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順調に下り、10時29分に中ゴー尾根との分岐を通過。この辺はほぼ平らな道が続く。
道はササの中を行くが、キチンと整備されており、大変に快適である。
やがて、オジカ沢ノ頭への登りにかかる。
左を見れば、俎ー (マナイタグラ) への稜線がかなり大きくなってきた。
カミソリの刃を思わせる鋭く削られた稜線はかなり魅力的だ。
そちらに進むのではないことが大変残念に思われる。 |
登りになると、
またまた身体の重さを感じ出す。
少し登って振り返ると、先程よりも
谷川岳の稜線が綺麗に見えるようになってきた。
トマノ耳、オキノ耳も先程よりは分かりやすい。
また、前方には先程までとは全くイメージの違うオジカ沢ノ頭の鋭峰が 2つ並んで見える。
この鋭峰には、途中に鎖場もあったのだが、直接鎖場の下には行かず、一旦登って山の反対側を通り、
その後鎖場の基部に下りていくのが面白く感じられた。 | |
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11時2分、オジカ沢ノ頭に到着。先行者はいないと思っていたが、オジカ沢ノ頭手前で先行者を発見。このオジカ沢ノ頭で追い着いた。
ここからは万太郎山へと続く尾根道を一望することができる。
道は一旦下り、鞍部から万太郎山に向かって徐々に徐々に高度を上げていくようだ。
また、縦走路途中に大障子避難小屋も見える。
しかし、縦走路には誰もいないようだ。
この先、万太郎山手前の大障子ノ頭がきつそうだ。
また、堂々とした万太郎山の後ろには、うっすらとではあるが、
苗場山も見える。
とにかく雄大で素晴らしい眺めである。 |
先程ここで追い着いた人を後に残し、
11時8分にオジカ沢ノ頭を出発。
オジカ沢ノ頭から少し下ると、オジカ沢ノ頭避難小屋がある。コルゲートパイプで作られた楕円の筒型をした避難小屋であるが、
夏は暑くないのだろうか。
道はここから下りが始まる。万太郎山がかなり遠くに見えるのは身体が重いせいかもしれない。
しかし、一直線に続く稜線は魅力的である。ササの斜面を下る。 | |
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20分程下って振り返れば、オジカ沢ノ頭が大きい。これを登るのも大変そうだが、この先はもっと厳しそうである。
前を向けば、小障子ノ頭に向かってササ原の中の登りが待っている。
小障子ノ頭の右後方には、鋸のようにギザギザしたいくつかのピークが見える。
位置的には、あのピーク群があるところが吾策新道ということになりそうだが、そうなると、万太郎山登頂後も厳しい下りが待っていることになる。
少々気持ちが萎える。 |
11時34分、小障子ノ頭に到着。
振り返れば、オジカ沢ノ頭が大きく、谷川岳を隠している。
オジカ沢ノ頭の左には、一ノ倉岳のキツイ登りを示す急斜面が見える。
その左には茂倉岳への緩やかな道が待っている。 | |
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先を見やれば、万太郎山への道筋がよく見える。
この小障子ノ頭から一旦下り、小さなコブを乗り越えて下ったところが大障子ノ頭避難小屋。
そして避難小屋の後ろには大きな大障子ノ頭が控えている。
大障子ノ頭と万太郎山の間も一旦下って登り返すという行程がありそうなので、この後、そうとう厳しそうである。
「 障害物競走だな 」 と思わずつぶやく。 |