この頂上からもやはり富士山に目が行くが、 この時間では最早 周囲の色に隠れ気味である。 富士山の左下には、 先程も述べたように、意外と存在感を示している 雁ヶ腹摺山がピラミダルな姿をみせており、 富士山の右下からは黒岳、 小金沢山、熊沢山、 大菩薩嶺と続く山々が連なっている。 大菩薩嶺の右からは南アルプスの連なりが見えるが、
こちらも最早 周囲の白さに紛れてしまい、あまりハッキリと見ることができない。 | |
南アルプスの手前には、 飛竜山、 三ツ山が連なり、三ツ山の右後方には 竜喰山 (写真 左端 中央に見える丸い頂上の山) が見えている。 竜喰山の右後方には、 北奥千丈岳、国師ヶ岳が大きく羽を広げており、 その右翼手前には、竜喰山から続く、御殿岩、 唐松尾山 (写真 右側 中央に見える黒い山) が見えている。 | |
唐松尾山 (写真 左端、 木に隠れ気味な黒い山) の右後方には、水師、 甲武信ヶ岳、三宝山、 さらに武信白岩山などの山々が続いている。 写真 中央の山が三宝山。 また、甲武信ヶ岳の手前には 破風山、雁坂嶺が見えており、 そのさらに手前に西仙波、東仙波が見えている (東仙波は 三宝山の真下辺り)。 | |
そして、東仙波の少し右には
和名倉山 (白石山) が大きい
(写真 中央の大きな山容の山。頂上は 少し右の黒い部分)。 このように、ある程度 山の名前が分かる西側方面に比べ、
反対側 (東側) の山はほとんど分からない。 暫し展望を楽しんだ後、13時28分に避難小屋の方へと戻り、 腰掛けるのに適した岩場のある山梨県側へと進む。 | |
この岩場からは眼下に広がる石尾根、そしてその先の
鷹ノ巣山、
日陰名栗峰、小雲取山などが見えて気持ちが良い。 さて、休憩しながらこの後のことを考える。 | |
上記で浅はかと述べたのは、 暗くなった中、凍った雪道を下ることの危険性まで 考えが及ばなかったためである。 13時56分、下山開始。気持ちの良い石尾根を下る。 小雲取山の斜面を下った後は、登ってくる際に巻き道を通って、 パスしてしまったヨモギノ頭を経由することにする。 写真は、ヨモギノ頭から見た石尾根。 | |
奥多摩小屋の脇には 14時36分に到着。ここで 5分程休憩する。 ところで、本日は平日なので人が少ないかと思っていたのだが、
ブナ坂に至るまでに何と 9人の登山者と擦れ違ったのには驚かされた。 |