万太郎山( 万太郎山:1,954.1m、縦走中の最高峰は 谷川岳 1,977m ) 2009.6.27 登山



【PHOTO & 記録 万太郎山 1】

6月20日 経ヶ岳に登頂) に引き続き、 6月27日の土曜日も梅雨の晴れ間となると聞き、山に出かけることにした。
例のごとく行き先に迷ったのだが、数日前に受講した 『 特定保健指導 (小生の場合、 メタボリックの予備軍として、動機付け支援) を真摯に受け止め、少々身体を苛める位の登山ルートを選ぶこととし、 検討の結果、新潟県の万太郎山に日帰り登山することに決めた。

この万太郎山は、先般 平標山、仙ノ倉山、大源太山 (河内沢の頭)に登った際や、 3年前に谷川岳に登った際に、 遠くから眺めて登ってみたいと思った山であり、一方で 日帰り登山は無理とあきらめていた山でもあった。
しかし、27日の谷川岳周辺の天候がすこぶる良いことを YAHOO、Mapion 両方の天気予報サイトで確認した上で、ネットで万太郎山への日帰り登山を検索したところ、 前例があるある、中には 60歳を超えた方も達成しているではないか。
勝手に日帰りは無理とあきらめていた自分を反省したのであった。年を取ると どうも保守的になってしまう。

さて、万太郎山登山日帰りルートとしては
(1) 土合から西黒尾根(あるいは巌剛新道)を登り、 谷川岳の頂上を踏んだ後、万太郎山まで縦走し、万太郎山からは吾策新道を下って土樽駅へ進み、 そこからJRにて土合に戻ってくるルート、
(2) 土合から谷川岳ロープウェイを使い天神平へと進み、 そこから天神尾根を登って谷川岳、そして後は (1) と同じルートをたどるもの、
(3) 土樽から吾策新道を登り、ピストン登山するもの、
(4) 反対側の平標山から登り、 仙ノ倉山、 万太郎山と縦走し、吾策新道を下って土樽駅から越後湯沢駅、そして平標山駐車場まで戻ってくるルート、そして、
(5) 前述の (1)、(2)、(4) のピストン登山といったルートが考えられる。
さて、ここは思案のしどころだが、その前に土樽駅発の上り電車、下り電車を調べる必要がある。 下り 長岡方面行きは 13時59分発、上り 水上方面行きは 15時21分、これは余程 朝早い出発でなければ無理である。 次の上り、下りは 何と 3〜4時間後の 18時1分 (下り) と 18時11分 (上り)
やや遅い時間だが、逆に登山に余裕が生まれることになる。
といったことを踏まえ、色々検討してみた。まずはピストン登山は除外、そして平標山経由のルートは、 途中になるエビス大黒の頭が魅力的ではあるものの、先般登ったばかりのコースであり、また越後湯沢駅から戻ってくる手段がタクシーになる可能性が高いのでこれも除外、 そしてロープウェイを使うのは小生の登山信条に反するということで、(1) のルートを辿ることに決めたのであった。
後は体力維持、そして天候が崩れないことを願うばかりである。

4時丁度に横浜の自宅を出発。横浜ICから東名高速道に乗る。
例の如く、早朝の環状八号線で小渋滞があったものの、5時には練馬ICから関越道に乗ることができ、 水上ICまで順調であった。
関越道を下りた後は、ナビに従って土合駅、そして谷川岳ベースプラザと進む。尤も、 このルートは谷川岳再登山や 白毛門・朝日岳登山の際に通っているので 3回目となり、 ナビ無しでも迷わずに行ける行程である。
谷川岳ベースプラザには 6時25分に到着。早朝というのに、プラザには結構な数の車が駐まっている。
身支度をして 6時32分、プラザを出発。エレベータに乗らずに駐車場出入口から出て清水街道へと進む。 途中の登山指導センターで小用を済ませ、葛折りの車道を登っていく。


