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戸隠山へは、奥社手前にある社務所の下を進む。
そこにはテントが張られており、指導員がいて登山届けを出すようにとの指導を受けた。
日中、このテントで休みながら指導をしているのであろう、それだけ危険な山ということか・・・。
樹林の中の急登が続く。やがて尾根に出ると岩場が現れ始め、最初の鎖場に到着。
ここは鎖に頼らず難なく通過。
木々の間から戸隠山の岩壁が見える。残念ながら上部はガスで良く見えない。 |
やがて、岸壁の基部が抉られたようになっていて、
一寸した窟になっている五十間長屋に着いた。
右手の方にも長屋 ? らしきものが続いていたが、ここは左に曲がって、岸壁を回り込む形に進む。 |  |
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五十間長屋を右手に見ながら岸壁を左に回り込むと、ガスの先にほんの少しだが青空が垣間見えた。
もしかしたらこのままガスがサーッと引き、青空が広がるかもしれないとの期待が出てくる。
五十間長屋からほんの3分ほどで、今度は百間長屋に着いた。
ここも岩がオーバーハング状になっていて、雨宿りなどにはもってこいといったところである。そして、その名の通り、
先の五十間長屋より長い軒先 ? が続く。
また、軒下には石仏などが置かれていたが、あまり古くないものばかりであった。 |
頭上から落石がなかろうかと少々心配しながら百間長屋を通り過ぎると、
今度は左の尾根に向かうことになる。
高度を稼いで振り返ると、百間長屋とその上にそそり立つ岸壁が良く見えた。やはり落石があってもおかしくないシチュエーションである。
やがて、右の岸壁の中腹に何やら木の小屋のようなものが見えてきた。
そこまで鎖で登れるようだが、ここはパス。修行の場としては、なかなか面白い場所である。 |  |
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小さな祠がある窟 (西窟) を右に見ると、道は岩で行き止まりとなり、目の前に鎖場が現れた。
いよいよこれから鎖場が続くはずである。難所と言われる蟻の戸渡への期待と不安が頭に過ぎる。
しかし、実のところ、鎖場は連続しているものの、その通過は存外楽であった。
剱岳や
武尊山、
表妙義の鎖場に比べれば、
これくらいのレベルは大したことはない。あの文字通り肝が縮むというような思いはしないで済んだのであった。 |