塔ノ岳、丹沢山 ( 丹沢山:1,567.0m ) 2016.1.22 登山



【PHOTO & 記録 塔ノ岳、丹沢山 6】

その後 少し平らな道を進んだ後、 思いの外ピラミダルな 塔ノ岳を見ながら最低鞍部へと下る。

こちらから見下ろす最低鞍部は、鞍部から登っている部分がナイフリッジのように見え、 なかなかスリリングである。
しかし、実際 通ってみると、それ程怖さは感じない。

そして、往路で懸念していた、 塔ノ岳に向けてのキツい登りが始まる。
高度を上げて振り返れば、竜ヶ馬場、丹沢山 (写真 中央右側の高み)、 不動ノ峰 (写真 中央左側の高み)、棚沢ノ頭、 蛭ヶ岳が見えるが、 やはり不動ノ峰が存在感を示している。

こちら側 (北〜北西) は、 塔ノ岳方面 (南側) に比べて青空が広がっており、眺めていると清々しい気分にさせてくれる。

キツい斜面を何とか登りきり、 塔ノ岳頂上には 13時32分に戻り着く。

先程のベンチが空いていたので、そこに腰掛け下山ルートを検討する。
往路を戻るのでは面白味がないので除外するつもりでいたのだが、思案中に突然湧いてきたガスで周囲が見えなくなるということがあり、 不慣れな道を下ることに迷いが生じる。
しかし、ガスはすぐに抜けたため、やはり往路とは違う道を下ることにする。

表尾根経由にて烏尾山あるいは三ノ塔から大倉に下るか、 あるいは前回と同じく鍋割山へと向かい、途中の小丸尾根を下るか ということで検討し、 結局、所要時間を考慮して小丸尾根を下ることにする。

13時43分、塔ノ岳を後にして金冷しへと下る。

さすがにこの時間ともなると 登ってくる人は少なくなっているので、 狭い階段も 1、2回立ち止まっただけで下り切り、金冷しには 13時54分に到着。まっすぐ進んで鍋割山方面へと向かう。

この頃になると、太陽は雲に隠れてしまい、何となく山全体がやや暗く感じられ、 少し気分が沈む。

雪の上に道は明瞭につけられているが、 それでも大丸への登り斜面にて雪が少々乱れた所があったので、こちらは大倉 − 塔ノ岳間ほどは歩かれていないようだ (写真は 大丸頂上付近)

大丸を 14時5分に通過し、小丸尾根分岐には 14時15分に到着する。

ここからは道を左にとり、初めてとなる小丸尾根を下る。
道はすぐに草付きの見晴らしの良い場所に出て、そこから斜面をジグザグに下っていく。
右手を見れば、今朝方はその姿が雲の中であった 愛鷹山が見えている。

道はやや急斜面であるが明瞭。
日当たりが良いためであろう、斜面の雪はシャリシャリしていて、チェーンスパイクの小さな歯ではあまり制御が利かない。
しかし、危険な箇所はないので足場を考えながらユックリと下っていけば全く問題ない。

暫く下っていくと、ありがたいことに太陽が雲間から再び顔を出し、 周囲を明るく照らすようになる。
そうなると、気分も明るくなってくるから不思議である。

途中、下から登って来た若者に 『 軽アイゼンが落ちていなかったか 』 と問われる。
一応、足下に注意しながら下ってきたので、無かった旨を伝えると、若者は Uターンして戻っていったのだったが、 それにしても、この斜面を登り返すエネルギーは大したものである (結局、軽アイゼンはもっと下の方で見つかったようである)



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