目を先の方に向ければ、正面の高みにロープウェイの終点である天神平駅が見える。 天候は快晴に近く、とても梅雨時とは思えない。

車道を進み、6時43分に西黒尾根登山口に到着。西黒尾根は過去 2回登っているので、 今日は巌剛新道を登ろうかとも思ったが、やはり早く山に取り付きたいという思いの方が勝ち、 三度目となる西黒尾根を登ることにした。
木漏れ日が西黒尾根の表示の方に当たっており、それも決め手の一つとなった次第。

滑りやすい道を登る。
すぐに送電線の鉄塔下に到着。時刻は 6時55分。
大きなブナの木々が所々に生えている樹林の中を登る。その樹林越しに山が見えたが、恐らくその形から見て 白毛門、笠ヶ岳であろう。
さらに登っていくと、今度は反対側の樹林が切れてロープウェイの天神平駅が見えた。
暫く樹林の中を登り続ける。やがて樹林帯も終わりとなり、展望が一気に開けた。 うっすらとではあるが、武尊山も見える。
岩場を登っていくとさらに展望が開け、振り返れば 笠ヶ岳、朝日岳 方面がよく見えるようになった

周辺にはタニウツギが淡いピンク色の花を咲かせている。

そして 8時5分、最初の鎖場が現れる。
が、さして難しくもなく、クリア。以降、何回か鎖場が現れるが、特に問題があるところはない。
この鎖場を登り切ると、今まで見えなかった 谷川岳側の展望が開ける。
トマノ耳、オキノ耳、そしてそこから切れ落ちている岸壁が印象的だが、ここから見る谷川岳は 双耳峰と呼ぶには少し形が違うかなと思われる。

展望の良い岩稜帯を進む。
谷川岳の姿が一気にアルペンムードを盛り上げる。
日差しは強く、今日は厳しそうである。おまけにこの頃になると、自分の身体が重いと感じ始めてきた。
いつもそうだが、知っている道を登ると、これから先の行程が分かっているだけに、余計 辛さを感じてしまう。
果たしてこの後 万太郎山まで縦走できるか心配になる。

すぐに 2番目の鎖場。
ここも全く問題ない。登り切ってさらに少し先の高みに登ると、そこがラクダのコル。 時刻は 8時18分。この少し先で、巌剛新道と合流することになる。
ここも展望は抜群で、谷川岳 マチガ沢の岸壁は勿論のこと、 白毛門、笠ヶ岳、小烏帽子、大烏帽子と朝日岳に続く山並み、 そして武尊山の姿が印象的だ。

このラクダのコルから一旦下る。 その後に 谷川岳頂上に向かってのキツイ登りが待っている。
見た目にもきつそうであるし、加えて過去に登ってキツイことは分かっているので、重い身体のことを思うと気分が萎える。
しかし、ここを登り切ってしまわねば、全く始まらない。兎に角、谷川岳の頂上を踏んで、 その時の体調で次どうするか決めることにする。



万太郎山登山データ

上記登山のデータ登山日:2009.6.27 天候:晴単独行日帰り
登山路:谷川岳ベースプラザ−ラクダのコル−ザンゲ岩−谷川岳(トマノ耳−オキノ耳)−肩の小屋−オジカ沢ノ頭− 小障子ノ頭−大障子ノ頭−万太郎山−井戸小屋沢ノ頭−大ベタテノ頭−吾策寸道登山口−土樽駅−(上越線)−土合駅−谷川岳ベースプラザ
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名自動車道)−東京IC−(環状八号線)−練馬IC−(関越自動車道)− 水上IC−(清水街道)−谷川岳ベースプラザ (車にて)
交通復路:谷川岳ベースプラザ−(清水街道)−水上IC −(関越自動車道)−練馬IC−(環状八号線)− 東京IC−(東名高速道)−横浜IC−瀬谷 (車にて)

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