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行く手を見上げれば、ガスが流れて頂上が見える。
やはりこの時間、頂上には誰もいないようだ。もしかしたら、隣の乙妻山へ行っている人がいるかもしれないが、
とにかく今は頂上を一人占めできそうである。
最後の力を振り絞って、頂上へと向かう。 |
そして、13時48分、
高妻山の頂上に到着。
頂上にある大岩の上で、大休止とする。
周囲はガスに覆われ、視界が全く得られないが、時折ガスが消え、周辺の山や谷が見えることがあった。
しかし、乙妻山や雨飾山、
妙高山、
火打山などの姿を見ることは叶わなかった。
これも致し方ないところである。
汗でビショ濡れのTシャツを着替え、頂上でノンビリする。誰もいない頂上は良いものだが、ガスで周囲が全く見えなくなると、少々薄気味悪くなる。 |  |
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時折ガスが晴れて、降り注ぐ日差しと周囲に僅かに見える景色を楽しみながら 20分ほど休憩。
これ以上ガスが晴れることはないようなので、下山を開始する。
先に下山していった人たちのうち何人かに追いつければよいのだが・・・。 |
少し進んで、これから下る (これまで登ってきた) 尾根を見下ろす。
道程は長い。一不動の避難小屋に着いても、さらに戸隠牧場までの下りが待っている。
少々ウンザリという気分が漂う。 |  |
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下山するにつれて時折日差しが差すようになってきた。登りの時とはエライ違いである。
右手を見れば、午前中に登った八方睨と戸隠山が見える。あの尾根をこちらまで辿ってきたことを考えると、
我ながら良くやったと思う。
前回苦しんだ小無間山が身体を慣れさせてくれたのであろう。
それにしても、下りになった途端、先ほど打ち付けた胸が痛み出した。もしかしたら肋骨が折れているかもしれない (実際にヒビが入っていた)。 |