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韓国旅行その2 1998年3月11日〜13日 |
日付 | 内容 | 行き先 |
動機+1998.03.09 | そしてまた韓国へ。 | ご近所(笑) |
1日目1998.03.11 | カモカモN西君。 | 明洞、梨泰院、ロッテ百貨店、南大門 |
2日目1998.03.12 | 観光に目覚める。(前編) | 景福宮、安国(仁寺洞) |
観光に目覚める。(後編) | 安国(仁寺洞)、?、ソウルタワー、漢江 | |
3日目1998.03.13 | あれ?無くなってるっ!! | 帰国 |
昼食 | ||||||
ここは日本人のいない店で、メニューも日本語のものがない。嬉しいなぁ。ここの注文もPさんにお任せである。何が出てくるのだろうか。落ち着いたところでビデオも再開。 I「はいっ、まずN西君。ここに来ていくら使いましたか?」 N「かなり使いましたぁ〜」 Pさん笑っている。 N「あなた、お土産ばっかりですわぁ」 I「Pさん、今どうですか」 P「今、食べるから、気持ちいいですねェ」 I川君と僕、ウケる。 I「ペルシャさん、どうですか。(笑)」 ペ「僕は何も買ってないのですが、ちょっと、今何が出てくるのか、すごい楽しみです。(笑)」 そうなのだ。キノコのおつまみ以外、何も買ってないのだ。僕の目的の物にはまだ出会っていない。もう食べるしか楽しみが無いのだ。 N「自分の物も買えないかもしれませんね」 I「(笑)使い過ぎや、お前」 ペ「…ていうか、もう両手いっぱいで持って帰れないな」 I「(笑)あれ、あのキムチの瓶(かめ)は買わんが?」 N「買わん」 ペ「えーっ」 家族に「キムチの瓶を買ってきて」と言われたと、あれだけ言っていたくせに。Pさんも笑ってる。 N「もう、もう全部お土産買いましたし。もう買いませんよ、他の物。後は自分の物だけです」 ペ「あの、でっかいカバン買って、もっと詰めて…」 この町の店先で見た大きなカバンのことである。I川君、吹き出す。 ペ「あっ、宅配で送ってもらえ、日本まで。着払いで。(笑)」 N「いくらかかるんスか?」 ペ「わかんない」 I「Pさん、この後、あの〜親父の〜土産買って、その後どこに行くがですか?」 P「それから〜買って、また玩具の、なんとかの国(意味不明)だから、あそこ。…軽くなったね〜財布。(笑)」 N「I川、いくら使った?」 I「え!?今〜10万Wか」 N「いや、円で」 I「え!?円で?」 聞き返すI川君。当然である。1/10にすれば済むことである。ところがN西君の質問は「全部で」という意味だったらしく、付き合いの長いI川君は瞬時にN西君の真意を悟る。 I「円で4万ぐらいかな?」 N「あっ、一緒やん。一緒、一緒。…良かった、安心できた」 笑うI川君。自分だけたくさん使ったのではないことが判り、安心した様子。だが、これでなぜ安心になるのかは僕には判らないぞ。自分の持ち金次第じゃないのか。(笑) N「でも俺のが、でかいよな」 I「たぶんな。俺も、スポーンがでかいから」 ペ「俺、なーんにも買ってないから、めちゃめちゃ金もっとるよ」 目的のものが買えて満足げな2人を見てうらやましく、ちょっとふて腐れ気味になる。 N「それだったら、ペルシャさんから借りれば」追い討ちかいっ!(笑) ペ「俺買ったんは、革ジャンと…ネクタイと…傘だけや。傘は600円だったよな」 I「えっ、ちょっと待てよ。N西、お前革ジャン買っとっから、俺より遥かに使っとあんねあん(使っているんじゃないの)?」予想外のN西君の使いっぷりに驚きのI川君。 N「うん、革ジャン、抜いたら6万。あっ、革ジャン入れたら6万」 ペ「俺、5万換金して〜まだ結構のこっとるもんなぁ。20万W以上持っとるから」 I「じゃ、ご飯が来るまで一回切りま〜す」撮影中断。
N「でも、辛いでーす」 | ||||||
模型専門店 | ||||||
