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六合目以降もぬかるみ状態の道は続く。
滑らないようにと足を置く場所を慎重に選びながら登る。
しかし、そのぬかるみ状態もずっと続く訳では無く、
周囲が灌木帯に変わって行くのと歩調を合わせるようにして、足下には石が目立つようになり、ぬかるみ状態から脱却し始める。
また、灌木帯に入るに連れ、周囲の展望がドンドン開け始め、
万太郎山、その左に大障子ノ頭、
さらに左に茂倉岳、一ノ倉岳といった山々も見える様になってきた。 |
南西方向には
苗場山が見える。
平標山から見た苗場山のイメージが強いので
(写真のように丸みを帯びているのではなく、もっとシャープなイメージ)、
一瞬 苗場山とは分からなかった次第。
また、苗場山の左奥には岩菅山と思しき山が見える。
やがて、灌木に囲まれた登山道の先に、
前巻機の高みが見える様になってきた。 | |
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灌木帯をほぼ抜けきると、展望が一気に開ける。
今まで空をバックしにしていた大源太山、七ツ小屋山は、その後方からせり上がってきた谷川連峰に飲み込まれてしまっている。
そして、その谷川連峰においては、
今まで樹林に阻まれてその姿を見ることができなかった盟主谷川岳も、
茂倉岳、一ノ倉岳の左に見える様になってきている。
また、茂倉岳の右には大障子ノ頭が続き、さらに万太郎山の特徴ある姿が空に浮かぶ様になってきた。
万太郎山の右にはエビス大黒ノ頭が続く。 |
万太郎山、エビス大黒ノ頭と続く山並みは、
その右側の仙ノ倉山、平標山へと続き、
さらに白砂山、
佐武流山と繋がっていく。
そして、先程見えた岩菅山、
苗場山へと続いていくことになる。
天候の方は青空が広がるというところまではいかないものの、
梅雨時であることを思えば、かなり良い方である。
これならば、前回のように巻機山頂上でガスに悩まされることはなかろう。 | |
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道は完全に前巻機の足下に入る。
ここからは前巻機に向かっての厳しい登りが待っている。
登りが始まる部分では、団体登山者を含め、多くの人が憩っており、周囲の景色を楽しんでいる。
足下の方は、完全にぬかるみ状態から解放され、砂礫・岩屑の道となる。
皆と同じように、ここで少し休んでも良いかなと思ったが、
タイミングを間違えると、登り斜面で団体登山者の登りに巻き込まれてしまう可能性が強いので、そのまま前巻機への登りにかかる。 |
斜面をジグザグに登っていく。
高度を上げるに連れ、視界もドンドン良くなり、身体はキツイが、大変気持ちが良い。
左方を見れば、天狗岩の姿が見える。この時点では、その後方の尾根の方が高くなっており、その迫力はなくなってきている。
また、谷川岳の左方には、
笠ヶ岳や朝日岳の姿も見えるようになってきた。
なお、その谷川岳と笠ヶ岳の間に生じている空間には、
理論的には富士山が見えるらしいのだが、
この日は雲が多くて全く確認することはできなかった。 | |