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ブナ坂には 15時2分に到着。
右に下れば往路を戻ることになるが、ここは山頂で計画したとおり、まっすぐ進んで七ツ石山を目指す。
しかし、体調不十分な上に、疲れが出てきた身体には、
この雪の斜面の登りはかなり辛い。
少し登っては立ち止まって上を見上げるという所作が続き、
喘ぎながら頂上に着いたのは 15時23分であった。
当然、こんな時間では頂上に誰もいない。 |
ここから見る
雲取山はなかなかのものである。
この七ツ石山を含む石尾根が、途中まで ほぼまっすぐに進み、ヨモギノ頭から右に折れて、小雲取山を経由した後、
雲取山まで延びている。
そして、その雲取山は青い空をバックにしっかり存在感を示している。
雲取山は、他の山から眺めた場合、その山頂よりも防火帯として刈り込まれた石尾根の方が目立つのだが、
こうしてみるとなかなか立派な山容であることが分かる。
15時30分、下山開始。
登って来た斜面とは反対側へと下る。 | |
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すぐに左手に七ツ石神社が現れる。しかし、大きな祠は荒れ放題の状況である。
さらに下っていくと、七ツ石小屋への分岐に到着。時刻は 15時36分。
ここからは石尾根を離れて右に下る。
ここの下りは結構 急で、小さな振幅のジグザグを繰り返しながら下っていくことになる。
樹林の中のため、雪はそこそこあるが、しっかり踏み跡が付けられている。
やがて、
鷹ノ巣山からの巻き道に合流して右に進んでいくと、
すぐに水場に到着。
ここからは谷に沿って左へと下る。まっすぐ進めば、往路の登山道に合流することになる。 |
日当たりの良い斜面を下っていくと、
やがて七ツ石小屋が見えてくる。
小屋前到着は 15時47分。
ここはかなり日当たりの良い場所であるが、誰もいない小屋はやはり少々薄気味が悪く、そのまま素通りする。
さらに下っていくと、道が 2つに分かれる。標識はなく、
右の道は雪の上に足跡が多いが、左側の道は土が出ていて足跡が分からない。
しかし、往路にて、この左の道の合流点と思われる場所を通ってきたので、迷わずに左の道を進む。
ササの斜面をドンドン下っていくと、思った通り、今朝ほど見た合流点に到着したのだった。時刻は 15時59分。
後は往路を戻るだけである。 | |
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堂所を 16時18分に通過。朝方 休憩した岩場には 16時26分に到着。
ここで 10分程休憩するとともに、軽アイゼンを外す。
この後も残雪はあるものの、雪が全く無い道が結構長く続くことも分かっていたからであるが、これが失敗であった。
やがて暗くなった中、凍結した道を進むのはかなりのスリルとなる。
途中でヘッドランプを点けたものの、一歩一歩に神経を遣わざるをえなくなる。安全を考えると、軽アイゼンを装着したままにすべきであった。
凍った部分を極力避け、両側の雪が踏まれていない部分を歩いて下る。
急斜面がないので助かるが、それでも少々勾配がある場所では滑る。
写真は
鷹ノ巣山方面
(と思う)。登山道の周りは暗いが、
山の上部は未だ明るい。 |
しかしそれにしても、
往路でも感じた様に、この道程は長い。
しかも、往路においてポイントとなるもの (空き家、祠、道を塞ぐ倒木 等々) が頭に入っているため、
それがなかなか現れないことが余計嫌気を増加させる。
暗闇の中、本当に長く感じた道も、漸く左下に林道が見え、
さらにその先で林道に合流してホッとしたのだった。時刻は 17時29分。
当然ながら、辺りは真っ暗である。
しかし、18時38分のバスには余裕があるので、ユックリと舗装道を下る。
村営駐車場を 17時33分に通過。
真っ暗な駐車場には 1台駐まっているのみである。 | |
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この後、真っ暗な杉林の中を下り、17時44分に林道との合流点に到着。
少し進み、民家の下を通る手前にあった街灯下の小スペースにて、汗に濡れた服を着替える。
そして、鴨沢バス停には 18時3分に戻り着いたのだった。
本日は、風邪引き後のため、やや体調不十分ではあったものの、
目論見通りに晴天の雪山を楽しむことができ、また、少々スリルも味わえて、楽しい山行であった。
そして何よりも、本年初めて山頂を踏むことができたのが嬉しい。
しかし、2回続けて ヘッドランプのお世話になるとは・・・。 |