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11時10分、平標山を出発。
先に述べたようにかなり下まで下ることになる。登山道は植生保護、登山道保護のため、木の階段となっており、
また 木の間には結構大きな石が敷き詰められているので歩きにくい。
登山道上に雪は全くと言って良いほどない。
階段が終わると、登山道の傍らに休憩用のベンチがあり、そこから先は 時々木道がある砂利の道へと変わった。
振り返れば、平標山が女性の乳房のように見え、その右にはまだ真っ白な 霧ノ塔、日陰山が見える。 |
まっすぐに下ってきた道は、鞍部を経た後、
登りになってから右へと曲がっていく。
立派な形の高みの左側を巻く。登山道には、しばしば木の階段や木道が現れるようになり、また 雪も所々に出てくるになってきた。
登りの途中で、下りてきた三人組とすれ違う。空身だったので、平標山にあったザックは彼らのものであろう。
高度が上げて振り返ると、平標山の後方の山々も見えてくる。 | |
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小さなピークを越えていく。
仙ノ倉山が大きく見えるようになる。
右手を見れば、エビス大黒ノ頭が尖った三角形の魅力的な姿を見せてくれている。
さらにはエビス大黒ノ頭の左には、東俣ノ頭、そして万太郎山が見える。東俣ノ頭の後ろには川棚ノ頭が見え、さらに後方にはうっすらと
武尊山らしき山が見える。
さらに小ピークを越す。
仙ノ倉山へは大きな雪渓を下り、木の階段を登っていくようだ。 |
雪渓を滑るようにして下る。
鞍部からは木の階段を登る。
強く風が吹く中、ゆっくりと登り、11時48分、仙ノ倉山頂上に到着。
前回はガスで何も見えなかったが、今日は 360度の展望を得られた。
しかも、前回 人が大勢憩っていた山頂に、今回は誰もいない。
頂上独り占めは最高に良い気分である。 | |
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やはり、谷川岳方面に目が行く。
手前に大きな万太郎山。その後ろにトマノ耳、オキノ耳の双耳峰を持つ谷川岳、
その左に一ノ倉岳、茂倉岳と続く。オキノ耳と一ノ倉岳との稜線の後ろには、先ほども述べたように
至仏山らしき山がうっすらと見え、
さらにその左にも山が見える。
恐らく燧ヶ岳であろう。
これら至仏山と燧ヶ岳は、
眼鏡の上に偏向スモークレンズを付けているから見えるのであって、眼鏡だけだとよく見えない。
この時期、偏光レンズは雪目を防ぐ意味でも欠かせない。 |
周囲の展望を楽しんだ後、下山開始。
時刻は 12時2分。
もう少し風が弱ければと思ったが、贅沢は言えない。
木の階段を下り、雪渓を登り返す。ピークをいくつか越え、再び平標山と向かい合う。
平標山と苗場山
とのツーショットが素晴らしい。 | |