塔ノ岳、丹沢山 ( 丹沢山:1,567.0m ) 2016.1.22 登山



【PHOTO & 記録 塔ノ岳、丹沢山 3】

花立に登り着くと、目の前に 塔ノ岳の姿が見えるようになる。
左手を見れば、 富士山、 南アルプスが見えているものの、この頃には 富士山はほぼ雲に飲み込まれてしまっており、 その右に見える 赤石岳悪沢岳 (荒川東岳) は少し霞み気味である。

一方、 檜洞丸蛭ヶ岳などの 丹沢の山々は、 山肌が雪で白くなっているのに加え、そこに生える木々の焦げ茶色が輪郭を作り出していて、前回よりもかなり目立つようになっている。

花立を過ぎると足下は完全に雪になるが、 凍っている訳ではないので安心して進んで行くことができる。

ヤセ尾根を過ぎ、金冷しを 10時30分に通過。
雪の量は格段に増えてくるが、道の方はしっかりと踏み固められている。
しかし、ただでさえ狭い階段は、雪でさらに狭くなっており、人と擦れ違う場合は少し苦労する。

その長い階段を登り切って、 塔ノ岳頂上には 10時48分に到着。
頂上はほぼ全面雪で覆われており、人の足跡がない場所では膝下ぐらいまでの積雪量である。
前回と同じベンチまでプチラッセルして進み、暫し休憩する。

塔ノ岳頂上から見る周囲の眺めは、 前回に比べてやや劣る感じである。
富士山は最早 完全に雲に飲み込まれており、その右側の南アルプスにも雲が絡んでいる部分が多い。
聖岳は雲の中であり、 赤石岳悪沢岳は その姿をしっかり見ることができるものの、 塩見岳農鳥岳は雲に隠れ気味である。
間ノ岳北岳仙丈ヶ岳には雲が少し絡んでおり、 鳳凰三山は雲で頂上付近が見えない。
しかし、その右の 甲斐駒ヶ岳は 前回よりも白くなった姿が良く見えている。

写真は、 檜洞丸 (右端) 左斜面後方に見える 南アルプスの山々。
写真左端が 北岳で、その右に 仙丈ヶ岳鳳凰三山甲斐駒ヶ岳と続く。
またその手前には 御坂黒岳三ツ峠山が見えている。

また、 檜洞丸の右に続く 臼ヶ岳、 蛭ヶ岳、 棚沢ノ頭、不動ノ峰、そしてこれから目差す丹沢山といった 丹沢の山々については、 臼ヶ岳の後方に見える 大室山も含めて、 ハッキリと見ることができる。

丹沢主稜の後方にある 奥秩父の山々もよく見えており、その左後方の 八ヶ岳も 前回よりは山の形が分かる状況である。

写真は、蛭ヶ岳左斜面後方に見える奥秩父の山々。
大菩薩嶺などが見えている。

10時59分、丹沢山に向けて出発、尊仏山荘の横を下る。
すぐに前回 登山道を外れて 尊仏岩跡へと向かった場所を通過するが、 その斜面は雪に覆われており、その上に足跡は皆無である。
さすがにこの積雪期に 尊仏岩跡へと向かう人はいないようで、第一、途中の急斜面が危険である。

雪の斜面をドンドン下っていく。
正面にはこれから登る丹沢山とそこまでの間に連なる日高 (ひったか) などの高みが見えてくるが、 丹沢山はかなり遠くに見え、またそこまでのアップダウンがキツそうである。

写真 中央左寄りの山が丹沢山。右の高みは 竜ヶ馬場 (りゅうがばんば) で、その手前が日高。

道の方は一旦平らになって、スノーシューがあれば楽しそうな雪原となる。
写真のように雪の上にはしっかり道がつけられており、気持ちよく進んで行くことが出来る。



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