その後 少し平らな道を進んだ後、 思いの外ピラミダルな 塔ノ岳を見ながら最低鞍部へと下る。 こちらから見下ろす最低鞍部は、鞍部から登っている部分がナイフリッジのように見え、
なかなかスリリングである。 | |
そして、往路で懸念していた、
塔ノ岳に向けてのキツい登りが始まる。 こちら側 (北〜北西) は、 塔ノ岳方面 (南側) に比べて青空が広がっており、眺めていると清々しい気分にさせてくれる。 |
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キツい斜面を何とか登りきり、 塔ノ岳頂上には 13時32分に戻り着く。 先程のベンチが空いていたので、そこに腰掛け下山ルートを検討する。 表尾根経由にて烏尾山あるいは三ノ塔から大倉に下るか、 あるいは前回と同じく鍋割山へと向かい、途中の小丸尾根を下るか ということで検討し、 結局、所要時間を考慮して小丸尾根を下ることにする。 13時43分、塔ノ岳を後にして金冷しへと下る。 | |
さすがにこの時間ともなると 登ってくる人は少なくなっているので、 狭い階段も 1、2回立ち止まっただけで下り切り、金冷しには 13時54分に到着。まっすぐ進んで鍋割山方面へと向かう。 この頃になると、太陽は雲に隠れてしまい、何となく山全体がやや暗く感じられ、 少し気分が沈む。 雪の上に道は明瞭につけられているが、 それでも大丸への登り斜面にて雪が少々乱れた所があったので、こちらは大倉 − 塔ノ岳間ほどは歩かれていないようだ (写真は 大丸頂上付近)。 大丸を 14時5分に通過し、小丸尾根分岐には 14時15分に到着する。 |
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ここからは道を左にとり、初めてとなる小丸尾根を下る。 道はやや急斜面であるが明瞭。 | |
暫く下っていくと、ありがたいことに太陽が雲間から再び顔を出し、
周囲を明るく照らすようになる。 途中、下から登って来た若者に
『 軽アイゼンが落ちていなかったか 』 と問われる。 |