわいい。
 N西君、ドアにぶつかる。
 入ってすぐの受付で、I川君のビデオカメラの事で注意される。ここは当然ながら撮影厳禁なのだ。国立民俗博物館では、日本語のテープをヘッドホンで聴きながら周った。最初は4人揃って順に見ていったのだが、しばらくするとバラバラになってしまう。それぞれの見るペースが違うのだ。僕は博物館に弱い(文化遺産が大好き)ので、どんなものでもじっくり見てしまうのだがPさんは何度か来ている様だし、I川君は興味の無いものは飛ばして先に行ってしまい、N西君はI川君に遅れ無い様にと飛ばし始める。じっくり見たいのだが、僕独りだけ遅れるわけにも行かず、飛ばし見する事になった。しかし、模型を使った展示物やジオラマで足が止まり、写真を撮りたい衝動に襲われる。ここは外から見るよりも広く、朝鮮半島の歴史、民族の成り立ち、外交など、なかなか勉強になった。

 N西君が韓国伝統文化の「お面」にはまる。日本の「能面」の様に感情を表現したお面で、お祭りのときに着けて物語を演ずるのだ。土産物コーナーでそのお面が売っていたので、N西君は買うか買わないかで迷う。結局、小さなお面のセットを購入していた。誰に渡すつもりかと聞いたら、家族にという。何かわからなくて、ビックリするのじゃないか?後半は、日本との関係が予想通り触れられていたので、韓国から見た日本というものに興味があった僕は、かなり満足した。王族の歴史(?)の展示コーナーに差しかかった時「こっちへ参れ!(韓国語)」という言葉を習ったので、N西君と連呼しながら覚えたのだが、出たとき忘れてしまったのが惜しい。

ちょいと一休み
Pさん撮影。陽気な僕とN西君に比べて、I 川君の顔色が悪い。ここで休憩。
I「はいっ、ビデオ再開しま〜す」Pさんが僕達を撮影してくれるので、I川君がそのPさんを撮る。
N「カメラで撮るのに、ビデオ回してま〜す」
I「Pさんを、撮りながら〜撮りながら。(笑)」

 
Pさんが休みましょうと、売店を指差した。I川君がさっぱりするものが食べたいと希望。N西君がみかんが良いというと、I川君もそれだったら気分良く食べられそうだ、とPさんに話す。
P「この中に、そんなもの、ないよ。(笑)」
I「昨日、市場
(南大門市場)でそれらしいもの売っとったよね」
 
前の旅行での、果物がたくさん売っていた東大門を思い出した。
P「昨日、南大門市場で少し買ってこれば良かったのにねぇ」
ペ「昨日雨降ってたから。外、走ってたから。(笑)」
 
それに、屋台で調理したものは見かけたが、果物をそのまま売っているのはほとんど見かけなかったのだ。
N「騙されましたし」僕とI川君、昨日を思い出して笑う。
N「落し物、とかって言って…。店に連れ込まれましたからね。何てやつらだ。(笑)」
I「何でもありだからね。(笑)」と、韓国を悟ったかのようにN西くんに、芝居がかった相づちを打つ。彼も前の旅行で何かあったのか。
N「この屈辱は絶対忘れねェぜ。(笑)…やつら、日本に来たら覚えとけ」
ペ「来ねェ」
 
N西くんにかまわず写真を撮りまくる。
I「来ねェ。(笑)」僕の突っ込みにハマったようだ。
N「日本に来たら俺が…法律だぁ。(笑)」探偵マイク・ハマーのような事を言っている。

 
バカな事を言ってるうちに売店に到着。僕達を外で待たせて、Pさんが売店に入っていく。
N「何か重いと思っていたら、ジュース、2本とも入ってない?」
N西君、持たされていた荷物の中に今朝Pさんからもらったジュースが、自分の以外にI川君のが入っていた事に気付く。
I「うん。(笑)」してやったり顔のI川君。2人共爆笑。
I「♪〜さっぱりしたものがぁ〜〜、あるかなぁ〜」おっ、急に唄い出す。彼もハイになっているようだ。Pさんが戻ってきたが、ジュースは2本だけだった。

