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小障子ノ頭付近では白い花を多く見ることができた。恐らくチングルマやハクサンイチゲであろう。
小障子ノ頭から一旦下り、大障子ノ頭避難小屋には 11時47分に到着。こちらはまさにカマボコ型の避難小屋である。
小屋の前で少し休んだ後、大障子ノ頭への登りにかかる。この登りが辛い。
喘ぎながら休み休み登って行くと、前方から登山者が下ってきた。どういうルートをとったのだろう。土合からのピストン !?
喘ぎつつ 12時13分に大障子ノ頭に到着。
目の前には万太郎山が大きい。 |
大障子ノ頭から振り返れば、
谷川岳、
オジカ沢ノ頭が見える。
この時間だと気温も高くなり、トマノ耳、オキノ耳もややカスミ気味である。
それにしても、双耳峰はやや間延びしている感じがする。
前には万太郎山が大きく聳えている。一旦下った後登り返すので、
こちらの登りもかなり辛そうである。 | |
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大障子ノ頭を下り、大きな岩を右側に見る。
目の前には万太郎山への最後の登りが待っている。尾根上の道を目で辿っていくと、登り着いたところに標柱が見える。それがかなり遠い。
あの標柱は、吾策新道との分岐を示すもので、万太郎山頂上はもう少し左のはずである。
さあ、いよいよ登りにかかる。 |
途中、
『 肩の小屋より 4,000m 』 と書かれた標柱を見る。
肩の小屋から 2時間5分程かかっているので、
時速 2km弱というところ。やはり地上と同じという訳にはいかない。
道の脇に薄紫色の花が咲いていた。シラネアオイに違いない。
先程は ミヤマキンポウゲやチングルマ、ハクサンイチゲが咲いていたが、今が花の最盛期なのかもしれない。
疲れた身体が少し癒される。 | |
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身体が重く、しかも疲れが増してきたので、一気に登り切ることができない。途中の岩場で大休止。
振り返れば、谷川岳
からここまで乗り越えてきたピークが見渡せる。
よくもまあ、いくつものピークを越えてきたものだ。
遙か遠くに見えた万太郎山右端にある標柱も、良くしたもので、
少しずつでも歩みを進めているうちに徐々に近くなる。
そして、13時10分、何とか標柱の横に辿り着くことができたのだった。後は、南の方に少し進めば頂上である。
道はもうほぼ平ら、ありがたい。 |
そして、13時13分、万太郎山の頂上に到着。
頂上には誰もいない。かなり疲れていたので、誰も居ないのをいいことに三角点に座り込んで体力の回復を待つ。
本日は暑くなると思い、500mlのペットボトルを 5本用意してきたのだが、ここで 4本目を飲み干すことになった。
万太郎山頂上は小広く、360度の展望である。
しかし、この時間、かなり周囲は霞んでおり、ハッキリとした展望は得にくい。
目の前のエビス大黒ノ頭、仙ノ倉山
だけが良く目立つ。 | |
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東を見れば、オジカ沢ノ頭とその後ろに
谷川岳、
一ノ倉岳、茂倉岳の稜線が見える。
再び、目を
仙ノ倉山に戻せば、
仙ノ倉山の右後ろに苗場山
がうっすらと見える。
平標山は、
仙ノ倉山に隠れてほんの少ししか姿が見えない。
また、エビス大黒ノ頭の左後ろに山が見えるが、もしかしたら大源太山(河内沢ノ頭)
なのかもしれない。 |