タクシーでは、どう移動したのかほとんど覚えていない。金浦空港からホテルに来る時に通ったトンネルと同じ所を通ったようなので、明洞と空港の間のどこかであろう。バッテリーが心もとなくなってきたので、I川君はビデオでの撮影を控えるようになってきた。30分くらい走って到着。この周りは店がたくさんあってごみごみとしていても、さほど都会という感じではなく、昔の日本の風景を感じさせる。大通りから少し入ったところにその目的地はあった。Pさんの話し振りから「問屋さん」を想像していたのだが、そのような感じではなく、昔近所にあった模型屋さんと同じようなたたずまいである。だが、模型の専門店に初めてめぐり合ったのだ。前回の悔いを晴らすことが出来た。すごい!感動する。 そんなに店は大きくないが、完成品(ほとんどが戦車、飛行機)がたくさん並んでおり、日本のプラモデルも売っていた。初めてガレージ・キットのコピー品も見つけた。以前にある雑誌のライターが、ガレージ・キットのコピー品が出まわって困る、と言う記事を読んだことがある。この記事では台湾や香港が挙げられていたが韓国にもあったのだ。でもひょっとすると生産地は韓国ではなく、コピーした国からの輸入なのかもしれない。と言うのも新しい番組の(今、日本で発売している)物があまり無く、一昔前の作品のばかりだったからだ。そう、丁度「うる星やつら」とか。その価格を調べると海洋堂のEVA(エヴァンゲリオン)弐号機が、30,000Wだ。また、売ってはいなかったが、パッケージの裏にラインナップとして、ボークスの14,800円のK.O.G.ラキシスやクラブMの1/72、YF-19(マクロス・プラス)があった。「また来るので注文しておいて下さい」と言っておけば良かった。(いつ取りに来るか判らないのに。迷惑な話である。)それに反して、プラモデルのコピー品が少ないので驚いた。日本のメーカーの物は同じか、またはやや高く売っていた。試しに売っていたMG量産型ザクの値段を聞くと、2,800円くらいだった。この商品は日本では2,500円なので、韓国だからと言ってここの物価にあわせた価格で売っているわけではないことが判った。 僕は一通り棚のプラモデルやガレージ・キットを見たのだが、それほど欲しいものが無かった。面白いのは、前回の韓国旅行で「同じガンダムのシリーズがいろんなメーカーから出ている」のが、ガレージ・キットでも同じ現象が起こっていたことである。何か共通する訳があるのだろうか。余裕が出てきたので外からも見えた数々の完成品を見る。完成見本はレベルが高い。Pさんによると、この店の人も手によるものとか。男の人で若い。20代後半くらいか。日本に50回以上来ていたらしいので、個人的に友達になりたいくらいだ。この店はこの人1人で経営している様である。造りかけだが、フルスクラッチのタイガーT戦車が置いてあった。また1/24のエアフィックス「ハリアー」の改造と思われるが、トゥルー・ライズの作品もあった。このハリアーのキットは初期に出たひどいキットで、映画に出ていたような「ハリアーU」にするためにはかなりの技術が必要なはずである。ところが筋彫りやディティールも直されていて素人目には初めから良質なキットだと思えるほど。1/24とはいえ、コクピットに座っている「シュワルツネガー」もそっくりである。僕とI川君、ただ感心してずっと作品に見入る。この店にはショーケースと言うものがほとんど無く、触ろうと思えば触れる状態である。昔、国語の教科書に出ていた「触りたがる日本人(正式な題名を忘れました。)」と言う話を思い出した。 その本によると、日本人はことさら触りたがる様だ。海外の博物館や美術館ではケースや柵を設けていないところが多い。ところが日本では触ってしまうのでそのような防衛措置をとらざるをえないらしく、また海外でも日本人がケースや柵がないからと触ってしまって、困ってしまう、と言うのだ。僕は触っていいか聞くまでは絶対にその人の作品やコレクションには勝手に触れないことにしている。友達の家に行ってもそうだ。と言うのも、自分が大切にしているものを勝手に触られるのが嫌だからだ。例えば僕の好きな超合金。合金の大部分は亜鉛ダイキャスト製で、低温・水分・油分に弱い。だから長持ちさせるためには、素手で触った後は拭かなくてはいけない。そしてプラモデル。安易に触って壊してしまった時、全く同じ状態に戻せるのか?またその人が作っていた時の苦労は?それを考えると特に他人の作品は、怖くて触れないのだ。 N西君がまだ商品選びで迷っていたので、僕も商品観察に戻る。バーリンデン関係のものが多く、日本の模型誌もあった。今思えば、韓国の模型誌も1冊買っておけばよかった。次に来るとき本の広告を利用して、他の模型店を捜せたかもしれなかったからだ。