P「あなた、何飲むか判らないから」
 
僕の分がなかったのだ。暖かいコーヒーなどあるから買ってくると良いよ、といわれたので買いに行く。また少し寂しくなる。聞かれたことを素直に答える彼らに対し、僕は敬う気持ちも手伝って少し距離を置いていたので、Pさんも僕をどう扱ってよいのか判らないのかもしれない。売店でオレンジジュースを買う。缶の表示を見て面白くなり、ぜひI川君とN西君に見せなければ、と思う。ぐったりした表情でジュースを飲んでいるN西君。まだ体調が回復したわけではないようだ。しかしI川君にビデオを向けられると、急に元気になる。
N「さっきから、手ばっかり上げてま〜す」

 
僕が買ってきたジュースは、予想通り2人ともウケてくれた。飲みながら景色を楽しむ。韓国は日本より気温が高いのに、風が冷たい。刺さる感じだ。Pさん、I川君の体調を盛んに心配している。この休憩所の前には鳩がたくさん来ている。昨日のN西君の「手品」を思いだし、気分がハイになっていた僕は自分からはしゃぎ出した。
ペ「鳩ーっ!」
 
ふと思いついてI川君に撮るように指示。
ペ「あそこに!木に隠れて見えないが、今の首相(大統領です。笑)の…金大中が。
I「木に隠れて見えないが、大統領官邸が」
ペ「大統領官邸です」
 確かニュースでやっていた旧日本総督府はここにあり、歴史のある「李王朝」の宮内で、更に大統領官邸前にあったからという理由で取り壊されたらしい。(とんだ勘違いです。風水の龍の道を妨げるために建てた旧日本総督府は確かにここにあったのですが、大統領官邸がここにあるはずはなく、後でパンフレットを見ると「民族博物館分館」とありました。ただし、Pさんに伺いを立てると「良く知ってるね」と言っていたので、Pさんも僕達のやり取りを勘違いしていたらしい。爆)
I「入ると、怒られる。(笑)」
ペ「
(バイオ・ハザードの真似で)ロケットランチャー、ドーン。(笑)」みんな爆笑。
 更に鳩を見ながらソウルオリンピックの話題を。
ペ「聖火台で鳩が丸焼きに!」と言いながら僕とI川君は鳩を追う。
N「おかしい連中が、いっぱいいます。(笑)」
 
君に言われたくはない。
I「豆とか売ってないがかな?」
ペ「”そんな習慣はないっ”とか言って。こいつら、野良バトだから。(笑)」
P「行くよぅ」いつまでも鳩と遊んでいる僕達にあきれた様で、Pさんにせかされる。
 天気が良くて本当に気持ちよかった。

心なしか、I 川君の顔色が良くなったような気がする。
ときめきと狂いの狭間
激写、激写!すーげーっ!
ペ「すーげーっ!」
 中国で見たような楼閣を発見したので、一足先に写真を撮りに行く。I川君、ビデオで僕の動きを追うが、追いきれていない。

N「池に行けーっ」
I「はいっ、N西君、今から帰って下さい。(笑)」N西君がくだらない駄洒落を言ったので、I川君に突っ込まれる。市川君の突っ込みは絶妙で、ビデオに残っている部分だけでも相当笑える。N西君との掛け合いもはまっている。
P「王様の人達がこんなところで、遊んだからね」
N「ああ、そうなんですか」
I「湖の男、ペルシャになっとる。(笑)」

 Pさんに韓国の国鳥を教えてもらい写真を撮ろうと思うが、今度は望遠レンズ(200mmぐらい)がないと大きく狙えない。僕は28〜80mmのズームレンズを着けてきた。この雄大な景色、建物全景を捉えるには、持ってきたレンズより広角のレンズが必要にも思えるし、難しい。かといって、2本持ってくるのは重たいしなぁ。I川君とパノラマカメラの嘘、と言う話。「パノラマ」と聞くと横に広く写るように感じるが、パノラマカメラのほとんどは普通のフィルムの上下をただ切るだけなので、逆に狭く写ってしまうのだ。4:3の普通のTVと16:9のワイドTVとの違いに似ている。同じインチ数であれば、普通のTVの方が面積が広いのだ。I川君は初めてそういう事を知ったらしく、驚いていた。そして今夜見る予定の夜景で、ビデオカメラが活躍するだろうと言う話もする。僕が持ってきたような一眼レフでは夜景の一部分しか切り取れないので、実際に体感する視野より狭く写る。理論的には50mm程度のレンズであれば、人間の視野とほぼ同じように写るはずなのだが、そうは見えない。おそらく人間は見た風景を脳の中でつないで視野と認識しているため、写真よりも広く感じているのではないだろうか?スチルカメラで広い景色を撮るたびにこう思う。ビデオカメラだとPANして連続した景色をつないで捉えられるので、体感に近い視野が再現できるのだ。

