小無間山( 小無間山:2,150m ) 2008.07.12 登山



【PHOTO & 記録 小無間山 1】

7月11日現在、梅雨明けにはもう少し時間がかかると言われているものの、 翌日の 12日土曜日は晴れそうだということで、1ヶ月ぶりに山に行くことにした。
先週の 7月5日の土曜日も狙い目だったのだが、生憎 ? 大分県への出張が入ってしまい土日はつぶれてしまったので、 このチャンスは絶対逃したくないところである。
ただ、上述のように 5、6日の土日を出張で休んでおらず、また 6日の週は何だかんだで寝不足状態が続いたので、体力が少々気がかりである。
狙う山は、戸隠山。YAHOO 天気予報では、戸隠山のある地域に日中晴れマークがついている。
ところがである、念のために他の天気予報のサイトをいくつか覗いてみると、戸隠地域は日中曇りマークとなっているではないか !
アレッと思って色々調べてみると、YAHOO の天気予報発表時間は 17:00 になっているのに対し、 他の天気予報はもっと遅い時間の予報になっている。 ここは一発賭に出て、戸隠山に向かうことも考えたのだが、 かなり遠い地であり、行ってみて駄目だったでは泣くに泣けない。
そこで残念だが戸隠山は断念することとし、どの天気予報も晴れマークがついている東海地方の山に登ることに方針変更したのであった。

しかし、東海地方の山で日帰り可能な 2,000m以上の山 (夏場はこれが私の基準) というのはなかなか思い浮かばない。
暫し何冊かのガイドブックをひっくり返し、ようやく候補に挙がってきたのが小無間山、大無間山であった。 ただ、この山は高さ的には問題ないものの、横浜からの日帰り登山が可能かというところが問題である。
そこでネットを調べてみると、井川湖の北にある田代から 1日でピストン登山した記録が結構アップされているではないか。 これで距離的には日帰り登山が可能と分かったが、実はこれらの登山は皆 前日に田代近辺に泊まっているのである。 横浜からでは少々無理という気がしたが、とにかく山に行きたいという気持ちが勝ち、トライしてみることにしたのであった。

しかし、やはり疲れが溜まっていたのであろう、予定した時間に起床できず、 自宅を出発したのが 4時過ぎ。
加えて、念のためにその日の朝ネットで道路情報を確認したところ、井川ダムと井川駅の間が通行止めとのこと。 富士見峠経由で向かおうと思っていた出鼻をくじかれたのであった。
仕方がないので、東名高速道清水IC (あるいは 静岡IC) から国道362号線に入って大井川鉄道千頭駅へと進み、 そこから井川へと向かうことにしたのであった。
この362号線も途中から非常に細い山道となって心細さを覚えたものの、やがて太い立派な道路に変わって、無事千頭駅に到着できたのであったが、 そこから道が分からなくなってしまったのである。
一応カーナビで確認したのだが、井川へ行く道を示してくれない。千頭駅の周りをウロウロすること 1時間、 途中、寸又峡温泉へも向かってしまったりと時間ロスし、ようやく川根大橋のたもとにあった地図を見て、接阻峡温泉経由にて井川まで行くことができることが分かったのであった。 もっとネットでよく調べておくべきだったと猛省した次第である。
しかも、悪いことは重なるもので、千頭駅と奥泉駅を結ぶ県道川根寸又峡線は途中で道に大きな岩が崩れ落ちていて、 交通規制が始まっており、何だかんだで田代に着いたのは 8時を回っていたのであった。これでは大無間山往復はとても無理であろう。
とは言え、折角ここまで来たのだから手前の小無間山まででも良いから行くかということで、8時10分に田代を出発したのであった。


トイレも付いている駐車場に車を駐め、8時10分に出発。
日は高く登ってしまっており、かなり暑い。

写真は、駐車場横にあった周辺案内図。
そう言えば、この先にある田代温泉は、 赤石岳悪沢岳縦走後、 椹島からのバスを降り、静岡駅までのバス待ち時間を利用して入浴し汗を流したのを思い出した。

駐車場から 5分ほど歩くと、 諏訪神社の鳥居が現れた。
鳥居手前には、冷たく美味しい水が流れる水場があり、喉を潤す。
鳥居を潜って杉の樹林の中を進む。神社らしき建物が右下に見えたが、時間が押しているので立ち寄らずに先に進む。
6分ほど杉林を登っていくと、林道にぶつかり、 林道脇から大・小無間山の登山道が始まっていた。

暫くは杉の樹林を進む。
すぐに、登山届を提出する場所が出てきた。あまり人が入らない山であることを思って、登山届に記入する。
登山届所から左に曲がって、さらに杉林を進むこととなる。杉はかなり枝打ちがされていたが、 これは登山道整備のためで、木を伐採して商売するためでは無いようである。

殺風景な杉林の中の登りが結構続くが、 やがて自然林が見え始める。ただ、自然林も長続きはせず、再び杉の植林帯に入るといった状況が続く。
時間がなく焦り気味なのに、一汗かいても身体の方は重い。考えたら、1ヶ月ぶりの登山であるし、 しかも前週は土日も出張、週日も寝不足という状態であったから致し方ないところである。この時点で、 完全に大無間山はあきらめることにした。
途中、駐車場にいた若い人が軽装で私を抜いていった。あのくらいの軽装でなら、何とかなるかもしれないと思ったものの、 本日のコンディションでは大無間山は無理であろう。

展望のない、樹林の中の登りが続く。途中、平らな道が現れるとホッとするが、そのような道は長く続かず、すぐに急な登りが現れる。 ずっと登りずくめという状況である。
途中に好展望があれば、少々気分も変わるところであるが、それもない。黙々と登り続けるのみである。
そんな中、写真のような青空が目の先に広がった。少しであるが、心が弾む。



小無間山登山データ

上記登山のデータ登山日:2008.07.12 天候:晴単独行日帰り
登山路:田代−諏訪神社−小無間小屋−小無間山−小無間小屋−諏訪神社−田代
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−清水IC−(静清バイパス)−羽鳥IC−(362号線)−千頭−接阻峡温泉−井川−田代 (車にて)
交通復路:田代−井川大橋−富士見峠−腰越−玉機橋−千代田上土IC−(静清バイパス)−清水IC−(東名高速道)−横浜IC−瀬谷 (車にて)

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