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御機屋のベンチにて 12分程休憩した後、牛ヶ岳へと向かう。
巻機本峰はこの牛ヶ岳へと向かう道の途中にあるはずである。
道はササ原の中を進む。所々に木道が現れる。こういう広々とした開放的な雰囲気は大好きである。
やがて、巻機本峰の姿が見えてきた。途中に池塘、残雪もあり、雰囲気は最高である。惜しむらくは青空が広がっていないこと。
しかし、贅沢は言えない。
まあ、季節的に言えば、草紅葉が広がる秋の方が良いのかもしれないが、今の季節でも十分に楽しめる。
しかし、夏場はそれ程 標高が高くないので、暑いかもしれない。 |
巻機本峰はロープが張られていて入ることができず、
そのすぐ下を巻くようになっている。
しかし、このようなさして高さに違いのない草原のような場所では、どこが一番高いとかに拘るよりも、全体の雰囲気を楽しめば良いのである。
なお、ロープが張られている場所には、小さなケルンが積まれていた。しかし、標識などは一切ない。
巻機本峰を過ぎても広々とした景色は続く。
木道が一直線に延び、その先 はるか向こうに燧ヶ岳の姿も見える。
ここから見る燧ヶ岳は、双耳峰ではなくピラミダルな姿をしている。 | |
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やがて、道は朝日岳への縦走路分岐に到着。
ここから朝日岳までは相当な距離があるはずである。
ここで道は左にカーブするようになり、目の前に大きな牛ヶ岳の姿が見えてきた。
牛ヶ岳の右には越後三山の 1つである中ノ岳が見える (但し、
写真では 中ノ岳のさらに右にある荒沢岳が写っている)。
しかし、こうしたノビノビとした雰囲気は、
平標山から仙ノ倉山への道を彷彿とさせる。 |
牛ヶ岳頂上には 9時33分に到着。
この頂上は前回もそうだったが、寂しい状況である。場所的にも、三角点や標柱がなければ、単なる通過点と思ってしまうような所である。
加えて、細い標柱が 1本立てられてはいるものの、白ペンキがはげて字が見えなくなっており、それを繕うべく、
誰かがマジックで字を書いてくれているといった状況なのである。
しかし、展望の方は素晴らしい。
振り返れば、ここから巻機本峰、そして御機屋に至る稜線、そして御機屋から割引岳へとさらに続く稜線が一望でき、
まだ多く残る残雪のアクセントを得て、大変気持ちが良い。 | |
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牛ヶ岳よりさらに先、下り斜面に入る手前まで進めば、もっと多くの山々を見ることができる。
やはり、目に付くのが、北東方面に連なる山々。
写真はその北東方面の山々で、左から越後駒ヶ岳、
中ノ岳、
そして荒沢岳である。 |
越後駒ヶ岳の左に目をやれば、
八海山の姿が見える。
少し尖った山は八海山の最高峰、入道岳であろう。
また、八海山の後方にうっすらと山が見えるが、どうやら守門岳らしい。
入道岳の右下に見える大きな山は阿寺山と思うがどうであろう。八海山に登った後、この阿寺山経由で下山したのだったが、
なかなかハードな山行になったのだった。 | |
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目を東に転じれば、やはり燧ヶ岳が目に付く (写真 右から 1/3の所にある山)。
燧ヶ岳の左には平ヶ岳 (写真 真ん中 やや左) の姿があり、
平ヶ岳の左後方には会津駒ヶ岳らしき山影も見える。
なお、平ヶ岳の右下に見える山は、帰宅後調べてみると、
小沢岳らしく、小沢岳の左の山は下津川山というらしい。 |