 N西君がやたらとくだらない駄洒落を言うようになったので、キムチにやられたからかな?と、I川君にそっと聞いてみると、
I「いや、普段からああやぜ」
 彼のは天然のぼけ味だったのだ。

I「N西とPさん、いい感じで歩いています」
 
カメラの話をしている間にN西君とPさんは100mほど先に行ってしまっていた。
ペ「何せ、結婚したい、とか(酒宴の時に)言っとったしな。(笑)」
I「Pさんが若かったら、結婚するとか酔っ払ってほざいとった。(笑)N西と」
ペ「N西君も夜(寝るときに)、ああー結婚してもいいな、と言っとった。(笑)」
I「なかなか…」
ペ「…いいツーショットです」
I「いいツーショットです」
 
仲のいい2人。PさんはN西君が大のお気に入りなのだった。それをいいことにN西君にPさんを押しつけてしまう。

ペ「首相官邸です」先ほど言っていた「大統領官邸と言っていた建物」を見て。パンフレットを見ると「民族博物館分館」とあったので、「本当はこの奥らしいんだけど、入り口はここ」とか言ってる。(知ったかぶりしていいかげんな事をいっています。ビデオに全て残っていて恥ずかしい。笑)

N「お金を替えに」N西君が不意につぶやく。この後お土産や、玩具を買うつもりなのにW(ウォン)が残り少ないのだ。PさんがWがあるから、とホテルより少し良いレートで両替してくれる。裏の両替を利用して用意していたらしい。N西君、2万円両替。

N西君、切れる

N「お・れ・と・付き合え〜〜」
ペ「どういうことなんよ。(笑)」
I「韓国のお嫁さんだそうです」
 記念写真を撮ろうとしている花嫁さんを見て、N西君が狂い始める。この景福宮も結婚記念写真の名所の様だ。この景色だと無理はない。特に今日のような良い天気だとなおさらだ。Pさんが自分の仕事はああ言う花嫁さんの髪を造る仕事である、と説明をする。しばし見学。
P「服は綺麗だけれども、顔はあまり良くないね」
 花嫁さんを批評。
I「Pさん、それ禁句。(笑)」
ペ「ひどいこと言っとる。(笑)」
P「いやぁ、正直な。(笑)」
 
I川君はズームをかける。
I「旦那さん、ちょっと照れくさそうです」
 撮影の準備が整う間、旦那さんは落ち着かないのかそわそわしている。Pさんが写真をこの花嫁さんと一緒に撮ってあげようか?と言ってくる。韓国では知らない人でも一緒に記念写真を撮ってくれるそうだ。(おめでたい事だからだろうか?)恥ずかしくて僕とN西君、その誘いを断る。今思えば、シャレで写してもらえば良かった。
I「おばあちゃん、かぶった」
ペ「親族一同」続々と人が集まってきて、見学しにくくなってきたので、移動。

 「香遠亭(HYANGWON JONG PAVILION)→」と書かれた看板を過ぎると、また結婚記念撮影の現場に出くわす。
P「一緒に写真撮ったら?」ううっ、やっぱり恥ずかしいのですよ。

 歩いても歩いてもまだまだ新しい景色、建物が姿を現す。
N「俺の嫁2号発見」
ペ「よかったなー。(笑)」
 Pさん大笑い。興奮気味のN西君。
ペ「あっ、何人もいるぞ。ほら」
I「花嫁、いっぱいいます」
 景福宮の入り口(反対側?)から、これも記念写真を撮りに来たと思われる花嫁さんがたくさん入ってくる。2、3人ていう数ではなく、「たくさん」なのだ。まるでこういったツアーがあるみたいに感じるほど。
N「俺の嫁、あんな豪華に来たぜっ」
I「ここにバカ1人が、俺の嫁、俺の嫁と、(笑)人の嫁を。日本語が判らんことをいい事に」

勤政殿

 更に歩いて塀に授けられた門をくぐると…。
ペ「…すごい」
 
すごい、と言う言葉しか出てこないほどの建物が目の前に。
P「あはっ、こっちにも座ってるよ。(笑)」

N「嫁、嫁、5人目いましたぁ」
I「もう、嫁いいわ。撮ったから。…
うおっ、すげぇ!
 
