唐松岳 五竜岳 登山 ( 五竜岳:2,814m ) 2010.8.21 登山



【PHOTO & 記録 唐松岳 五竜岳 登山 8】

もっと大休止しようと思ったのだが、気が急いて 6分程休んだ後、10時51分に出発。 五竜岳へと向かう。
ここでもザックを小屋に置いていくという選択肢が考えられたが、やはりここは楽をせずにザックを担いだまま進む。

少し登って振り返れば、長野側は完全にガスが上がり、白岳と牛首岳の間を完全に白くしている。 お陰で、白岳の稜線が綺麗に浮き上がっている。
唐松岳の方はまだ ピラミダルな姿を見ることができるものの、その後方もガスと雲。最早唐松岳山頂からは、不帰ノ嶮、天狗ノ頭、 白馬三山を見ることはできない状態であろう。

先程までリズム良く登っていたのに、 山荘前で小休止したら、途端にリズムが崩れた。疲れも出てきた感じである。
一方、五竜岳頂上への道は結構厳しい。 傾斜がきついのは当たり前だが、岩場をよじ登るのに結構 骨が折れる。加えて、岩場の斜面で、 7、8人の団体さんを抜かせてもらったので、ペースが更に乱れてしまった。
いくつかの鎖場を通過し (鎖を使わないで済む所が多い)、岩の間を縫うようにして進む。 途中 見上げれば、頂上の後方に青い空が見える。つい 釣られて足が速まり、さらに ペースが乱れる。
最後は 少々 ヨタヨタしながら、進む。鹿島槍ヶ岳への道を左に分け、 さらに先に進むと頂上であった。時刻は 11時41分。

頂上に着いた時は、案の定 ガスの中。周囲の展望は全くと言って良い程ない。しかし、暫く待つと、所々でガスが切れて部分的に展望が開ける。
鹿島槍ヶ岳の姿は最後まで見ることができなかったものの、 途中の 縦走路はチラリと見えた。写真はG4、G5辺りであろうか。
また、東谷であろうか、足下から 下に見える谷筋まで急斜面が見える。
考えたら、この五竜岳登頂は 16年ぶり。 頂上の黄色い標柱は記憶通りと思っていたのだが、帰宅後調べてみると、今は 『 五竜岳頂上 2,814m 』 と書かれているが、 当時のものには 『 五竜岳山頂 2,814.1m 』 と書かれていた。

北東 下の五竜山荘方面も時々 ガスが引いて見ることができる。
唐松岳から辿って来た稜線も時折 見えるものの、稜線の先は牛首岳まで。 牛首岳の左側に見えるはずの唐松岳は全く見ることができなかった。
頂上で休憩しながら帰路はどうするか考えた。往路を戻ることが一番手っ取り早いが、牛首岳までかなり登っているように見え、少々怯んでしまう。 また、鎖場も混雑した場合、通過に時間がかかりそうであり、さらに、丸山ケルンより下は観光客も居てかなり混雑しそうである。
そうなると、遠見尾根を下る方が良さそうである。少々 費用と時間がかかるものの、久々の 遠見尾根はちょっと行ってみたい気がする。 ということで、遠見尾根を下ること決める。

12時7分、五竜岳山頂を後にする。
26分間頂上に居たことになるが、やはり十分な展望は得られなかった。しかし、状況は前回よりもマシである。
さらには、唐松岳頂上、そして縦走路にて素晴らしい景色を眺めることができたので良しとしたい。
鹿島槍ヶ岳への縦走路分岐まで来て振り返れば、 やはりガスが周囲を覆っていた。
ペンキ印に従って岩場を下る。

山荘へと向かう。 前方にはかなりの高さの高みが見えるが、地図に載っている 2,658m峰であろうか。
登山道に団体もおらず、空いており順調に下る。山荘の方を見やれば、右側 (長野側) は相変わらずガスが凄い。 考えたら、遠見尾根はそのガスの中に入るということなので少々不安になる。
ただ、前回 辿った時も、かなり道が整備されていた記憶があるので、大丈夫であろう。

事前の調べでは、五竜テレキャビンの最終時間は 16時30分。一方、 地図では五竜山荘からアルプス平駅までの所要時間は 3時間半。 山荘を 13時に出発しても、小生の足なら 十分余裕をもって着けるはず。 山荘に立ち寄ることにする。

五竜山荘には 12時43分に到着。
山荘でポカリスエットを購入する。ここも唐松岳頂上山荘と同様に冷蔵庫で良く冷やされている。本当に美味い。一瞬、ビールにしようかとも思ったが、 この後の行程も長いのでやはり危険。下山路だからと言って甘く見てはいけないと自重する。

山荘を 12時48分に出発。
先程 下ってきた道を登り返し、遠見尾根分岐点まで戻る。 五竜岳を見やれば、 やはり頂上はガスの中。ここへはもう来ることもあるまいが、最後がガスだったのはやはり少々残念である。



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