ここでは日本でレジン・キャストの商品が、ソフトビニールにコピーされているものも発見だった。レジン・キャスト製の物はやや高め(日本の約1/2。ソフビは約1/10〜1/20でソフビが安すぎる!のだ。)である。N西君、異常に買う。僕とI川君は少し(1個2個程度)しか買わなかった。店員さん、喜んでポスターをくれる。Pさんを見ると、待ちくたびれて居眠りしていた。店の名刺をもらわなかったのは失敗だった。そして、写真も撮っておくべきだった!ここで探していた、レベルの1/72コルベット(メーカー名の記憶違いです。正しくはマッチボックスの1/72フラワー級護衛艦、コルベットです。笑)を発見するも、販売はしていなかった。作りかけでショーケースにひっそりと飾ってあったのだ。僕は初めて買ったホビージャパン(1982年7月号)で、プラモ艦をRCに!と言う記事を見て以来、いつか同じ事をしてやるぞ、と思っていたのだ。1度、大学の頃に行き付けの模型屋さんで見かけて「お金がたまったら買う」と思っている内に無くなってしまった、と言う苦い経験があった。当時、8,000円(これも大きな勘違いで、定価は32,000円でした。でも、その模型屋さんでは、この位で売ってくれると言っていたような…。笑)は大金だったのだ。この商品とは縁がないのか。目の前にやっとめぐり合ったのに、残念だ。だが、それと同時に他の店に残っている可能性が韓国にはまだあるに違いない、とも思う。 次に歩いてPさんの良く行くという、スーパーへ。ここは古い建物で半地下の店である。やはり昔近所にあったスーパーを思い出す。I川君のお父さんにもらったお金(実質、我々3人が出したのだが)で、海苔とキムチを買ってくれる。N西君は辛いのに懲りたのか、キムチをいやがり、海苔だけ買ってもらう。僕は明太子のキムチにしたが、白菜のも買っておけば良かった。日本に帰ってきたら無性に食べたくなった。 いったん、荷物を置きにホテルへタクシーで向かう。ここのタクシーに乗って気付いたのだが、Uターンがすごい。「どこまで行くんやーっ」てな感じで、交差点をいくつも越えないと曲がらないのだ。初めはUターン禁止の標識があるせいかな?と思っていたのだが、どうやらそうではなく「やり易い場所」まで走っているようなのだ。料金がもったいなく感じるが、韓国の交通量では回り道より早いかもしれない。納得。そしてホテルから、僕とN西君の強い希望で「S」店とロッテ百貨店に向かう。近いので歩いて行った。地上からロッテに行く道を初めて知る。 | ||||||
強い希望 | ||||||
「S」店の近くは市が盛んで、I川君はその屋台で売っていた「虫(フライド蚕?)」を食べたいというが、断る。あんな不気味な物は絶対食べられない。僕はその近くの鯛焼き(N西君曰く、「あれ、金魚焼きですよ」)が食べたかった。靴屋にも興味がいった。 「S」店に入ったとたん、I川君とN西君は「ここ、ユニー(地元にある、老舗のスーパー。)の匂いがする」と言っていた。ううむ、確かに。はたして!地下にその模型店はあった。ガレージキットの量・質ともに前の店以上だった。狙っていた1/350タイタニックがあったので確保した後、それは目に入ったのである。 | ||||||
そのとき!どうするの? | ||||||
ホテルに戻り、エレベーター前。ボタンを押して、降りてくるのを待っている。 I「エレベーター。邪魔だな〜、君の荷物なぁ。(笑)」 と、N西君を撮影。 ペ「俺達が(エレベーターに)乗っただけで、もう(内部が)パンパンだ、これ、ちょっと」 N「あっ、持ちますよ、後」 荷物をずっと持ってくれていたPさんを気遣う、N西君。 P「いーいーいー、大丈夫」 I「Pさん、優しいです。…さすがN西の奥さん。(笑)」 エレベーターが到着する。ホテルマンがエレベーターのドアを押さえている。さっ、この隙に乗り込むのだ。 N「I川、これ、乗れんな」 I「乗れるやろ」 ペ「乗れる、乗れる」 別のお客さん(日本人)が、「入れるの?」と聞きながら一緒に乗ろうとする。さすがに無理だろ、と思っていたらホテルマンが一言、「大丈夫です」と言ったためにすし詰め状態に。我々だけで丁度だったはずが、2名も。
I「どーしよ?」