お寺の本堂のような建物に見えるが、かなり大きい。I川君、感嘆の声をあげる。僕は正面、そして横からと、走っては写真を撮る。この建物には漢字で右から「勤政殿」と書いてある。ここでも4人で記念撮影をしようとするが、「いいから、いいから」と、Pさんが僕達3人を撮ってくれた。

 ここを堪能して、別の場所へ。次の塀の門をくぐると、N西君が民族衣装(チマチョゴリです。)に身を包んだ女の子2人に声をかけられる。何事か、と思ったら民族衣装を着ての記念撮影コーナーの呼び込みだったのだ。何とかして上手く断るN西君。うーむ、やはり「カモ」の素質がある。面白い。写真を撮っておくべきだった。でも僕のカメラは写真を撮りすぎてフィルムが切れそうな感じ。丁度ここにフィルムが売っていたので、買うことにしたのだが、メーカーは富士カラーだった。「韓国ならでは」か?フィルムの感度が「200」だ。日本では「100(標準)」や「400(やや高感度だが粒子が粗い)」が主流なので、中途半端な気がする。この先にも「門」があるので、またN西君がつかまるかもしれない。I川君と「次はカメラで捉えよう」と用意して歩く事にした。

慶会楼
「造り」の写真を撮った現場。
N「さっきも、写真につかまっていた僕。何で俺ばかりこんな目にあうんだ。(笑)」
 
言葉とは裏腹に、楽しそうなN西君。ここも名所らしく、韓国の女の子5人組が交互に写真を撮っている。建物にはやはり右から漢字で「慶会楼」と書いてある。
ペ「その柵の向こう側に行ってくれ。写真撮ってやっちゃ」
I「立ち白虎(バーチャ・ファイター「晶」の白虎双掌打のこと。傍目から見るとただの「突き落とし」である。)してやっちゃ。(笑)」
とぼとぼと柵の向こう側へ行くN西君。ここを利用して1人ずつ、「造り」の写真を撮った。僕はどうせ撮るのなら、普通ではないものを狙うのだ。

P「台湾の人。ねっ?」
 へー、台湾の人がここに見学にきているらしい。僕には韓国の人と全く区別がつかない。
I「えっ?僕判りませんよ、そんなん。(笑)」
N「ジャ〜ンプっ!」
 フィルムを入れ替え、写真を撮ろうとするとN西君が前をふさぐ様にジャンプをする。
ペ「判ったよ」Pさん、I川君、ウケてる。
I「ちょっと、さっきの映像、もっ回(もう一回)撮ろうか。ペルシャさん。あははははっ」I川君、爆笑。さっきの映像とは、僕の「造り」の写真を撮った時のことである。
N「ジャ〜ンプっ!」もう、ええっちゅーに。
I「録画で。(笑)」よほど面白かったのか、I川君、ずっと笑いっぱなし。
ペ「(笑)だら(バカの意)、さっきポリス通って行ったやんけ」
 I川君、N西君、爆笑。
ペ「俺、もうちょっと遅かったら、つかまっとったわ。(笑)」
N「今、そこ、そこに。ちょっと新たな。(笑)」と、遠くに見える別の警官を指差す。
I「ん〜、これはまた、別の写真で。(笑)」
 
ビデオでそのシーンを撮れなくて、残念そうなI川君。
ペ「あ〜危なかった」I川君、まだウケてる。
N「訳を知りたい人は、写真を見て。(笑)次のページに移る」ビデオカメラを意識した発言、ありがとう。

 ハプニングはあったが、記念撮影の目的は果たした。では、ここから移動。慶会楼の横には枯れた用水路があり、そこへ向かってN西君はまるで気付かない様にまっすぐに歩いていく。その様子をI川君は後ろから撮影している。

I「おし、N西、溝に落ちるんだ」

 N西君、復帰。恥をさらしたところで、塀に沿って歩く。
N「山が綺麗だ」N西君とI川君は慶会楼とその向こうにある山を見ているようだが、僕は別のところを見ていた。
ペ「ここは?」
 慶会楼の真横にあたるところに門があり、中に入れるようになっている。

