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9時丁度に鉄塔に到着。
この辺になると、登山道はちゃんと見えているものの、登山道の脇に大量の残雪が現れ出す。
ここからの展望はすこぶる良く、何と言っても
苗場山と神楽ヶ峰が良く目立つ。 |
苗場山から目を少し左に向ければ、
山と山との重なりで V字型ができた後方に白く形の良い山が見える。恐らく佐武流山と思われる。
先般、鳥甲山に登った際、
アプローチの長さと下山時の悪路につい愚痴が出てもうこの山域に来ることはなかろう と思ったのだが、
こう見ると佐武流山もなかなか魅力的。
秋山郷に至るまでの道の遠さ、そして国道405号線の狭さを思うと、少々うんざりするが、
いつか佐武流山にトライしても良いかもしれないと思ったのだった。 | |
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鉄塔からさらに登りが続く。
少し高度を上げると、徐々に登山道にも残雪が現れだした。そして、鉄塔から見えていたピークを登り越すと、目の先には雪に覆われた斜面が広がり、
完全に雪の上を登っていくようになった。
ありがたいことに雪はまだそれほど腐ってはおらず、足をとられることはあまりない。
雪の上には 1、2名の足跡が残っており、先達がいることを知る。
考えたら、駐車場には既に 20台以上のクルマがあったのだから当然であろう。 |
右手を見れば、
平標山へと続く稜線が見える。
本日初めて見えた平標山の姿に思わず声を上げる。が、まだまだ先は長い。
平標山への稜線を見ると、雪覆われた部分より、緑色の部分の方が多いが、登山道の状況はどうなのだろう。また、反対側の斜面の様子も気に掛かる。
振り向けば、苗場山
がよく見える。 | |
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少し登った所で、先の高みの上に標柱らしきものがあるのが見えた。
ということは、あれが松手山頂上ということになろう。直近の目的地が見えたことで、自然と足が速まる。
この辺になると、雪の量が俄然増してくる。
あまりの量に木々も倒され、辛い思いをしているようだ。
右側斜面の雪が途切れた部分を見ると、雪の深さは 1.5mほどありそうだ。残雪期でこの状況ならば、
最盛期はどの位の高さまで積もったのであろう。木々が倒されるのも肯ける。 |
9時37分、松手山頂上に到着。
ここで平標山から下ってきた人と一緒になる。
その方はアイゼンを付けていなかったので、この先も不要のようだ。
ここからの展望は素晴らしい。
苗場山は無論のこと、
苗場山の右に神楽ヶ峰、そしてさらに右の高みは霧ノ塔、
日陰山ということになりそうだ。 | |