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12時4分に出発。
今後のことを考え、軽アイゼンをザックから取り出し、手に持ったまま先へと進む。
すぐに尾根通しの道 (ヨモギノ頭経由) と巻き道とに分かれるが、
ここは体調を考えて巻き道の方を選択する。
巻き道の方を見ると、雪が結構あり、さらにはこの先アイスバーンになり易い急坂が続くことも考慮して、ここで軽アイゼンを装着する。
しかし、久々の軽アイゼンのため、装着に 5分程かかってしまう (10本爪アイゼンに比べ、装着ベルトが短いことにビックリ)。
結構 雪がある樹林の中を進み、やがて尾根通しの道と合流する。 |
ここからは小雲取山への登りとなる。
斜面を登ると少し道が平らになり、その後 また斜面の登りが現れるというようになって、3段階に分けて斜面を登っていく感じである。
日当たりの良い、ササの斜面をジグザグに登っていく。
途中、樹林越しに 雲取山避難小屋の赤い屋根が見える。
小雲取山の最後の登りにかかる手前には、案の定、アイスバーンが広がっていた。
うまく迂回すれば、アイスバーンを除けられたのだが、ここは折角 軽アイゼンを装着しているので、
氷にアイゼンの歯を突き刺して進む。 | |
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この斜面において 2つ目となる富田新道への道を右に分け、小雲取山の斜面を横切って左へと曲がっていくと、
目の前に雲取山避難小屋まで続く雪の尾根が広がる。
前方の高みには避難小屋も見えている。
疲れてきてはいるが、もう少しである。 |
この尾根の展望も素晴らしく、
富士山の他、
雲取山から西に延びる尾根上に三ツ山、
飛竜山が見えている。
そして、三ツ山の後方には
竜喰山が少し顔を出し、そのさらに後方に
北奥千丈岳、国師ヶ岳が羽を広げるような形を見せている
(写真 中央付近に 3つのピークが縦に重なって並んでいるが、手前から三ツ山、竜喰山、北奥千丈岳・国師ヶ岳である)。
国師ヶ岳の右手前には唐松尾山が見え、
その右後方には甲武信ヶ岳、
三宝山などの山々が並んでいる。
ただ、飛竜山の左後方に見えている南アルプスの山々は、
最早 霞み気味である。 | |
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気持ちの良い雪の尾根を進む。
ここで、バスで一緒であり、最初の休憩場所手前で追い抜かれた若者と擦れ違う。
無論、この若者が早いということもあろうが、如何せん 小生のペースが遅すぎる。
道の方は、しっかりトレースが付けられており、さらに良く踏まれているので、
全く問題なく進むことができる。
軽アイゼンを装着したが、登りの場合は、軽アイゼン無しでも問題なく登ることができる様な状況である。 |
やがて、
雲取山に向けての最後の登りとなる。
見上げれば、避難小屋の前に 2人の登山者が見える。
遅くなったので、山頂独り占めも有り得ると期待していたのだが、どうやらそれは叶わぬようである。
雪の斜面をジグザグに登る。少し焦って息が上がるが、
距離は僅か。
避難小屋の横には 13時17分に登り着く。
振り返れば、今し方登って来た真っ白な石尾根の眺めが素晴らしい。
雲取山でのお気に入りの光景の一つである。 | |
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避難小屋の前を通り先へと進む。
すぐに東京都の頂上標識と、こちらに背を向けている埼玉県の頂上標識が見えてくる。頂上到着は 13時19分。
嬉しいことに頂上には誰もいない (先にも述べたように、
避難小屋には 2名程いるようであるが・・・)。
少しだけ雪の中から顔を出していた一等三角点を掘り起こしてタッチする。
但し、原三角測點の方は雪の下であった。 |