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花立に登り着くと、目の前に
塔ノ岳の姿が見えるようになる。
左手を見れば、
富士山、
南アルプスが見えているものの、この頃には 富士山はほぼ雲に飲み込まれてしまっており、
その右に見える
赤石岳、
悪沢岳
(荒川東岳) は少し霞み気味である。
一方、
檜洞丸、
蛭ヶ岳などの
丹沢の山々は、
山肌が雪で白くなっているのに加え、そこに生える木々の焦げ茶色が輪郭を作り出していて、前回よりもかなり目立つようになっている。 |
花立を過ぎると足下は完全に雪になるが、
凍っている訳ではないので安心して進んで行くことができる。
ヤセ尾根を過ぎ、金冷しを 10時30分に通過。
雪の量は格段に増えてくるが、道の方はしっかりと踏み固められている。
しかし、ただでさえ狭い階段は、雪でさらに狭くなっており、人と擦れ違う場合は少し苦労する。
その長い階段を登り切って、
塔ノ岳頂上には 10時48分に到着。
頂上はほぼ全面雪で覆われており、人の足跡がない場所では膝下ぐらいまでの積雪量である。
前回と同じベンチまでプチラッセルして進み、暫し休憩する。 |
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塔ノ岳頂上から見る周囲の眺めは、
前回に比べてやや劣る感じである。
富士山は最早
完全に雲に飲み込まれており、その右側の南アルプスにも雲が絡んでいる部分が多い。
聖岳は雲の中であり、
赤石岳、
悪沢岳は
その姿をしっかり見ることができるものの、
塩見岳、
農鳥岳は雲に隠れ気味である。
間ノ岳、
北岳、
仙丈ヶ岳には雲が少し絡んでおり、
鳳凰三山は雲で頂上付近が見えない。
しかし、その右の
甲斐駒ヶ岳は
前回よりも白くなった姿が良く見えている。
写真は、
檜洞丸
(右端) 左斜面後方に見える
南アルプスの山々。
写真左端が 北岳で、その右に 仙丈ヶ岳、
鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳と続く。
またその手前には
御坂黒岳、
三ツ峠山が見えている。 |
また、
檜洞丸の右に続く 臼ヶ岳、
蛭ヶ岳、
棚沢ノ頭、不動ノ峰、そしてこれから目差す丹沢山といった
丹沢の山々については、
臼ヶ岳の後方に見える
大室山も含めて、
ハッキリと見ることができる。
丹沢主稜の後方にある
奥秩父の山々もよく見えており、その左後方の
八ヶ岳も
前回よりは山の形が分かる状況である。
写真は、蛭ヶ岳左斜面後方に見える奥秩父の山々。
大菩薩嶺などが見えている。 |
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10時59分、丹沢山に向けて出発、尊仏山荘の横を下る。
すぐに前回 登山道を外れて
尊仏岩跡へと向かった場所を通過するが、
その斜面は雪に覆われており、その上に足跡は皆無である。
さすがにこの積雪期に 尊仏岩跡へと向かう人はいないようで、第一、途中の急斜面が危険である。
雪の斜面をドンドン下っていく。
正面にはこれから登る丹沢山とそこまでの間に連なる日高 (ひったか) などの高みが見えてくるが、
丹沢山はかなり遠くに見え、またそこまでのアップダウンがキツそうである。
写真 中央左寄りの山が丹沢山。右の高みは
竜ヶ馬場 (りゅうがばんば) で、その手前が日高。 |
道の方は一旦平らになって、スノーシューがあれば楽しそうな雪原となる。
写真のように雪の上にはしっかり道がつけられており、気持ちよく進んで行くことが出来る。 |
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