針ノ木岳 蓮華岳 ( 針ノ木岳:2,820.6m ) 2011.8.10 登山



【PHOTO & 記録 針ノ木岳、蓮華岳 8】

この砂礫の斜面では、足下にコマクサを見ることができる。
さすがに、少々盛りを過ぎている感は否めないが、それでもまだまだ可憐な花を沢山見ることができる。写真を撮ろうとするが、 結構 強く吹く風になかなかシャッターを切ることができない。

少し高度を上げて振り返れば、 スバリ岳の後方に立山が浮き上がっている。
大きな台形状の山容において、左方に見える突起が雄山。その右方、台形の丁度真ん中辺り、一番盛り上がっている部分が大汝山。 そして、台形の右端に見える突起が富士ノ折立である。

砂礫の道を登り、 ようやく高みに登り着いたと思ったら、目の前に写真のような光景が現れた。
この高みは頂上ではなく、頂上はさらに先だったのである。
てっきり、この登り着いた高みが頂上と思っていたので、少々ガッカリ。
しかし、これだけ好天となった中、さらに素晴らしい雰囲気の中を歩けるというのも嬉しいことである。気を取り直して前に進む。

道は少し登った後、一旦下ることになる。
目の前には大きな三角形の高みが見える。その頂上部分を見ると、何やら標柱のようなものが見える。 この高みが蓮華岳頂上に違いないとほぼ一直線の登りへと向かう。
最後と思われる尾根に取り付き、高度を上げて振り返れば、 先程は見えなかった薬師岳の金作カール、 そして北薬師岳も見える様になってきた。
また、爺ヶ岳方面は雲が多いものの、爺ヶ岳が双耳峰のように見え、 その左方には鹿島槍ヶ岳の南峰だけが、 雲の中に浮かび上がったのだった (写真)。 しかし、その南峰もすぐに雲に飲み込まれてしまう。

一直線の尾根道を登る。
どうやら高みの上に見えるのは、標柱ではなくて祠のようである。これはもう頂上に間違いないと最後の馬力をかける。
ところがである、登り着いた高みのてっぺんに祠はあったものの、ここは蓮華岳の頂上ではなかったのである。
頂上はさらに少し先、てっきり北葛岳、七倉岳への分岐を表す道標かと思ったものが頂上の標柱のようである (写真)
またまた裏切られたと思いつつ、頂上へと向かう。
なお、祠の傍らには石柱が立っており、そこには 『 若一王子神社奥宮 』 と彫られていた。

祠から 1分程進めば、北葛岳、七倉岳方面への道標を兼ねた蓮華岳頂上の標柱に辿り着く。
そして、三角点は その標柱の少し先であった。
到着時刻は 11時27分。
三角点の少し先の岩場で休憩する。目の前には写真のような尾根が連なっており、道もしっかり見える。手元の地図には東尾根としか書かれておらず、 ルートは載っていない。
どこへ続く道なのかと思ったが、このまま進んでも今朝程 走ってきた県道45号線 (大町アルペンライン)に合流するだけである。 新しい登山ルートなのであろうか。

南を向けば、 こちらは地図に記載されているルートが見える。
この下りは、『 蓮華の大下り 』 と呼ばれており、最低部の北葛乗越まで標高差 500mあるとのこと。
そして、北葛乗越から、今正面に見えている北葛岳まで、300m弱の高さを登り返すことになるらしい。
なかなか面白そうではあるが、こちらのルートに入ったら、途中の船窪小屋で 1泊が必要となる。
先に 蓮華岳頂上に居た女性 2人がその 『 蓮華の大下り 』 を下っていったが、 少々羨ましく思ったのだった。



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