尾根上、そして尾根の左右を交互に横切る形で進むようになる。 このところ、この道は下りに使うことが多く、登りに使うのは 26年ぶりである。 26年前は、百名山 四つ目として初トライであり、珍しさの方が先に立って、このダラダラと長い道程を何とも思わなかったのだが、 今は少々苦痛である。 やがて、左手後方、樹林越しに
富士山が見えるようになる。
前回の黒金山に引き続いての
富士山となるが、奥秩父の山々の良い点の一つは、富士山を眺めることができることである。
そして 本日の晴天に感謝である。 | |
やがて、斜面の左側を進むようになる手前に、
岩がゴロゴロした場所が現れる。恐らくここがマムシ岩であろう。 新たに作り直された桟橋 (さんきょう) の手前で、 今度は正式な七ツ石小屋への分岐が現れる。時刻は 10時29分。 | |
この辺から道は斜度を増し、斜面の上方へと登っていくようになる。 一方で、高度が上がった分、展望が開けるようになり、
樹林越しに南アルプスの山々が見えるようになる。 | |
少し進むと、 今度は白根三山の右にある、 鳳凰三山、 仙丈ヶ岳、 甲斐駒ヶ岳も見えてくる。 写真 左端が、鳳凰三山の観音岳。その右に地蔵岳が続く。 そして、甲斐駒ヶ岳の手前に見える山は、 乾徳山 (左) と、 先日 途中敗退した黒金山 (敗退記の方は こちら) であろう。 | |
そして、白根三山の左側の山々も見えるようになり、
塩見岳、
荒川東岳 (悪沢岳)、
赤石岳、
聖岳も確認できるようになる。 写真は、左が赤石岳。
その右に荒川東岳 (悪沢岳) が続き、
さらに右側、少し間を空けて塩見岳が見えている。 | |
先程も述べた様に、
斜面を横切って、上方へと登っていくような道が度々現れる。 11時2分、さらにもう一つ 七ツ石小屋への分岐を分けた後、 すっかり雪に覆われた斜面を横切って進んでいくと、登り着いた所は 今度こそ間違いなくブナ坂であった。 時刻は 11時13分。 |