「あはは、大根おろし?(笑)」左の女の子3人組は、日本人だっ!
門の中の秘密

N「さっきのとこですか」
広くて、どこがどうつながっているのか判らないので、僕もすでに通ったところかな?と思う。
P「私の家なんですよ」
 全員でああーっと、冗談にあわせる。
P「入ってもいいです。(笑)」
I「やっぱり?俺もちょっとそう思っとったんだけど。(笑)」笑いながら「乃成門」と右から漢字で書かれた門をくぐる。入ってみると、まだ来た事のない場所だというのが判った。ここは奥が深い。いったいどのくらいの建物があるのだろうか?
まるでトゥーム・レイダー2の舞台。N「わぁー、すごいなぁ」
ペ「ここはビデオ向きのところやね」辺りをきょろきょろと見まわしてしまう。僕はここでトゥーム・レイダーごっこをした。
「欽敬閣」を過ぎ、更に奥へ。
P「王様が住んでたんだから、こんなところねぇ」
ペ「ああ〜」
 なるほど、と話を聴きながら歩く。王様には何人か奥さんがいて、それぞれの建物に第1婦人、第2夫人という感じに住まわせていたらしい。
I「はいっ、N西君の…」
N「記念すべき10人目」

 ここにも結婚記念写真を撮ろうとしている花嫁さんが。今度はウェディングドレスではなく、民族衣装(チマチョゴリの様です。)である。
I「N西君の嫁、だったそうです」
N「”だったそうです”か!(笑)」
I「なんか、獲られたらしいです」
N「いやいやいや、(あそこにいる旦那さんに)あげたんスよ。(笑)」
I「おーし。(笑)」
本当だな?とでも言いたげな顔。

 少し開けた場所に出た。「康寧殿」と書いてある。N西君、ここで結婚記念写真を撮っている人がたくさんいたので、次々とカウントし始める。もう、満足か?

 「延主殿」前。I川君、笑いながら僕達を撮影している。それに気付いたN西君、
N「くそっ、嫁、獲られたぜっ」
I「嫁、獲られた。(笑)」
N「悔しいゼ」
I「はいっ、N西の嫁、いま〜す」と、言いながらPさんをカメラで捉えるI川君。そんな事も知らずに、
N「全〜部、獲られました」と、残念な顔。

 歩きながら、
N「トゥーム・レイダー3の舞台って、ここなが?」
 アメリカでは今年の秋に出る予定である。もちろん僕は予約するつもりであるが、まだどこが舞台になるかは知らない。韓国は舞台になっていなかったので、採用されたらいいな、と思ってN西君と話しているとI川君が勘違い。N西君、「いやいやいやいやいや」と否定。
ペ「いや、きっとここや」
 I川君、ウケる。
ペ「んで、俺、ここもう見たからー、1日でクリアや」
 I川君、爆笑。
ペ「もうばっちり、ばっちり。もう、ここでもう走りジャンプでも行けるし。あの辺にたぶん仕掛けがあって」と、指差しながら建物を解説する。トゥーム・レイダーは僕の中で今、1番熱いゲームなのだ。I川君は笑い続けているが、N西君は付いて行けなくなって、愛想笑いをしている。次の建物に到着。

思政殿

 「思政殿」と書いてある。
I「ここが、化粧品で有名な、資生堂です」
N「資生堂です。その昔、王様に言われた家来たちが、王様の化粧を作っておりました。以上。」 N西が勝手に嘘歴史を語り始めたので、I川君はどこまでこの話が行くのか、ずっと撮り続ける。
N「どこまで撮ってんだよっ!(笑)」
I「撮り続けてやる、撮り続けてやるっ。(笑)」N西君、どんどんI川君から遠ざかる様に歩き出す。
I「追いかけてやる、追いかけてやるっ。(笑)」
N「困りますっ!(笑)」
 「思政殿」内部をストロボを使って撮影。このときはシャッターを切ったとき、明るくなった感じがしなかったのでEOS(CANONのEOSKISSのことです。)のバッテリー切れを心配したが、この通り(左の写真)大丈夫だった様だ。他の観光客もこぞって写真を撮っていた。

I「すごい絵だ」
ペ「僕は今、右側にいます。(笑)」
N「さすが資生堂。ちなみに僕は、左側です」
I「えっ、何ゆーてんの?(笑)」
ペ「えっ?だってこのカメラはステレオじゃな〜い」I川君、ようやく意味が判って、笑い出す。(ビデオで見ないと効果がわかりませんね。笑)

