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周辺の景色を堪能した後、9時44分に再び 牛ヶ岳頂上へ。
次に 割引岳を目指すべく、辿り来たりし道を忠実に戻る。
暫く進むと、南東方向に湖が見えた。帰宅後調べたら、奥利根湖 (矢木沢ダム) のようである。
山の方はというと、奥利根湖の右上に武尊山が見え、
奥利根湖の左上には笠ヶ岳 (尾瀬) が、その名の通り編み笠のような姿を見せている。
そして笠ヶ岳の左には至仏山の姿が見える。
なお、掲載の写真は小さいので確認できないが、写真を大きくしてみると、
笠ヶ岳と至仏山を結ぶ尾根の後方に錫ヶ岳、
奥白根山の姿も見ることができる。 |
順調に往路を戻る。
木道は 1本の所が多いので、擦れ違う場合 少々困るが、こちら側に来る人は少ないので、全く問題なく進むことができる。
巻機本峰手前にて右方を見れば、
池塘の向こうに八海山、
越後駒ヶ岳、
そして先程までその頂上にいた牛ヶ岳が見えた。
巻機本峰下のケルンを 10時1分に通過。 | |
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巻機本峰を過ぎると、ササ原の向こうにこれから登ろうとする割引岳の姿が見えるようになってきた。
それにしても何と伸びやかな光景なのであろう。
心なしか、空に青みが増してきているようである。
このまま青空が広がってくれたのなら最高なのであるが・・・。 |
御機屋には 10時8分に戻り着く。
相変わらずここは人が多い。
そのまま御機屋を通過して、前巻機とは反対側の斜面を下る。
ここからは越後三山、そして牛ヶ岳方面がよく見える。
ただ、割引岳の後方に青空が広がりつつあるのとは反対に、越後三山の方は雲に覆われつつあるようだ。 | |
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さて、こちら側には嬉しいサプライズが待っていた。
あまり踏まれていない残雪がずっと長く続いているのである。
先日の空木岳や
燕岳で残雪歩きを大いに堪能したため、
この巻機山でも楽しみにしていたのだが、
さすがに 6月も半ばを過ぎると登山道上に残雪はなくなりつつあり、ガッカリしていたのであった。
唯一 前巻機と巻機山の鞍部にあった雪は、皆に踏まれ過ぎていて全く面白味がなく、
これも仕方がないと諦めていたのである。
ところが、雪の斜面を横切る残雪がここではまだまだ豊富に残っているではないか。人の往復も多くないようで、
雪も荒れていない。お陰で またまた残雪歩きを楽しめたのであった。 |
皆に割引岳を訪れて欲しいとは思っているものの、
一方で、こうして人があまり訪れないことで雪の上が荒れていないというのも有り難いと思う。
我ながら身勝手な考えだなと思いながら進む。
残雪地帯を抜けると、後は目の前の割引岳に向かって一直線に進むだけである。
一旦下って再び登ることになるのだが、その鞍部にヌクビ沢へと下る道があった。前回はここを登ってきたことになる。
しかし、現時点では沢の方はまだまだ雪に覆われている。 | |
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急傾斜に見える斜面も意外とあっさり登り切ることができた。
割引岳頂上到着は 10時30分。頂上には 4人程の先客がいた。
頂上はそれ程広くはなく、三角点と祠が置かれている。
祠はどなたを祀っているのか分からなかったが、深田久弥氏の 日本百名山に 『機の神様の巻機さんを祀ってあると聞いたことがある』 との記述があるが、
この祠のことであろうか。
ここは三角錐をした山の頂上なので展望は抜群である。暫し、景色を堪能する。 |