前掛山( 前掛山:2,524m ) 2010.11.06 登山



【PHOTO & 記録 前掛山_黒斑山 7】

岩稜帯を進み、12時26分に仙人岳頂上に到着。以前、黒斑山に登った時は、 この仙人岳止まりだったので、これで第一外輪山全体を繋いだことになる。
ここから見る浅間山、前掛山には圧倒させられる。 浅間山を眺めながら暫し休憩。
前掛山の右斜面下には剣ヶ峰が見える。しかし、その後方に見えるはずの 八ヶ岳等々の山々は既に白い雲の帯の中である。
12時36分、仙人岳を出発して蛇骨岳へと向かう。前回、この区間は残雪が多く苦労したが、今回はストックを使いながら快調に進む。

そして、蛇骨岳頂上には 12時48分に到着。
仙人岳の頂上には 1人しか居なかったのだが、ここにはかなりの人数が集まっていた。 ということで、ここはほとんど素通りし、樹林帯へと向かう。
あまり起伏のない道を進み、見晴らしの良いところで振り返れば、歩いてきた第一外輪山がよく見える。
道は樹林帯と見晴らしの良い崖の縁の道が交互に現れる感じである。前回 ここを通った時は、残雪の中、かなり樹林帯の奥まで入ってしまった気がしたが、 それは雪の上にかすかに残る踏み跡を辿った結果であり、本来の道は火口原寄りが正しいことを再確認したのであった。

黒斑山には 13時12分に到着。 狭い頂上に多くの人が憩っており、休む場所もない。ここもほぼ素通りし、先へと進む。
この辺から見る前掛山は美しい。
道は途中で 2つに分かれる。前回は右の道をとって樹林帯を進んだので、今回は左に道をとってみると、見晴らしの良い岩場に飛び出した。 トーミの頭には多くの人が集まっているが、こちらは見晴らしが良いものの、誰も居ない。少々足場が悪いのがネックかもしれない。
道は再び合流して、トーミの頭へと続く。草すべりと呼ばれる湯ノ平口へと下る道は、こちら側からはやや鋭角に戻る感じとなっている。 しかも、黒斑山への表示が大きく、一寸見落としそうである。13時23分、その分岐から下山開始。

Jバンドの登りが岩稜帯だったのに比べ、 こちらは草の斜面で、足下は土。意外に滑りやすく苦労する。
下りながらの展望も素晴らしく、本日登ってきた山々、そしてそこから眺めた 浅間山近辺の光景を総括することができる。
目の前には前掛山が大きく、その手前には樹林帯が広がっていて、先程まで眺めていた光景とは少々趣が違う。
左を見れば、第一外輪山、そして右には剣ヶ峰、牙山が見事である。

その第一外輪山が左の写真。
真ん中に仙人岳、右に虎の尾と呼ばれる岩稜帯。仙人岳の左には白ゾレと蛇骨岳へと続く稜線が見える。
バックの空には雲一つ無く、稜線を一層際立たせている。
手前に広がる湯ノ平、そして外輪山の斜面の植生も極端な偏りがあって興味深い。

高度が下がるに連れ、前掛山は山頂部分近辺しか見えなくなり、鈍角に大きく広がりを見せる。
やがて、足下はササ原、そしてカヤトの原となり、11時54分、前掛山への登山道と合流したのだった。

道を右に取り、まずは火山館を目指す。
緩やかな斜面を下り、火山館には 13時57分に到着。ここでベンチを借り、暫し休憩をする。
トイレを済ませ、14時2分に出発。
見上げれば、2つ並んだ鳥居の向こうにトーミの頭が見える。
また、トーミの頭から右に続く稜線上には白く光るパラボラアンテナのようなものが認められたが、恐らく非常時警報スピーカと監視カメラであろう。 ということはその右が黒斑山となるはずだが、 あまりにも麓に近すぎて山の形が分かりにくい。

往路を順調に戻る。
見上げれば、左手には牙山がその名の通り牙のような鋭い姿を見せている。

この日、ここまでカモシカの姿を見ることはなかったのだが、 ふと右斜面を見上げるとカモシカが居るではないか。少々遠く、しかも枯れた草の中なので、カモシカの姿は周囲に紛れ気味だが、 前回の浅間山登山、 そして黒斑山登山でも見ることができたカモシカを今回も見ることができてハッピーである。
帰路は不動滝経由にて下山。一ノ鳥居には 14時39分に到着。浅間山荘に戻り着いたのは 14時55分であった。
天候も良く、素晴らしい展望も得られ、文句ない 1日であった。



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