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10時33分、稜線上に立つ。
今まで見えなかった東側の景色が見えるようになった。こちら側は まだまだ真っ白な世界。山の形もあまり良く分からなかったが、
家に帰ってからよく調べると、写真に写っている山は、一番左奥が
巻機山、
真ん中の山が柄沢山、そしてその下に大源太山 (上越のマッターホルンと呼ばれている方の山)、
そして右奥の方にうっすらと (といってもこの写真ではほとんど見えないが)
会津駒ヶ岳ということになるようだ。 |
一ノ肩と呼ばれる小さな台地上の場所を通過する。
ここからも登りはまだ続く。
一旦、斜面を進むので、東側の景色は途絶える。
そうなると、つい振り返りたくなる。緑の多いこの山の向こうに広がっている
苗場山を中心とした
モノトーンの世界が現実ではないように思われる。
前を向き直れば、あと 1つほど高みを越えると、
平標山の頂上のようだ。
頂点には標識らしきものも見える。 | |
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再び東側が見える。
そして見えてきたのが
谷川岳。
トマノ耳からオキノ耳への吊り尾根。そしてその左には一ノ倉岳の盛り上がりが見え、さらに意外ととんがって見える茂倉岳へと続く。
オキノ耳と一ノ倉岳の間の稜線の後ろに、かすかに見えるのは
至仏山のようだ
(家で調べて分かったのだが)。
茂倉岳の左には朝日岳も見える。
また、谷川岳の右には万太郎山も見える。お馴染みの山が見えて嬉しい。 |
道は
平標山への登りを残すだけとなる。
平標山の左には仙ノ倉山とそこへと続く稜線、
登山道が見える。
また、仙ノ倉山の左奥の山は万太郎山。
仙ノ倉山側も仙ノ倉山付近を除いては、あまり雪はないようだ。
それならば行かずばなるまい。 | |
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10時56分、平標山頂上到着。
頂上には誰もいない (尤も、後から一名やってきたが・・・)。
但し、ザックが置いてあり、仙ノ倉山方面の稜線上に人影が見える。
タイミングの良い時に頂上に着いたようだ。
頂上は 360度の大展望。ここに至るまでに見てきた山々の総集編といったところである。
小さな岩に腰掛けて食事とする。
やはり苗場山方面に目が行ってしまう。 |
仙ノ倉山 (写真 真ん中左の高み) 方面を見ると、
道は一旦グッと下り、そこからなかなか見事な形をした高みを目指して登り返し、いくつかのコブを越えて行かねばならない。
こんなに遠いという記憶はなかったのだが、よく考えたら、前回は一番手前の高みを仙ノ倉山と思って向かい始めたのであり、
しかも、途中でガスが出てきてしまって展望を得られず、あまり記憶に残ることがなかったのであった。
遠くに見えることが意外だったのも致し方ないところであろう。 | |