塩見岳{ 塩見岳:3,046.9m(西峰)  東峰は 3,052m } 2011.7.14 登山



【PHOTO & 記録 塩見岳 2】

平坦な道も徐々に登り傾向が強くなってくると、やがて 『 ← 鳥倉林道まで約1km 約30分、 三伏峠まで約2km 約2時間 → 』 と書かれた標示板のある場所に登り着く。どうやらここが豊口山のコルらしい。時刻は 7時38分。
ここには 1人登山者がおられ、携帯電話にて通話中であった。この場所では携帯が通じるらしい。
ここから左に向かえば、恐らく豊口山。道は右に向かう。
ここから道は写真の様なシラビソが密に生える林の中を登っていくことになる。

シラビソの樹林帯も長くは続かず、 道は再び山腹を横切るような形でほぼ平坦となり、周囲はシラビソを始めとして、種々の樹木が見られるようになる。
道は先程までは豊口山の南斜面を巻いていたのだが、今度は三伏峠へと続く高みの北側斜面を巻くことになり、 北〜北西の山が樹木越しにチラチラ見える様になる。
まず目に入ったのが、宝剣岳と千畳敷カール。これは樹林越しにチラリと見えた程度。
そして少し進むと、何と北アルプスが見えたのであった。 槍ヶ岳の尖塔、 どっしりとした奥穂高岳が確認できる。そして、 さらに左には笠ヶ岳まで見えるのである。 テンションがグッと上がる。

さらに少し進むと、樹林が切れて、中央アルプスが一望できる場所に出た。
あまり定かではないが、写真では左から 2番目の高みが南越百山、 そして右へ越百山、 さらに稜線を右に辿れば仙涯嶺に至り、 その右に南駒ヶ岳が見える。
南駒ヶ岳の右には赤梛岳を挟んで空木岳があり、 さらには熊沢岳へと続く。熊沢岳の右には大滝山。大滝山の右は本来なら檜尾岳のはずだが、 後方の三ノ沢岳が包み込んでしまっている。
そして、島田娘、宝剣岳と続き、さらには木曽駒ヶ岳も後方に見えるようだ。 そして、伊那前岳、将棊頭山へと続いている。

これだけ中央アルプスがよく見えたのは久々である。 十分に堪能した後、先に進む。
この辺も道はほぼ平坦か緩やかな登りである。
けれども、道が狭いところがあったりするので、バランスを崩したら左下の斜面に転げ落ちてしまう可能性もある訳で、 あまり調子に乗って急いではいけない。
また、所々に写真のような丸太で組んだ足場が出てくる。丸太が濡れている場合は滑りやすいので、これまた要注意である。
しかし、総じて道は良く整備されていて歩きやすい。

やがて水場に到着。水量も有り、冷たくて美味しい。
ここには数人が休んでいたが、下山者もいるようで、これから登る人は2人のようであった。水を飲んだだけで先を急ぐ。
暫くすると、ルンゼ状の所を数ヶ所横断することになる。足下にはそれぞれ丸太で道が組まれている。
このルンゼ状の場所からの展望はどこも素晴らしく、北アルプス、中央アルプスがよく見える。
写真はその北アルプスと中央アルプスの間の山々。
将棊頭山から下ってきた中央アルプスの右には、乗鞍岳が見える。 そして、乗鞍岳の右に見える山は十石山、 そして焼岳かもしれない。 そしてさらに笠ヶ岳へと続いている。

道はシラビソの細い木々の間を登っていくことになり、 やがて塩川登山口と三伏峠との分岐に到着した。時刻は 8時30分。
当然、冒頭でも述べた理由により、塩川登山口への道は通行止めになっている。

三伏峠に向かうべく、右に曲がって写真のような道を登る。
すぐに 9/10 を示す標示板が現れたので、8/10との間隔が短いなと思いつつも喜んだのだったが、 この 9/10は 古い標示板らしく、また暫く登っていくと正しい 9/10が現れ、少々ガッカリさせられた。 ただ、三伏峠が近いことは間違いない。
周囲のシラビソの密度がグッと濃くなる。皆 幹は細く、直径は 10センチ程。



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