|
快調に踏み跡をたどる。
踏み跡の主はこの山に慣れている人なのだろうか。南登山道の方はきちんと標識が立てられているのに対し、こちら側はほとんど標識らしきものがない。
にも拘わらず、この人は道をきちんと選んで下っている。この人の足跡が無かったら、この時期、一人ではとてもこの道は通れそうもない。
ここで高妻山は見納め。
樹林帯へと入る。 |
黙々と踏み跡をたどる。足跡はかなり小さい。
女性なのだろうかなどと想像がふくらむ。
樹林の中を順調に進み、やがて先の方に祠と鳥居が見えてきた。萱ノ宮である。
時刻は 11時26分。かなり早い時間に下山できそうである。 | |
|
11時50分、林道に到着。
雪で歩きにくい林道を進む。道路脇にはちびっこ忍者村などもあるが今は閉鎖中。戸隠神告げ温泉を過ぎ、やがて集落に近づくと、
正面に戸隠山の 西岳、
本院岳といった険しい峰々が見えてきた。
戸隠神社中社はもうすぐでなのあろう。観光客がかなり目立ってきている。 |
12時8分、戸隠神社中社の鳥居の前に到着。
バスの時間を見ると 12時30分発とある。これはラッキー。さほど待つ必要もなく、また余裕で中社を見学できる。
鳥居を潜り、中社へと進む。正面の階段は凍結していて滑る可能性があるので通行禁止。左手の迂回路を進む。 | |
|
写真は中社の社殿。入母屋造の社殿は、たびたびの火災で類焼し、現在のものは昭和三十一年のものとか。
社殿では何やら祈祷の最中のようである。そのため、社殿を上がったところには多くの人が集まっていたので、お参りもせずに引き返す。
奥社へ向かう参道もそうだったが、この中社周辺もかなり胴回りが太い杉が目立つ。
中でも樹齢 800年と言われる三本杉が見事だ。御神木である。 |
12時30分のバスに乗り、
飯綱登山口まで行く。この中社と飯綱登山口までの間を歩こうとも思っていたが、かなり距離があった。
実際は信濃路自然歩道を歩くことになるので車道ほど距離はないようだが、バスに乗るのが正解であろう。
12時47分、駐車場着。駐車場には私の車を含めて 6台が駐車していた。やはり、中社の方に下って正解である。踏み跡の主に感謝。
本日の登山は天候の方がいまひとつであったが、なかなか楽しい登山であった。特に展望が素晴らしい。
写真は帰りにそば博物館近くから見た飯縄山。 | |