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笠ヶ岳、朝日岳といった山々の左には、
武尊山も見える。
本来、朝日岳と武尊山の間には赤城山も見えるはずなのだが、
この日は見ることができなかった。
武尊山の左後ろ 奥にうっすらと見える山は、
もしかしたら皇海山かもしれない。
息を切らせながらも着実に足を進め、8時28分に前巻機の稜線に登り着く。 |
前巻機の稜線に辿り着くと、
今まで見えなかった巻機山の姿を見ることができるようになる。
ここから見る巻機山は大きな土手のような感じで、東西に広がっている。
写真左のピラミダルな山は割引岳。やはり、この巻機山の中では一番登高意欲を刺激する。
道は前巻機を踏んだ後、一旦下って避難小屋の前を通り、土手に向かって登っていくことになる。
土手の 上部 一番左 (写真では 上半分、丁度真ん中) に見える小さな雪渓があるところが、
御機屋であろう。 | |
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写真は割引岳をカットした巻機山の姿。
やはり土手のようだ。
写真中央右側の一番高い部分が巻機本峰であろう。この巻機山周辺では一番高い場所で、1,967mある。
この巻機山の右後方には牛ヶ岳もあるはずで、小生自身は先程の割引岳、巻機本峰、
そして牛ヶ岳を踏んでこそ巻機山登山と言えると勝手に決めている。
ヤマレコなどを見ると、 『巻機山頂』 の標識が立つ御機屋に到達したのみでそのまま下山する方や、
その先に進んだとしても巻機本峰までしか行かない方が多く居るのに驚かされる。
この山の楽しみは、上述の山々を繋いで歩き回ることにあると思うのだが・・・。 |
前巻機の頂上には 8時33分に到着。
先に述べたように、ここには九合目の標識と並んで、『ニセ巻機山』 と書かれた私製ではない標識が立っている。
『前巻機』 とすれば良いものを、『ニセ・・・』 では、
立派な斜面を持ったこの山が可哀想である。
前巻機から南を見れば、写真のような山並みが見える。
帰宅後調べたところ、南に延びる稜線の最初のピークは米子頭山。そして次のピークは深沢ノ頭であり、
続いて居頭山、最後が柄沢山となるようだ。柄沢山の右に見える山は、笠ヶ岳と朝日岳。
柄沢山の左には大烏帽子山が続く。 | |
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前巻機から割引岳をじっくりと眺める。
なかなか美しい形をしており、やはり登らずに帰る訳にはいかない山である。
前回はヌクビ沢から登ったので、一番先に登り着いた頂上がこの割引岳であった。
本日は、巻機山の後、牛ヶ岳に登り、
この割引岳は最後にしたいと思う。
前巻機からは一旦大きく下ることになる。 |
この下り斜面には木道が設置されているが、
かなり朽ちてきている。道は途中から雪渓の上を下るようになり、
辿り着いた雪渓の底にはなかなか立派な巻機山避難小屋が立っている (写真は 避難小屋を過ぎて、前巻機方面を振り返ったところ)。
避難小屋の前を通過すると、すぐに雪渓は終わりとなり、
道は緩やかに巻機山へと登っていくことになる。
途中にいくつかの池塘があり、そこには疎らではあるが、ミズバショウが咲いていた。 | |
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道は巻機山へ向かって徐々に傾斜がキツくなってくる。
とは言っても、それ程 怯むような登りではないが、個人的には道が階段状になっているため、歩幅に合わずイヤであった。
そして、9時2分、御機屋に到着。
前述の通り、ここには写真のような 『巻機山頂』 と書かれた標識が立っており、周囲には沢山のベンチが置かれていた。
当然、ベンチでは多くの人が憩っており、小生も空きを見つけて大休止とする。 |