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高度が上がるに連れ、今度は再び北東の山々も見え始める。
先程まで白根三山は、
塩見岳の陰に隠れて、
北岳、
間ノ岳、
西農鳥岳までしか見えなかったが、ここではさらに先の農鳥岳も見えるようになり、白根三山の全貌を見ることができるようになった。
また、農鳥岳の右には広河内岳の三角錐も見える。
さらに、西農鳥岳、農鳥岳の手前下方には北荒川岳も見え、その崩壊している状況を、こちらからも知ることができる。
仙丈ヶ岳は今でもその堂々とした姿を見ることができるが、
甲斐駒ヶ岳は既に雲の中である。 |
ハイマツ帯の向こうに
塩見岳の尖塔部分 (ここではもう尖った形) と天狗岩が並んでいるのが見える様になると、
すぐに塩見小屋であった。時刻は 11時14分。
雲が多くなってきたためであろう、小屋では屋根に干していた布団を取り込む作業が行われている。
小屋からも天狗岩と塩見岳が双耳峰のように見える。
また、トイレの向こうには仙丈ヶ岳が大きい。
その隣の甲斐駒ヶ岳は雲に覆われて見えない。
雲が多くなってきており、またガスも上がってきているようなので、小屋では塩見岳方面の写真を撮るだけにして先を急ぐ。 |  |
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白根三山、
そして塩見岳と天狗岩を見ながらハイマツ帯を登る。
途中に 『 ← あと 3分で塩見小屋、塩見岳頂上まであと 1時間 → 』 と書かれた塩見小屋の手書きの絵看板を見る。
時々 ネットにも上げられているが、ちょっと心が和む。
一旦 下った道は、いよいよ岩稜帯へ向かっての登りとなる。
ここで 1名の下山者と擦れ違う。頂上は混んでいるのだろうか。少々心配。 |
岩場の登りが始まる。
岩には黄色いペンキで印が付けられており、それを忠実に辿っていけば良い。しかし、足下の岩場は、
崩れやすいので注意が必要である。右を見れば、荒川三山がよく見える。
岩場を慎重に登り、天狗岩の肩まで来ると、目の前に西峰への登りが待っていた。
写真ではその大きさは分からないが、かなり大きく、威圧感がある。よく見ると、東峰も見えている。
天狗岩と西峰とのコルからは、
仙丈ヶ岳、
白根三山を見ることができたが、
かなり雲が出てきており、仙丈ヶ岳と
北岳の頂上部分は既に雲に飲み込まれ始めている。 |  |
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また、反対方向も雲が多くなり始めていて、
荒川東岳 (悪沢岳) の頂上は既に雲の中である。
途中、登山道から少し外れたところに小さな窟のような場所があり、
その中に石柱が立てられていた。この山は宗教的な臭いがないので、遭難碑だったのかもしれないが、
風化してしまっていて石柱に文字は全く見えない。
そして、登りが緩やかになってくると、先の方に西峰の標柱、
そしてその右奥には東峰の標柱が見えてきたのだった。西峰到着は 12時9分。 |
西峰には三角点があり、
高さは 3,046.9mとなっている。
しかし、明らかにすぐ先に見える東峰の方が高い。実際、東峰の高さは 3,052mとか。
三角点は必ずしも頂上にあるとは限らないが、それにしても、折角もっと高い高みがすぐそばにあるにも拘わらず、
西峰に三角点を設置したのはどういう訳であろう。
この頃になると、東側からガスが上がり始め、
東側の展望はほとんどなくなり始めている。
白根三山もガスに隠れて見えない。
それではと、すぐ傍にある東峰へと向かう。東峰の左奥には蝙蝠岳の美しい三角形が見える。 |  |
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東峰の岩場に腰掛け、休憩する。
結局、西峰、東峰とも誰もおらず、下山するまで誰もやって来なかった。頂上独占は大変嬉しい。
しかし、展望の方はガスでほとんどなくなっている。
先程述べたように、東側は完全にガスに覆われており、山はほとんど見えない。時折 ガスが切れ、白河内岳付近がチラリと見える程度である。
また、南側はガスはないものの、見える山々の方が雲に覆われ始めており、荒川三山も写真の様な状態で、
荒川三山の右に見えるはずの聖岳、
大沢岳などは雲の中である。 |