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軽アイゼンを手に持って夏道を進む。軽アイゼンが汚れているので、沢の水で洗ってから収納したいところである。
大きな岩を過ぎると、左の斜面からの流れがあったので、ここで軽アイゼンを綺麗にして収納。この沢は蓮華沢というらしい。
道の方は結構 急な登りとなる。岩場の道をジグザグに登っていくのだが、
歩き始めてから 2時間半以上過ぎているので、少々身体の方も休憩を要求してきているところである。
しかし、峠も近いようなのでここは我慢して登り続ける。
途中で 1人を抜く。 |
暫し登り続けると、
先の方に残雪が見えてきた。
稜線直下に残っている雪らしく、どうやら雪の少し上が針ノ木峠のようである。
ようやく最初の目的地が見えてきたので、少し元気が出る。
沢を横切り、右の斜面を登るようになる。ここからはザレ気味の斜面にジグザグにつけられた道を登って行くことになる。
やがて、先程見えた残雪の右の方には、
恐らく針ノ木峠を示すのであろうと思われる黄色い道標も見えてきた。もうすぐ休めると思うと元気が出てくる。
が、このジグザグ道が意外に長い。 | |
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それでも、このジグザグ道は傾斜がそれ程きつくないので、休まずに登り続けることができる。
そして、8時23分、針ノ木峠に到着したのであった。
峠から来し方を振り返れば、岩小屋沢岳、鳴沢岳、赤沢岳といった雪渓の北側を形成する尾根筋の山々が見えるが、
やはりこちら側はガスや雲が多い。
針ノ木峠にある針ノ木小屋にて暫し休憩する。
小屋にはハーゲンダッツのバニラアイス (600円) があったので購入。
少し溶け気味がさらに美味しいのだが、針ノ木岳山頂まで持って行くには時間が掛かり過ぎなので、ここですぐに食す。 |
峠に着けば、
今まで見ることのできなかった南側の景色が飛び込んで来る。
しかし、全体的にあまり良いコンディションではなく、ややぼやけ気味である。
それでも目の前に三角形をした七倉岳。そして、七倉岳頂上の左後方には大天井岳、
そしてその左に燕岳も見える。
また、七倉岳頂上の右後方には、牛首山 ?、そして台形をした西岳が見え、
さらには槍ヶ岳
かと一瞬思ってしまった前穂高岳が見える。槍ヶ岳は前穂高岳のさらに右だが、
槍の部分は雲の中である。 | |
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また、七倉岳の左には北葛岳 (キタクズダケ)、そしてその後方にドーム型をした唐沢岳が見える。
唐沢岳の左に見えるはずの餓鬼岳は雲の中である。
小屋で 15分程休憩し、8時39分に針ノ木岳に向かって出発する。
進む方向にはガスが漂っており、視界も悪く、テンションがグッと下がる。
小屋の前を通り、テント場の中を進んで、縦走路に合流する。 |
右下には先程登ってきた雪渓が見えるが、
こちらは北側の尾根に雲があるものの、概ね晴れている。
また、後方を振り向けば蓮華岳が大きいが、こちら側も概ね晴れの状態である。
進む方向だけにガスが多く発生しており、気持ちが萎える。
やがて、目の前になかなか立派な高みが見えてきた。どうやらスバリ岳らしい。
その後方にも山があるようなので、見えているのは小スバリ岳ということになろう。
後方の大スバリはガスの中という状況である。 | |