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下を見下ろせば、火口原ははるか下。第一外輪山もこちらと同等か、やや下に見える。
ということは、黒斑山の高さ (2,405m) から考えると、
ここはもう 2,400mを越える高さに違いない。
そして、さらに 5分程登ると、浅間山との分岐に到着したのであった。
時刻は 9時31分。
見上げれば、大きな石がゴロゴロした斜面の先に鈍角をした三角形が見える。恐らく、浅間山 (釜山) の火口の一角になるのであろう。
三角形の左側からは白い煙も上がっている。
浅間山への登山道は明確に見えるものの、そこにはロープが張られ、
『 立ち入り禁止 』 の札もぶら下がっている。ほんの少し登れば火口なのにと思いながら、
右手の前掛山へと進む。 |
写真は前掛山へと続く第二外輪山の稜線。
前掛山の頂上は写真左の高みである。
このような小さな写真ではその迫力がなかなか伝わらないが、写真右の高みから左下へと下る稜線がほぼ平らになるところに、
棒のようなものが見えると思う。これは、実際は 2人の登山者なのである。このことからもこの火口壁の大きさ、
凄さを分かって戴けると思う。
そして、前掛山頂上真下の垂直に切り立った岩壁も凄い迫力である。火山という点から見た生々しさは第一外輪山よりもこちらの方が上であろう。
なお、写真 右中央にある土管のようなものはシェルターである。 |  |
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噴石を避けるためのシェルターの横を通り、第二外輪山へと登る。一登りで、稜線上。意外と幅のある土手のような道を前掛山目指して進む。
足下はしっかりしており、強風に煽られる様なことさえ無ければ、問題ない。
そして 9時49分、前掛山頂上に到着。標識には 『 浅間山 (前掛山 2,524m) 』 と書かれている。
浅間山 (釜山) と同様、
三角点などは無く、代わりに手が書かれた板 (ウッドタッチ手形とのこと) が標柱に付けられており、
登頂記念にそこにタッチするようになっている。小生も当然タッチ。
ところで、地図ではこの頂上のさらに先の高みに 2,493.4mの三角点があることになっている。
かつては、そちらまで進む登山道があったようだが、今は立ち入り禁止になっている。 |
狭い頂上は 無論 草木 1本生えていないことから、
360度の大展望を得ることができる。
そして、第一外輪山よりも 500m以上高いため、先のように黒斑山に邪魔されることなく北アルプスを見ることができる。
写真左端の山は鹿島槍ヶ岳。
そこから右に五竜岳、
唐松岳、天狗ノ頭、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、
白馬岳と続き、
さらに小蓮華岳、白馬乗鞍岳と続いている。
また、北アルプスの手前に見える第一外輪山は右端が 仙人岳、
そしてその左に白ザレがあり、さらに左、稜線がグッと盛り上がったところが蛇骨岳である。 |  |
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左の写真では、北アルプス 写真 真ん中の山が鹿島槍ヶ岳。
そしてその左に剱岳が見え、
そしてさらに左方に立山の大汝山があり、
針ノ木岳へと続いている。 |
そして、針ノ木岳のさらに左には
薬師岳、
黒岳 (水晶岳)、
鷲羽岳、
黒部五郎岳といった山々が連なっているのだが、
小さくて見分けにくい。
その後に来る槍ヶ岳、
常念岳、
穂高連峰を拡大して見たのが右の写真。
右から大天井岳、槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳と続き、南岳の手前には常念岳が見える。
南岳の左に大キレットを挟んで、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳が見える。 |  |