休憩がてら荷物の整理をした。箱をつぶしたり、中身を1つにしたりしながら荷物を減らしていく。N西君は、箱を捨てるか残すかで迷い、Pさんはそれを見るに見かねて手伝って荷造りした。僕の整理をPさんは「さすが先輩は旅行慣れしてるネ。アナタだめネ」と誉めてくれた。(アナタとは、N西君のことだ。) | ||||||
満足と罠 | ||||||
夕食はカルビ。銀タクシーで出かける。着いたところは見たことも無い場所だった。すっかり日も沈み、真っ暗でどこを走ってきたのかも判らない。Pさんが先に店のほうに歩き出し、僕はタクシー料金の支払い。その間に、またN西君は「チップ」のことでI川君と話していたそうだ。ここはビデオに残っている。 I「はいっ、焼肉屋さんにィ着きましたぁ〜」 N「I川ちゃん、いくら盗られたと思う?2,300Wかかった。いくら、盗っていかれる?」 I川君が撮影していると、後ろからN西君が車から降りるなり、この質問。「盗る」とは人聞きの悪い。 I「えっ!?」 N「いくら盗って行かれると思う?チップに」 I「いくら盗ってかれたん?」 N「判らん。2,300かかったん。今、いくらになるかな?」 I「いくらだしたん?」 N「5,000」 こんな会話をしている中、支払いを追えて僕はタクシーから出る。 I「ペルシャさん、いくら返って来た?」 ペ「ちゃんと返って来た」 IN「おおーっう」ハモる。もういいじゃん。 I「偉い、タクシーの鏡だ」運転手の鏡、である。 N「ああいう人に、チップあげていきたいね」 I「うん」 ペ「どこ入ってった?」 すっかりPさんを見失ってしまった。急いで店内へ。この店はテーブルと、座敷(オンドル)が用意されていて、更に厨房が寿司屋の様に良く見えて、その場で肉をさばいていた。この店のお客さんも韓国の人しかいない。話し声が全く理解できない。2つテーブルが並ぶところに陣取る。すぐ後ろには、韓国のサラリーマン風の3人が食事をしている。 ペ「三脚でここに(ビデオカメラを)固定して…。(笑)」 I「食べ終えたところで」カルビを焼いた石が空になったので、撮影再開。
P「でも、荷造りすることも、やっぱり、いっぱい旅行したことがあると、頭使うね。ちゃんと」 しばらくして最後にと、余ったユッケとご飯を使って石焼ビビンバを作ってもらった。生肉が苦手の僕には嬉しい配慮。野菜が少なかったので、Pさんが何を入れて欲しいか聞いてきたので「玉ねぎ」を希望。追加注文の時に判ったのだが、玉ねぎは昔の日本統治の名残で、韓国でも同じ言葉だったのである。Pさんにそのことを聞いて、前の旅行と同じく心が痛んだ。程よく焼けたところを食べ始めるが、ここに至るまでに結構お腹が充実していたので、食べきれない。途中からお弁当にしてもらうことになる。 Pさんが昨日の酒宴時にも話題になった、ホテルの料金の話を始める。VIPカードを持っているので安くなることや、3人部屋で僕達の料金は高いとか、昨日話した内容とほとんど同じである。Pさんが、それでも3人一緒だったから寂しくなかったでしょう、と言うとN西君が。 | ||||||
豹変 | ||||||
I「はいっ、ソウルタワー着きました」駐車場に到着したのだ。開放感。ところが、ウインウインと、けたたましいサイレンのような音が鳴り出す。 I「ペルシャっさんっ(困ったような口調)…はいっ、3、2、1…」小声で僕に「キュー」出しをする。 帰るとき、初めて夜景を見た場所を勘違いした事に気付いた。もう堪能している時間はない。I川君は展望室で撮影中に、ビデオカメラのバッテリーが切れたと言っていた。もう、ここからビデオの映像は無い。 ソウルタワーの職員が、Pさんの焼酎を取り上げた。Pさんは「焼酎、なくなったよ!」と、自然に紛失したような言い方だったので、もう前後不覚になっていたらしい。本当のところ、取り上げられたことは後でN西君から聞いたのだ。I川君も「俺、エレベーターの人(運行を管理している職員)に、目で助けを求めてたもん」と言っていた。Pさん、「オシッコ行きたいヨ!」と叫ぶ。あの駐車場に向かう坂道のところにトイレがあるので、そこですれば?と提案してみるも、あんなところでは出来ないと言い出す。困ったなぁ。 ここで僕にとって今回の旅で1番の事件が起きてしまった。(ご想像にお任せします。) 車内で先ほど買ったクッキーを食べてみる。韓国のバター製品は僕に合わず(前回食べたケーキと同じ)、今回のピーナツバター・クッキーも食べるごとに胃がもたれて気持ち悪くなった。 |