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また、荒川東岳 (悪沢岳) の左奥には、
布引山と思われるズングリした山が見え、
その左には笊ヶ岳と思われる山が半分くらい見えたのだが、
最後まで雲に覆われ、その双耳峰は確認できなかった。
ただ、目の前の蝙蝠岳は、北俣岳や北荒川岳が完全にガスの中だったにも拘わらず、
山頂を去るまでよく見えていたのだった。これはこの山に登れということか・・・? |
西峰を見やれば、
写真の様に完全にガスが湧いてきている。従って、中央アルプスなど見える訳がない。
小生にしては珍しく頂上でノンビリとし、12時35分、東峰を後にする。
塩見岳頂上ではあまり展望を得られなかったものの、
ここに至るまでに主要な山はほぼ見てきたので、悔しさはない。まあ、強いて上げるなら、
富士山を見ることができなかったのが心残り。
西峰の三角点をもう一度踏んだ後、下山開始。
振り返れば、荒川東岳 (悪沢岳)
から荒川中岳へと続く稜線だけがよく見えたのだった。 | |
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西峰の急斜面を下る。
下方には天狗岩。天狗岩の右側 (東側) はガスで何も見えない。本来なら、
天狗岩の右後方に塩見小屋も見えるはずである。
従って、塩見岳と天狗岩とのコルからも、
最早 白根三山は全く見えない状態であった。
なお、この下山時、塩見小屋までの間に 2人の登山者と擦れ違った。
タイミング良く頂上を独占できたことに感謝したい。 |
天狗岩とのコルへと下る途中、お花畑の横を通過する。
あまり花には興味のない小生であるが、ハクサンイチゲ (と思う) の群落の向こうに本谷山、
そして右下には天狗岩を見て、思わずシャッターを切ったのだった (但し、ピントは花ではなく山の方に行っているが・・・)。
本谷山、三伏山も写真の通りガスが上がってきており、展望はドンドンなくなっていく。
日差しはあるので夕立は来ないと思うが、少々心配なので先を急ぐ。塩見小屋には 13時16分に戻り着くが、
そのまま通過する。 | |
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順調に下り、塩見新道との分岐は 13時26分に通過。続いて、シラビソの樹林帯を一気に下る。
今朝程休憩した場所に着いてからは平坦な道が続き、さらにペースが上がる。
道が左に曲がり、樹林帯を抜けると、樹林越しに 塩見岳が見えたが、
最早 山頂は完全にガスの中であった。
本谷山に向かって登る。朝 ここを下った時に思った通り、
本谷山への登りはきつくは無いものの長い。そして小さなピークがいくつも現れ、その度に期待を裏切られる。
左手を見れば、塩見岳の山頂が再び見え始めている。 |
本谷山頂上には 14時28分に戻り着き、
ここで 5分間の小休止。
本谷山を過ぎると、日差しが照ってきたり、逆に太陽が雲に隠れて暗くなったりとかなり頻繁に空模様が変わったが、
どうやら夕立の心配はないようである。
三伏山には 15時12分に戻り着く。今朝程 あれだけ良かった展望も、今やその 20%程度といったところである。
写真の様に、東に烏帽子岳は見えるものの、その右に見えていた小河内岳は最早 雲の中。
中盛丸山は見えるものの、丁度その高さ以上は雲が空を覆っており、
赤石岳、
聖岳はカットされた状態。
大沢岳も頂上は隠れている。
三伏峠には 15時22分に到着。小屋でポカリを購入。 | |
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三伏峠からは一気に下る。と思ったら、20人以上の団体と擦れ違う。少々無理を言って、下らせてもらう。
その後は順調。塩川土場との分岐を 15時36分に通過。水場到着は 15時52分。
そして登山口には 16時47分に戻り着いたのだった。
林道を歩き、駐車場に向かう。山の中では晴れたり曇ったりした空模様も、
ここでは雲一つなく強い日差しがジリジリと肌を焼く。
駐車場には 17時20分に到着し、全行程を終える。
11時間の長旅だったが、19年ぶりの塩見岳を大いに楽しんだのだった。
今度は小河内岳方面に行ってみたいものである。 |