I「N西君が今、絡まれようとしています」
 次の門が見えた時、先ほどと同じ「民族衣装を着て記念写真」屋さんがいたので、I川君はN西君がつかまる様子を撮ろうと、ビデオカメラを構える。僕も期待。とぼとぼと門へ入っていく、N西君…。


I「あっ、無事通過しやがって」
ペ「あっ、無事通過した」
I「絡まれはしなかった」
N「通過できましたっ!」
 嬉しそうな顔。
I「おうっス」しかし、I川君は撮影できなくて残念そう。ここで撮影したのは、ただのバッテリーの無駄使いに終わった。

Pさんが「綺麗だ」と言ったので、シャッターを切った。
この後どうなるの?
じっとしていると、日差しが暖かい。
 景福宮、出口。お土産屋さんの前に駐車場があり、その横にはベンチが用意されている。ここで一休み。N西君がトイレに行きたくなったのでPさんに場所を聞くと、お土産屋さんに併設されていると教えてくれた。Pさんにこの後の予定を聞くと、I川君がお父さんに頼まれている「人形」を買いに、骨董品市場に行くらしい。N西君が帰ってきた。僕とI川君はN西君が戻ってくる頃に丁度トイレに行きたくなってしまったので行ってみると、ここにも警察官が。やましい事はしていない(している。笑)のに、警察官がいると緊張してしまう。そのためか、出が悪い。

 戻る時にお土産屋さんを横目で観察する。「瓶(かめ)」がたくさん売っていた。店内に並べきれないで、外にまで置いてある。N西君に、瓶を買っていかないの?と、I川君と一緒にからかう。十分に休んだので出発。目の前の駐車場を出るとき、現代(ヒュンダイ)のボンネットに「ホンダ」のエンブレムをつけている車があるのを発見する。Pさんによると、現代でも中のパーツ等にホンダの部品を多用すると、付けてくれるそうだ。しかし、現代のエンブレムの直上にホンダのエンブレムが付いているのは妙な感じがする。どれか1つにして欲しい。
奥に見える楼閣は、いったい何だろう。 骨董品市場へは、歩いて向かうのだった。全くどちらの方にあるのか見当がつかないので、Pさんに付いて行くだけである。景福宮を出て少し歩くと、また似たような塀を見かける。ここも公園なのか?大きそうだ。風が冷たい。この辺りは店が少なく感じる。明洞と比べているからかもしれないが、整備が行き届いた新しい場所なのかもしれない。印象に残ったのはあの長い塀だが、広い道路に沿ってただもくもくと歩いたというのが1番記憶に残っている。僕は歩くのが平気(苦にならない)で、風景(異国の文化)を見るのも好きなので、時間さえあればこの様にずっと歩きたいくらいだ。

骨董品市場へ

 何か懐かしい場所に着いた。ここは見たことがある。Y岸と東大門市場の外れに歩いて玩具屋さんを捜しにきて、記念撮影をしたところ(歩道橋。韓国その1を参照)ではないか。写真を撮る。念のため、Pさんにも聞いてみる。
ペ「この道を歩いていくと、東大門市場に行きますよね」すると、
P「ええ、よく知ってるね。でも大分向こうだよ」と僕が思っていた方向と反対を指差して言われたので、そんなに離れていたかな?方向も違うような…と思いつつも感動する。

 「ここの風景を見ると泣けてくる。2年前、この近くに僕はいたのだ」と、このときはそう思ってたのだが、結構離れていたようだ。つまり完全な勘違いだったのだ。(帰国して地図を見て判明したのです。あの時の感動はいったい…。笑)

 この歩道橋を左へ降りると安国の(これまた帰国して地図を見て判明。しかしこれは最寄の駅で、正確には仁寺洞です。)骨董品、手工芸品の店が並ぶ市場だ。歩道橋を降りると、日本人の男子大学生らしき3人組が何やら困っている様子。骨董品市場に行く道がこれで合っているのかどうかで、地図を見ている。見かねた僕達は「この先で合っていますよ」と教えたのだが、何かよそよそしい態度。おそらく、日本語の流暢な韓国人のPさんがいたので、彼らは騙されるのではないか、と警戒していたのだと思う。初めて韓国に来た時の僕もそうだった。親切を装って店に連れ込もうとしたりする韓国人は、日本語が上手いので、そう言う人と出会うと悪い方にとってしまうのだ。きっと彼らも明洞で、僕と同じ目に遭ったに違いない。僕達をそんな目で見ていたようだった。あの辺りにばかりいると、心が荒んでしまう気がする。その後彼らは、話しかける僕達に対してあまりしゃべる事もなく、軽くお礼を言ってから10mばかり後を付いてきた。親切にしたのに、何か気分が良くない。同じ日本人として、Pさんに悪い気がする。
 ここで初めて欧米人をたくさん見た。実は有名な所だったらしい。骨董品も扱っている様だが、アクセサリーや、書道の道具なども売っている。仏像屋(?)も見かけた。

