塩見岳{ 塩見岳:3,046.9m(西峰)  東峰は 3,052m } 2011.7.14 登山



【PHOTO & 記録 塩見岳 5】

本谷山を下ってからはいくつかの小ピークのアップダウンとなる。大した登り下りではないが、帰りにここを通る場合は少々苦労するかもしれない。
尾根上を進むため、展望は良く、 縞枯れの木々の向こうに荒川東岳 (悪沢岳)が見えたかと思うと、 反対側に仙丈ヶ岳も見えたりとなかなか魅力的な展望が続き、 楽しませてくれる。

塩見岳も良く見えるが、 行程的には先程 三伏山から北東の位置にあった塩見岳を、西側からグルッと回り込んだ形になっており、 今や塩見岳は東側に位置している。
そして、このように塩見岳の西側を回り込むに連れ、先程から何遍も言っているように、 塩見岳は徐々に見える形を変え、スリムな側面を見せるようになってくる。

そして、本日これまで見えた塩見岳の中では、 一番スリムな形を見せるようになる。
道の方は、この時点から展望の無い樹林帯に入り込み、右の方へと曲がっていく。
時刻は 10時19分。まだまだ先は長い。

右に曲がった道は、 地図上では権右衛門山の山腹を巻くことになる。
従って、道はほぼ平らとなり、また樹林の中で直射日光が避けられるため、大変快適に進むことができる。
ただ、油断は大敵。足下にはシラビソの根がむき出しになっており、石もゴロゴロしていて、躓きやすい。雨で濡れている場合は、 スリップにも注意である。

20分程樹林帯を進むと、樹林帯の中に、涸れた沢のような場所が現れた。
道の方はここから登り斜面に変わる。時刻は 10時40分。三伏峠で休んでから 1時間40分を経過しており、 さらに登り斜面を前にしたため、ここで休憩することにする。
河原のような場所で暫し休憩。ここは上空から日が差し込んで明るい。握り飯を 1つ口にする。5分程休んだ後、登り斜面を進む。
周囲はシラビソ、コメツガなどの木々が生え、その足下には若木も見える。一方で、倒木やコケも見られ、 なかなか雰囲気がある。但し ほぼ直登であり、少々辛い。

ただ、樹林帯の中の登りも 10分程。
樹林を抜け出すと、すぐに塩見新道との分岐に到着したのだった。時刻は 10時57分。
分岐から暫く登ると、視界も良くなり、南西の景色が見えてくる。
写真の真ん中は三伏峠方面。目を凝らせば、山腹に三伏峠小屋も見える。 その左には 三伏山。さらに左には 後方に奥茶臼山を挟んで、 烏帽子岳が見える。
三伏峠の右、三伏山から延びる稜線上の山は本谷山である。

そして、南には荒川三山。
雲がかなり多くなってきているのが気にかかるところだが、まあ 見えるだけでも感謝せねばならない。
赤石岳の方は荒川三山に隠れてしまっているが、 聖岳は荒川三山の右に少しだけ見えている。
こう何遍も荒川三山を見せつけられると、また登りたくなってしまうが、山中 2泊 (前回は 赤石小屋、 椹島ロッジ泊) は最低必要。しかし、今の体力を考えると、 山中 3泊と行きたいところである。となると、かなり慎重な計画立案が必要である。



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