コルの先ほどとは反対側もかなり崩壊している。 こちらはどちらかというと岩場の崩壊地という感じである。やはり慎重に進む。
P1を登り返し振り返れば、 小無間山の姿が見えた。 一見大したこともないように見えるが、疲れた身体には長くキツイ登りであった。 もう頂上かと思うと先にまだ高みがあるという感じで、本当に苦しかった。 こういう山は、もう少し体調を整えて登る必要がある。
登山道のところどころでギョリンソウ (銀竜草・魚鱗草) を見かけた。 何とギンリョウソウモドキというのもあるらしいのだが、これは恐らくギョリンソウであろう。 全体の姿が竜に似ていて、白銀色をしているところから、銀竜草 (ギンリュウソウ) とも呼ばれ、 そして、白っぽい姿から幽霊が連想される上に、キノコにも見えるところから、ユレイタケとも呼ばれているらしい。 薄暗い林の中に見せるその白い姿はなかなか魅力的である。
一寸白トビしているが、 ギョリンソウをもう一枚。
長く辛い P1から P3のアップダウンを越えて、ようやく 1,796mの三角点に戻ってきた。時刻は 14時46分。 しかし、道程はまだまだ長い。
それにしても、小無間山からこの 1,796mの三角点までのアップダウンは厳しいものがある。 決して危険ではないが、鋸歯と呼ばれるだけあって、本当に疲れる。 帰りはある程度 成り行きが分かっているだけに、まだ耐えることができたが、行きの場合は先がなかなか読めず、本当に苦労させられた。