 最初に目に付いたのは民族博物館で見た、伝統芸能の「お面」屋さんだ。N西君はお気に入りの様子ですぐに店に入る。中は4m四方くらいでさっぱりとしており、商品がぎっしりと並べてあるわけではなく、レジのカウンターと壁に数点のお面が架けてあるだけで、どちらかというとギャラリーに近い。雰囲気で売っている店か。N西君はどれを買うか、本当に迷ってこの店だけで相当時間を取ってしまう。最初の店でこれではイカン!と、他も見てから決めるように勧める。何しろお面屋さんは何軒かあるのだ。ここより種類がある店や、安い店もあるかもしれない。

 お面にはまるN西君。民族博物館以来、彼はお面を見ると時を忘れる。良く見えないが、中に商品選びで迷っている彼がいる。

 I川君、アクセサリー屋さんが気になった様子。中に入る。ここはL字型の店で、作品が壁やテーブルにぎっしりと並べられている。うかつに歩くと商品を引っ掛けそうだ。作品は、薄いアルミや真鍮を加工したものが多く、僕には何が良いのかさっぱり判らない。ちょっとがんばれば僕にも造れるのではないか?と思ってしまう。値段も高く感じる。Pさんによると、芸術を売りにしている店なので価格も高いらしい。I川君は手頃な壁掛けのアクセサリーがあったので、彼女へのお土産をこれに決めたようだ。値段交渉するが、「自信がある」らしく安くならなかった。

 通りを奥に進む。ちょっとしたビルがある。ここの入り口に食べ物のお土産が売っていて、試食をしていた。Pさんの勧めでみんなで食べてみると、美味しい。聞くと「キノコのおつまみ」だという。値段も安かった(4,000W)だったので、僕はこれを買う事にした。I川君とN西君も買うことにしたようである。中に入るといきなり階段があり、横にはエレベーターが。6階建てなのでエレベーターで最上階に上がり、階段を降りながら各フロアを見学する事にした。骨董品が綺麗に並んでいるフロアがあったので、見聞を広めようと入ろうとするが、Pさんに注意される。こんな風な、とんでもなく高い商品を扱っている店があって、Pさんはそこで昔、誤って壊してしまい弁償させられた事(100万円単位)があるそうだ。怖いので覗くのを止める。

 いくつか気になるものがあったが、僕は何も買わなかった。壷や茶碗よりも1階にあった民芸品の方が身近に思えるのは、根が貧乏だからか、はたまた芸術が判らないからだろうか。うーむ。


 ヒマな僕。I川君とN西君がお土産選びで忙しい中、待ちくたびれて道端に座り込んで待っていた。
N西君の希望で、もう1度最初の店に。向かう途中の、やはり骨董品を扱っている店が一風変わっていた。店の中に別館があり、その間が「中庭」状態になっているのだ。それだけならまだ少し変っている程度だが、この店の中庭には大型の犬(チャウチャウ?)が2匹も飼われていたのである。鎖でつないであったが、大きさが人間並にあったので怖い。しかも別館に行くためにはその近くを通過しなくては行けないのだ。食べられた人がいるんじゃないか?と、I川君と話すが、それと同時に逆にこいつらは食用として飼われているのかな?とも思った。そして中国で大学の宿舎に野良犬がたくさんいたのに、しばらくするとぱったりと居なくなっていて、「あいつら、食べたな」と同じ留学生が話したことを思い出す。

最初の店に戻ってきた。隣の店もお面屋さんだったのでN西君が迷う。僕は良さが判らないので、退屈してしまう。結局、N西君は最初の店で買っていた。

 お昼を過ぎていたので、ここで昼食。Pさんにお任せである。今回は細い路地裏にある小さな店であった。さて、いったい何が食べられるのか。


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